『我々兄弟は頭が残念』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

ファミレスで食事

以前、ファミレスで食事をしているとき、カップルが店員に向けて怒鳴っているのが突然聞こえた。

内容は、頼んだポテトが熱すぎて口の中やけどしたとか。

熱々なのは、調理してすぐだからだろうとか、注意してない自分が悪いんじゃないかと思ったけれど、店員はとにかく謝りたおしてた。

店員が引き上げていき、聞こえたそのカップルの言葉は

「これぐらいクレームしとけばタダ券くれるだろ」
「○君あったまいいねー」

こいつら、クレーマーかよ!と一気に気分が滅入ってしまった。

会計の時になって、私達の後に別カップル、そしてそのクレーマーカップルが並んだ。

よく見ると、30代?40代。
しかも子供連れてた。
親子連れだったのかよ!と(席の時は見えなかった)。

私達が会計を終わると、次のカップルがレジの人に

「いやー、今日も料理がおいしかったですよ!熱々で、これでこそ作りたてって感じでしたよ。また来ますね」
と非常に爽やかに話しかけていた。

外に出たとき、ちょっと振り返ってみたら、クレーマー親子がバツの悪そうな顔をしてそっぽ向いていた。

 

 

総勢30名で宝くじを購入

社員総勢30名ちょっとの会社での出来事です。

昨年の忘年会で、宝くじをひとり一枚ずつ連番購入したものを毎年配っているのですが、(社長が宝くじ売り場の経営者と知り合い)大抵当たっても1万円だとかそんなところでした。
毎年のことなので、みんな「誰が300円当たるかなぁw」程度で流していました。

年明けに、Aさんが私の席にやってきて「宝くじ・・・調べた?」と聞いてきました。特に興味がなかったので「いや、まだですけど」
と答えると、「調べてあげようか?」と。

その場に持ってきていたわけでもなく、自分で購入した分もあったので、その旨を伝えてもしつこく食い下がってくる。
あまり気にせず仕事を続けていたのですが、お昼になぜあんなにしつこかったのかが判明。
Aさんの番号が、3等の1番違いだったからでした。ちなみに隣に座っていたのは私=私当たっていると判断したみたいでした。
その日一日無視を決め、wktkしながら調べてみたのですが、どうやら配る前にシャッフルしていた模様で私が当たりではありませんでした。

翌日「いいなー。10万。あたったんでしょ?」と絡んでくるAさん。「いや、調べましたが当たってませんでした。」と言っても信じてくれず、そのあたりにいた社員に言いふらしていました。
「10万なんか、ぱーっとみんなに還元したらいいじゃない」
「どうせ、忘年会の余興だったんだから」
「本当は当たっていたこと知っていたから、私が調べるのいやだったんじゃないの?」とだんだんいやみを混ぜながら
「一人でとりこんでケチねぇ」と言われた時、男性社員(B)がAさんのそばに来て

「ほーら。オレが当たりだよ。いい加減からむのやめな。」と目の前に宝くじをひらひら。
と、同時に、「ケンカになるくらいなら、こんなんイラネ」とシュレッダーにIN。音を立てて吸い込まれる宝くじ。
呆然とする社員一同、そのあとフジコるAさんを横目に「違うといってる人を信用しないやつなんて信じられないねぇ。」と
ぼそっといいBさんは外回りに行きました。

その後、シュレッダーを空け、どうにか当たりくじを探そうとしてるAさんに、「破れたのは無効じゃないんですかねぇ・・・」と声を掛けると、体当たりをしながら泣きながら出て行きました。

後日、Bさんが私や他その現場にいた数人に声をかけ、のみに言ったのですが、あの宝くじはハズレだった。とっさにあんな行動をとってしまった。その後、迷惑掛けて申し訳なかった。別口で買った宝くじが1万円当たったから、今日はその分を足しにしてほしい。
飲み会中盤で言ってきたので、「Bさん、実はあれ、ハズレくじじゃなかったんですか?」と聞いてみた。
すると、にやりっと笑って、「ほんまのこと教えたろか?あれなぁ、当たったのうちのヨメハンやw」と。(同じ会社です)
だから私が当たったのが違うということも、すべてわかった上でついあんな行動に出たみたいです。

余談ですが、その奥さん、かなり引きがいいみたいでよく当たるらしいです。
しかし、当たったのであろうとおもう人のを「調べてあげる?」というずうずうしいAさんにはびっくりしました。

 

近くの診療所

おとといの出来事。

風邪で39度の熱が出てしんどくて、フラフラしながら近くの診療所へ。

人がいっぱいすでにいるが名前を書いて、フラフラのままソファーに座る。

待てど待てど順番は来ないが、まぁ混んでるししょうがないか・・・と思ってると
突然受付でババアが叫び始める。

「うちの子が39度も熱あるの!死んだら責任取ってくれるの!!」

などと叫んでいる。

へぇ・・・子供なら大変だなぁとか思ってて、親切な若い女の人が

「あ、それなら私と順番逆でいいですよ、お子さん早く良くしてあげてください」

と言うと、ババアは

「あ、そう。じゃあそうさしてもらうわ」

とお礼の一つも言わず、外へ。

すぐにババア戻ってきたのだが、ババアについてきたのはメガネデブオタテンパの、明らかに30歳超えてるような(どうみてもニート系)おっさんだった。

譲った女性も微妙な顔をしてたのだが、そのババア、あろうことかその女性を気に入ったらしく

「よかったらうちの子の嫁にならない?優しくていい子なのよ?」

とか、口説き(?)始めて、凄い神経だなと思った。

ババアの子(オッサン)も乗り気で、話しかけようとしてた。

だが女性も凄かった。

「私は結婚をボランティアと思ってませんので」

と切り捨ててババア茫然としてオッサンに対しては

「その歳でお母さんについてきてもらって恥ずかしくないんですか?結婚云々以前の前に、生理的に受け付けないです」

とか切り捨ててた。オッサンちぢこまってた。

 

 

我々兄弟は頭が残念

我々兄弟は頭が残念だ。
中身では無く、髪の毛の話である。

まぁ、5600円の買い物を頼んで1万渡したら、5400円の釣りを返そうとした兄者の中身は悪く無いのかは疑問だが。

昔、俺が高校生だった頃、学校の不良グループに金を要求されて断わったら、珍走団を引き連れて家に押し掛けてきた事がある。

「オラオラ、出て来いや」

と言う珍走団の呼び掛けに応えて出て行ったのは、禿げ始めたので「ハゲを隠すならハゲの中」とスキンヘッド。

職場の影響か、柄物の趣味の悪いトレーナー。

サングラスを掛けて、手には庭で素振りしてたのを置き忘れて持ったままの木刀装備。

身長こそ170程度だが、当時95kgの筋肉質な兄者。

次の瞬間、珍走団は蜘蛛の子を散らす様に逃げ去り、近所には二度と現れなかったという。

その後、学校の一部で「あいつはヤクザの息子」と噂が流れたらしい。

そんな兄者は、

「顔を見て当時の課長が無理矢理引き込んだ」

「学校在籍中に目を付けられた」

と「顔の悪さで」真偽不明な噂が飛び交うマル暴の刑事です。

 

 

友人A。自称鬱病

学生時代の友人A。自称鬱病。

数年前に「鬱が治った!!」と吹聴しまくっていたくせに「体調が悪いから」と言ってヒキニート。26になるのに働いたことがない。

体調が悪い割には、毎日誰かと遊ぶ、バーゲンには行く、趣味に金はじゃんじゃんつぎ込む。

極めつけは、1回5000円ほどする婚活パーティーや合コンにも毎週のように喜んで出向く。

そんな生活なのに「働かないとダメだって焦ってる」という

Aを見かねて 誰かが仕事の話を持ってきても、面接に行くのに道に迷って「縁がない」「働く気がなくなった」と結局ニートのまま。

そんなAが私と共通の友人に合コンに招かれたのだが、この友人悪い意味で天然でAが鬱持ちだと言うことを、相手の男C男にばらしてしまった。

これを聞いたC男(自称毒舌らしい)がアピールかなんかしらんが、Aに張り付き

「えっ?何で鬱なんかになったのー?」

「合コン来れるのに鬱なの?似非鬱病(笑)」

「ってか働かないの?働けないけど合コン来れるんだね」

…と言い続けたらしい。

Aは号泣、場は大修羅場になったと、この場にいた友人談。

C男はDQNきわまりないし、バラした友人もDQNだけど正直私はC男GJと思った。

 

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