スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
露出狂に遭遇した
小学生(高学年)の頃、友だちと外で遊んでると露出狂に遭遇した。
目の前に立ちはだかって、ガバーっとコート?広げて見せつけてきてた。
私が固まってると、友だちが「○ちゃん、行こう!」って手を引いてくれたので逃げた。
帰りに近所のお姉ちゃんに会ったのでその話をすると、「交番に話をしてきなさい」と言われ、
お姉ちゃんは露出狂を探しに行った。
交番でその話をして帰ってると友だちが「鉄砲(拳銃?)あるといいよね」と言った。
すると同じクラスの男子たちに会ったのでその話をすると、ある男子が
「兄ちゃんのエアガン(?)貸したろか?」と言ってきた。
ありがたく借りてまた遊んだが、露出狂は現れなかった。
翌日、借りたエアガン返そうと友だちと歩いてるとまた露出狂が出た。
友だちが小声で「ホラ!撃とう!撃とうよ!」というのでレジ袋に入れてたエアガンで撃った。
アレを狙ったが、他にも腹や太ももにもビシビシ当たってた。
露出狂はヒッとかイッとか言いながら体を捻ってたが、コートで隠されたので頭を狙って撃ったらとうとう逃げた。
エアガンは男子に返した。
近所のお姉ちゃんに話すと怒られた。
余談だが、何年かたって近所のお姉ちゃん(実は叔母)にその話をしたら、友だちの女の子の存在を否定された。
その当時、その時もいつも一人で遊んでたんだと。
ポケットに入れてたカッターで
昔、いじめられててぼっちでした。
放課後も、毎日1人トボトボと帰ってました。
ある日家の玄関ドアを開けると、若い男が私と一緒に家に入ってきました。
私は鍵っ子で、その時間親はおらず、細っそいガリだった小学生は格好のターゲットでした。
おそらくまだ明るいうちに帰る私なら、留守の家で襲うのが一番都合が良かったのかもしれません。
このあたりはちょっと端折りますが、私は服の上から触られて、男は逃げていきました。
「親は何時に帰る?」→「もうすぐ」→「嘘つけ、いつももっと遅いだろう」
→「今日家庭訪問あるから」→「嘘つけ」→「いじめられてるから。その話があるから」
こんな会話をしました。
家庭訪問は本当でしたから、男も嘘じゃないと思ったらしくそれ以上のことはされませんでした。
ただ、親は早く帰ることはなく、そのあと来た先生は長く待たされることになりました。
それから何日もたって、また男が押し入って来ました。
「お嬢ちゃんまた会ったね~」とか言ってました。
ポケットに入れてたカッターで顔を下から斜めに切りつけました。
男があいっ!って短く叫んで手で顔を覆った隙に防犯ブザーを鳴らしました。
(前回はランドセルの中だった。)
男は逃げていきました。
近所の人が来て警察を呼び、親と学校に連絡が行って、前回の事を話さなかったことを怒られました。
なぜカッターを持ってたのか聞かれましたが、男がまた来ると思ったと伝えました。
それからいじめは無くなりました。
いじめがなくなったのはカッターで切りつけた事が噂になってたからでした。
私をいじめてた女子のうち、主な2人はその親と一緒に家に謝りに来ました。
噂を知って娘かわいさで先に謝りにきたんだろうと思いました。
親はいい顔をしてませんでしたが、これでいじめが無くなるならと謝罪を受け入れました。
私は、「何かやっても、謝れば許してもらえるんだね」と女子とその親に言いました。
いままで何をされても無抵抗だったのに、あの男に痴漢されてから何か変わったみたいでした。
一方の女子の親は何かしどろもどろに言ってましたが、もう一方の親は女子の頭を押さえて机にグリグリとこすりつけながら、
「教育が至らず申し訳ない。うちも○○さん(私)も、何かあってからでは遅いんだということをきちんと教えるつもりです。」
と言い、改めて頭を下げてきました。
何かあってからでは遅い…私には”何か”はもう起きたあとでした。
“被害”は服の上から触られただけでも、心の中で変化が起こりカッターで切りつけた”行為”を私はしました。
女子たちは帰り、親からは謝られました。でも事情もあったので当時でも今でも親は悪くないと思います。
いじめてた男子は謝りませんでした。
女子が少しずつ話しかけてくれて、特に親に連れて来られた女子ですが、おかげでぼっちでも無くなりました。
いじめではないですが、男子が痴漢されたことをからかってきましたが無視しました。
1人しつこいのがいましたが、放課後に赤い絵の具を塗った大型カッター(例のカッターではない)をチキチキ出しながら見せて
「痴漢されたって言ってチンチン切るよ。セクハラって言って言葉責めも変態なんだから。」
と言いました(たぶん)。当時は日本語が変でした。
その男子は私をからかうのをやめました。
ちなみに数日後、その男子はおねしょをしたことを別の男子にバラされてしばらくからかわれてました。
おしまいです。
合鍵作って部屋に侵入
昨日、悪い奴らを追いつめる番組やってたけど
あれでやってた合鍵作って部屋に侵入っての、まさにあのやり方でうちも入られたことがあった。
部屋に違和感を覚えて、機器に詳しい知人に頼んで監視カメラを設置したら映ってたのは義母だった。
泊まりで義実家(車で30分ぐらい)に行った時に、私のバッグから鍵を抜いて合鍵作って戻しておいたらしい。
すぐに義母を呼び出して問い詰めたら、当時旦那が単身赴任中だったので旦那がいない間に男を連れ込んでいないか心配だったって。
男を連れ込んでるかどうかチェックするために、箪笥の引き出しを物色するんですか?
クローゼットの奥まで物色するんだすか?息子のベッドに潜り込んで寝ころんで何を物色するんですか?
録画した映像を見せて問い詰めたらお金目当てだと白状した。
義父に内緒で借金作ってて、それを返済するために物色してたみたい。
貴重品の隠し場所は見つからず被害は無かったからいいようなものの、隠し場所が見つかるまでやるつもりだったんだろう。
私が男を連れ込むのを心配したとか言いながら、自分が年下の男に貢ぐために作った借金だった。まさに自己紹介乙。
息子は「気持ち悪くてまともにばあちゃんの顔見られん」とか言うし、私も一緒だった。
鍵はすぐに交換して旦那に相談の上、義父にも事の顛末を報告。義父母は離婚した。
70も過ぎて離婚ってのは可哀想だと言う親戚もチラホラいたけど、男と借金とハンザイのトリプルパンチじゃしょうがない。
ちなみに義兄夫婦の家でも同じことを同時期にやっていたが、義兄夫婦の方はうちと違って被害があったのに
全く気付かなかったそうだ。
前の職場で仲のよかったSさん
前の職場で仲のよかったSさんを思い出した。
年上だったんだけど、童顔で子供っぽいし、気さくな人で、部下にもきちんと敬語で丁寧に接するタイプ。
ゲーム好きの俺とは気が合って、対戦格闘華やかなりし頃だったから、よく一緒にゲーセン行ってた。
ある日、いつもと違うゲーセンに行ったら戦い方に文句つけられてDQNが3人くらい絡んできた。
Sさんはオロオロしながら「気を悪くされたなら謝ります、すいませんでした」とか言ってる。
俺は少しは喧嘩が出来る方だと思ってたけど、強そうなの3人相手とか無理っぽいなぁと困ってるうちに、DQNの1人がSさんを思いっきりぶん殴った。
ところが、結構いいパンチだったのに、Sさんはよろめきもせず相手を一瞬見つめただけ。
それか気にくわなかったのか、怒声を浴びせてさらにキックとパンチを1発ずつ。
それでもSさんは「他の方の迷惑にもなりますから、やめてくれませんか」と言うだけ。
そこに、ハート様みたいな超デブが登場。
どうやら3人組の兄貴分っぽくて、マジでやべぇ、どうやって逃げるかと俺もパニックになってると
「何やって…あれ?S先輩、久しぶりっすね」
「おお!Nじゃん!久しぶり!悪いけどこいつらどうにかしてくれよ」
「え…もしかしてコイツら、S先輩に絡んでたんですか?」
どうやらSさんはNとかいう超デブと知り合いの様子。
それを見た3人組が戸惑いながら包囲を解く。
Sさんは周りの人と店長にお騒がせしました、と謝った後、立ち話も何だからと、俺、Sさん、N、3人の6人で近くのファミレスへ。
「3人ともおまえの知り合い?」
「マジすいません…あとでシメときます」
「ちょ、おまえシメるとかやめろよ。二十歳も過ぎてみっともないwいいよ、別に大して痛くなかったし。でもああいうの、よくないからやめろよな」
「ってゆーか先輩、なんで自分でやっちゃわないんですか?w」
「お前、俺が喧嘩とか嫌いな、か弱いチキン野郎だっての知ってんだろ!w」
「か弱いとかwww俺より強いじゃないですかwww投げられた覚えしかないっすよwww」
「ありゃ投げたんじゃねー転がしたんだ…っつーか、お前と乱取りやるのキツかったんだかんな!w」
話を聞くと、Sさんは元柔道部で、全国大会出場経験もある上、中学時代にこの超デブに柔道を教えてくれた恩のある先輩なんだそうだ。
いつもの丁寧な感じとは違って、旧知の後輩の前で思いっきり砕けて話すSさん、その姿と経歴にポカーンとする俺、すさまじく居心地の悪そうなDQN3人組。
せめて詫び料、ということでおごってもらったチョコパフェを美味しそうに食べてるSさんの姿が未だに印象に残ってるよ。
銀行のATMの順番待ちをしていた時の事
そこは機械が4台有るが1列に順番待ちをし列が長くなると、ジグザグに並んで空いたところへ先頭の人が入るようになっている。
その日は既に6人ほどがジグザグに並んでおり私が7人目、直ぐ後から来たオバサンが8人目となるはずがオバサンは入り口近くの機械を操作していた兄ちゃんの真後ろへ平然と並んだ。
直ぐに列の先頭のリーマンが「あのー皆並んでるんですが」とオバサンに向って言ったが、聞こえていないのか自分の事と思っていないのか反応が無い。
改めてオバサンの側へ行き「皆1列になって順番待ちをしているんですが」と列の並び方を書いてある張り紙を指差して言ったが、オバサンは「チョッと急いでいるからいいでしょ!」と、とんでもない言い訳をしそのまま並び続けた。
リーマン「貴方のほかにも急いでいる方がいると思いますが皆順番を守ってますよ。それに急いでいるといっても5分も待てば自分の順番が回ってくると思いますが」
オバサン「・・・」
皆の視線を浴びながらも、並外れた神経の持ち主なのか、完全無視でそのまま並んでいる。
あまりの堂々とした態度に一同唖然としていたら、一番奥が空いた為リーマンはそこへ。
オバサンはそれを悔しそうに横目でチラッと見ながら、まだ兄ちゃんの後ろへ並んでいる。
次に入り口から2番目で操作していたオジサンが、列の先頭になっていたOLへ「どうぞ」と言って機械の前に来るまでオバサンをブロックする形で待機。
奥のリーマンが操作を終わり、列の先頭のリーマンへ「どうぞ」とオバサンを見ながら交代。
オバサンはだんだん顔が赤くなって来たが、依然兄ちゃんの後ろで頑張っている。
そうこうしているうちに新しい客が来て、怪訝そうな顔をしオバサンを見ながら私の後ろへ。
そして3番目の機械の人が終わり、やはり列の先頭の人へ「次の方どうぞ」と交代。
ここでたまらずオバサンが、兄ちゃんに向って「あなたまだ終わらないの!」と強気な発言。
すると兄ちゃんはのんびりした声で「残念だけど急いでいるなら俺の後ろに並んでもダメだよ。あと5件ほど振込みがあるから」とトドメの一言を発した。
これを聞いて皆嘲笑。
さすがにオバサンは居たたまれなくなって真っ赤な顔をしてそこから出て行った。
兄ちゃんは「本当に急いでいたなら皆さんにきちんとお話していたら誰か変わってくれたかも知れないのに、あれじゃ誰も変わってくれないですよねwあっ、私時間かかってますから次の人どうぞ」と言って交代し列の後ろに並んだ。
私はおもわずGOODJOBと声に出して言いそうになった。
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