『バスの中で暴れる子と放置の母』など短編5話|スカッとする話 まとめ – 傑作選

『バスの中で暴れる子と放置の母』など全5話 |スカッとする話 - 傑作選 - 短編まとめ

 

スポンサーリンク

スカッとする話 短編5話 まとめ

 

 

バスの中で暴れる子と放置の母

小さい男の子を連れた30代くらいの母親が電車に乗って来ました。
母親はスマホを夢中でやっており、子供が電車内で騒いだり暴れても注意すらせず。この時点で乗り合わせていた乗客はイライラでした。
さらに子どもが座席に靴のまま跳び乗ってジャンプするエスカレートぶりにも、母親はスマホをいじったまま「うるさい」と軽く言うだけ。
誰が最初にキレるか、という緊張状態の中、近くに座っていた女子高生が立ち上がりました。
そして、その親子に近づくと、ニコニコした笑顔で
「ねえ、僕。ここは僕のおうちじゃなくて皆の場所だから静かにしようね」と注意しました。

母親が「ちょっとあなた何?」
ようやくスマホをやめて女子高生に食ってかかるも、女子高生はスルー。
「靴のまま椅子に乗ってるけど、これじゃ椅子が汚れちゃうよね?汚れた椅子に座ったらお洋服も汚れちゃうよ?僕もお洋服汚れたら嫌じゃない?」
子供は「・・・やだ」
「そうだよね、嫌だよね!そしたらどうしたら良いか分かるかな?」
笑顔のまま優しい言葉でさとす女子高生に、男の子は大人しく座席から下りました。
「そう、良く分かりましたー!僕は何歳かな?」
「ごさい!」
「そっか五歳か!じゃあもうお兄ちゃんだよね。僕はもうお兄ちゃんなんだから、かっこよくしてないと。赤ちゃんみたいにバタバタしていたらかっこ悪いよ?かっこ悪くて良いの?」
「やだ!かっこいい方が良い」
「そうだね。かっこいい方が良いよね。そしたら、皆の場所では静かに。挨拶をきちんとする。好き嫌いせずしっかり食べる。この3つがちゃんと出来たら僕もかっこいいお兄ちゃんになれるよー。出来るかな?」
「出来る!」
「よし、じゃあ約束!」
という感じで、あれよあれよと男の子を静かにさせてしまったのです。
本当に見事な子どもの扱いに感心していたら、彼女のすごい所はこれからだったのです。

次は母親に向き直りました。
「失礼ですが、あなたはこの子の母親ですよね?母親なら自分の子どもに最低限の躾くらいしたらどうですか?」

「は?何あんた!ガキが口出すんじゃないわよ!」
顔を真っ赤にして母親がわめきました。

「そのガキに非常識を指摘されてるあなたは少なくともガキ以下ですよね!」

自分は少子化に貢献してるだの、意味不明な言い訳を色々まくしたてるが、片っ端から女子高生に鼻で笑われ。

「何が少子化対策だ。無計画にポンポン産むだけなら犬にだってできるわ。産んだ子どもをきちんと躾け、一般常識を身につけさせ、一人前の人間に育て上げる事が親の仕事だろうが。ガキがガキを産むな!」

言葉にする人こそいなかったが、車内の空気は完全に女子高生に同調。私も心の中で女子高生に拍手をしてました。

言い返せなくて居たたまれなくなったのか、母親は男の子を連れて次の駅で、逃げるように降りていきました。
母親が叱りつけられていたのに、男の子が降りざまに女子高生に手を振っており、女子高生も笑顔で手を振っていたのが印象的でした。
母親に対する言葉遣いは多少DQNかも知れないですけど、男の子を優しく諭す笑顔と、母親に注意する表情と、 親子が降りた後に連れの男子高校生と会話する照れた表情のギャップがとても微笑ましいお嬢さんでした。

 

 

ローラーシューズで走り回る子

自分がぶつかられそうになった体験談。

数年前妊娠中だったのですが、買い物先で小学校高学年ぐらいの女の子が二人ローラーシューズで走り回っていた。
しばらくして、ニヤニヤしながら私の周りを走り出し、
「○○(女の子の名前)ねぇ、知ってるんだよ。どうしたらそんなおなかになるのか。おばちゃんやらしいんだぁ。エロいんだぁ。」
ともう一人の女の子に向かって話していた。
するともう一人の女の子が「ならさぁ、あんなおなか、なくなっちゃえばいいんだよー」と。
はぁ?なに???と思っていると、なくなっちゃえば・・・といった女の子が、もう一人の女の子の背中を私のほうへぶつかるように押してきた(至近距離)
ぶつかる!
とうずくまる状態になったのですが、その後なにも振動がこず、おそるおそる目をあけてみると
多分同じぐらいの学年の男の子が思いっきり女の子に体当たりしていました。

その反動で背中を押した女の子と、押された女の子がもつれて転んでいろんなことを叫びながら男の子に食って掛かったのですが、男の子はひたすら無視。
騒ぎを聞きつけ警備員?がやってきて女の子二人とその騒ぎで集まったその女の子の親たち、男の子の親が別室に集まりました。
ぎゃーぎゃーと「ちょーいたい!うったえてやるー!ぎゃはははは!」と言う女の子たち
「うちの子が何をしたんですか!お宅の子供の教育はどうなんですか!これだから男のガキは最低だよ!」とわめく女の子の母親。
どうして男の子がつきとばしたのか状況がわからずひたすら謝る男の子の親。
無言だった男の子が、男の子の父親に向かってなにか耳打ちをし、男の子の父親はうなずき母親を一旦外にだした。
その後男の子は泣くのをこらえるように

「お母さん、昔、ぶつかられて、赤ちゃんしんだんだ。お前らのしたことは、ひとごろしだぞ。」
とそれだけを言うとあとはうつむき泣くのをこらえていた。

女の子たちの親は「うちの子がそんなことをするはずがない!コレだから男の子は!!!」と叫びだしたのですが、
それを制止し、「あなた方の娘さんは私に対して、恥ずかしい行為をしたからおなかが大きいんだ。なら、それをなくせばいい、と体当たりしてきたんです。」
その後、男の子に向かって「ありがとう。つらい気持ちにさせちゃったね。」と言いました。
男の子は泣き顔のままにっこりと笑い、「よかった・・・」一言言うとまたうつむきました。

その後はローラーシューズ禁止の場所で滑っていたこと、女の子のポケットに未会計の品が入っていたこと
(店外ではないので、万引き罪には当たらないそうですが、疑わしい行為をしないように厳重注意?みたいな感じで言っていました。
以前に万引きで補導されてるみたいな風な感じの対応をしていました。)
で、女の子たちの親と一緒に別室に連れて行かれてました。
体を張って守ってくれたこと、そのうえ自分の母親に対する気遣いができるこの男の子が女の子たちとすごく対照的で何度もお礼をいい、その場を去りました。

さらっと書くつもりが思い出しているうちに長くなってしまいました。すみません。

 

トムという名の家族

小学校の頃、クラスの友人が手から血を流していたのでティッシュを渡してあげた。
どうしたんだ?と聞いた所、ムカつく猫がいたので捕まえて水の入ったポリバケツに放り込んだ際に引っかかれた。との事。
彼は捕まえたその状況をさも誇らしげに武勇伝の如くクラスの仲間に話し、仲間数人で猫がどうなったかを今から見に行こう。って事になった。

現場に着くと、前日迄の雨で半分ほど水の入った業務用のポリバケツの中で、体の半分以上が水に浸かり、小刻みに震える弱々しい子猫が今にも死にそうにしてた。
友人がバケツを足で蹴り倒し取り出した猫に
「こいつ爆竹の刑にしない?」
と笑いながら皆に言った瞬間、普段温厚な自分の中で何かがはじけ、気がつくと俺は落ちているポリバケツを拾い、思いっきりそいつの頭に投げつけてました。

更に、そばの用水路にそいつを蹴り落とす暴挙までやってしまった。
あっけにとられる他の友人達と、腰まで用水路に浸かり半泣きのそいつに
「お前、そこから上がったら爆竹の刑だから」
と言い放つと、弱って震える子猫を体操服でくるみ、自宅に連れ帰りました。
翌日、そいつが用水路に落ちた際に足を怪我してた事が判り、担任や親からしこたま絞り上げられ、そいつの3歳上の兄貴からも帰り道で待ち伏せに合い殴られた。
クラスでは浮いてしまうし、猫一匹の為にさんざんな目にあってしまった。

あれから12年。
トムという名前を付けたその家族(猫)は、俺の布団の上でまるくなって息を引き取った。
猫で12年生きれば大往生だったと思う。
俺は固く冷たくなったトムに「おつかれさま」とタオルをかけてやると、トムがいつも登っていた庭の桜の樹のそばに、丁重に埋めてあげました。
最初は人間不信で警戒しまくりだったトム。
最後は人間が大好きになってたトム。
そしてトムが大好きだった俺。

毎年春が近づくと近所の桜よりも一足早く、トムの桜が花を咲かせます。
そのたび幼き自分が勇気を出して行った行動を誇りに思う

 

 

持ってこなきゃよかった

中学の頃の話です。
私は当時太っていて、お世辞にも可愛いとは言えませんでした。
ところが、隣のクラスのサッカー部のかっこいい男子になぜか告白され、お付き合いすることになったんです。

私たちの交際はすぐに学校中の噂に。
「なんであの二人が付き合ってんの?」
「○○くんならもっと可愛い子と付き合えるだろうに…」
などと言われるようになり、私はすっかり自信をなくし、学校では彼を避けるようになってしまいました。

そんな状況の中で迎えたバレンタイン…。
友達の励ましもあり、付き合っていた彼にチョコを渡そうと思いました。
でも、またバカにされるから誰にも見られたくない…。
私は、薄暗い自転車置き場で彼の部活が終わるのをこっそり待っていました。

しかし、そこに現れたのはうるさい男子2人。
私を見るなり、
「お前…何やってんの?」。
「○○を待ってるわけ?あいつ、さっき可愛い後輩からチョコ渡されてたぜ。○○は絶対あの子に乗り換えるよ。早く諦めたほうがいいぜ~(笑)」

私は、その場で泣きそうになりました。
「こんなチョコ、持ってこなきゃよかった…」と思いました。
チョコを捨ててもう帰ろうと思いました。

と、その時。

彼が走ってきて、その男子を思いっきり蹴飛ばしたんです。
「てめェ、何をべらべら喋ってんだよ!!俺が誰かに乗り換えるって言ったかよ!?ふざけんな、俺の好きな女を傷つけやがって!!」
彼はさらにその男子のカバンを地面に叩きつけました。

私は、彼のあの行動に本当に救われました。
それまでは「彼は本当は私のことなんか好きじゃないかもしれない…」と思っていましたが、そんな不安も一気になくなりました。
ただただ嬉しかったです。

…まあ、その後彼は生徒指導の先生につかまってしまったので結局チョコは渡せなかったんですが。(笑)
暴力には反対ですが、気持ちは本当に嬉しかったです。

 

 

ギャルに言われた感動の言葉

ギャルにオタクってこと暴露したら

「べつによくね?なににオタクになるかとか自由だろ。
ジャニオタとかアニオタキモいって言うやついるけど
世界みんながうちらみたいなのだったらそっちのがよっぽどキモいよ。
あとオタクってこと気にしてんのもキモいから堂々としろよ」

って言われたときは感動したよ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スッキリ
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!