『我が家の穀潰し』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

我が家の穀潰し

ケンカすれば暴力、挙句ニート5年目突入な我が家の穀潰しにやってる現在継続中の些細な仕返し。

殴られれば倍にして殴り返し、奴はアザどころか流血を伴うような事にもなった。
奴の数少ない友人達に私が殴られた時だけ写メと愚痴を回して
(今はもう誰とも何の連絡もしてないが)奴は孤立した。

それでも別れを切り出して来ないので、私デブ専だから~やっぱ貴方がいないと私ダメなの~と
甘やかしに甘やかしたので、奴は出会った当時の面影すらないくらい太り
元々から脂肪肝気味な肝臓なくせにたらふく飲んで食ってダラダラしてるから結果胆石作って胆嚢切除。

それを理由に更にニートに拍車がかかったが私からは特に何も言わず
更に甘やかしに甘やかすので余計ニートに拍車がかかるまま三十代半ばまで来てしまってる。

そのくせ本人は痩せてから就活するとか呑気な事をほざいてるが
ぶっちゃけ空白の時間が長ければ長いほど余程物好きな企業か、何かしらの奇跡でも起こらない限り
どこも取っちゃくれないのは大学生でも知っている。

そして私も無論、奴がストイックに自分を変えるような甲斐性どころか根性もない事は分かりきってる。
だがそこをあえて放置し、見ないふりして私は今日も馬鹿を甘やかす。
つまり、こうして自力で生きて行くどころか誰も近寄らないし更生の余地もない産廃が出来上がるわけだ。

そんで奴の親も普段から色々と言って来てくれてはいるが、奴が逆ギレするばかりなので放置。
当然私age息子sageする日々で、奴が何を言おうがすべて私の味方になってもくれる。
最近では私に養子縁組の話を持ちかけてくるくらいだがアレを育てた親なので信用は一切しないし断った。
私の親は私を産んで育ててくれた親だけだし。

とりあえず限界の限界で放逐するために、そろそろ離脱するための準備中。
私にも幸せになる権利はあるわけだし。
けどやっぱノリと勢いで付き合っちゃダメだよなぁ。
次はしっかり相手を見定めて、将来見据えて生きていかなくちゃ。

 

 

元同僚で仲が良かった女

かなり昔のお話、新入社員として入社し同期で入った仲が良い子が居た。
趣味の話もあって、同期で年も一緒で会社の人も「仲が良い」と口を揃えて言うほどだった。

入社して1年経った辺りで部署を異動しないかという話をされ、
私とその子二人とも…という話で何個か部署を提示された。
その中で良さげな部署を選び、その仲が良い子(以下A子)も一緒の部署にするということだった。
ここまで前提。

その部署に移って3ヶ月ほどで私は病気をしてしまった、
当時は一晩入院し通院しながらで仕事には勿論行けず、
会社的には残って欲しいと言われたが身体がいつ良くなるか分からないので退職ということになった。

その後A子にメールで「退職になった」という事と部署移ったのに一緒に頑張れなくてごめんという連絡をした、
すると「わざわざ一緒に移ったのに…」みたいなメールがやってきた、つまりは相談して辞めて欲しかったようだが、
こっちは自分に必死で構っていられない。
再度「申し訳ありません」と送るとそっけなく「りょうかい」とひらがなで三日後ぐらいにメール届いた。

当時はショックだったが、そんぐらいの子だったんだと言い聞かせ泣き寝入りした。

時は流れて最近、私はデパートの化粧売場の店員になっていた。
するとA子がお客としてやってきた。
当時は太ってて引っ込み思案だった私だが、病気になって痩せて綺麗になろうと
思って入った化粧品の会社だったので私が声をかけてもA子は気付かず。

私「○○会社の同期の私だよ!久しぶり!当時はごめんね」
というとようやく気付いたらしい。

A子は化粧品が大好きだ、今まで何故会わなかったのか
今となっては不思議だが話をしてると今もあの会社にいるらしい。

A子「あなたが辞めたあと、私は穴を埋めて出世した」
「化粧で人って変わるのね」「良い年なのにチャラチャラして」
と散々言って最後は「もうこのデパートなんか来るか!」とヒステリックに叫びながら去っていった。

先輩に大丈夫?と声を掛けられあの人声掛けないとずっと居座し、
声掛けてもサンプル貰っていくだけで買いに来ないし、
私達が化粧をしても「厚い化粧は嫌なの!」ってうるさかったのよ~と話をされた。

他のショップの店員も同じようなことを言っていたから他でも同じようなことをしてて困っていたらしく、
助かったと言われた。(なにもしてないけど)

とりあえず当時同じ会社でいまだに連絡をとっている子にA子に会ったというと、
真相は色々違っていたようだった。

当時私が辞めたあと、私のことを散々ディスって、貶し続けたA子は社内で浮き気味に。
そして若くて化粧品が好きなわりには「厚い化粧=悪」という考えで薄化粧主義なA子は、
新しく入ってきた子に化粧品の話や厚い化粧は悪よ!と言いまくり、
段々お局となり今や会社で疎まれているとのことだった。

しかもお菓子が好きで、3食ケーキだったA子はどんどん太っていきそれでも当時の薄化粧、
若い子の服装、自分語りを辞めず孤独だということを教えて貰った。

そんな状態で今の私に会ったから、そんな事になったんじゃないかと言うことだった。
よくA子だって分かったねと言われたが、たまたまかばんに社員証が見えて私も気付いただけで
見えなかったら私も気付かなかったと思う。

別に私がなにした訳じゃないが、復讐というか当時の憂さ晴らしが出来たというお話。

 

あんた霊感ある?

事故って入院していた時の話。
病室は2人部屋で、40代のおばさんと一緒だった。

入院した初日にいきなり「あんた霊感ある?」って聞いてきた。「いいえ」と答えた。
そしたら「良かったねぇ。この部屋出るから感じない方がいいかもね」とニヤリ。
面倒くせーババアだなと思いながら「ですね」とだけ言ってスルーしていた。

その後も「事故現場から連れて来たんじゃない?ずっと背中に男の人が付いてるけど」とか
「そのベッドで死んだ人が死んだことに気付いてないみたいで、ずっと添い寝してるよ」とか
それらしく抑揚付けて怖そうに話しかけてくることが何度もあってウザいことウザいこと。

私は霊と言うものを完全否定してるわけじゃないけど、自分自身が見たことない以上
存在を確認してないので話だけ聞いても怖いともなんとも思わない。
ただ、このババアみたいなやつは大嫌いだ。

本当に見えてるんであれ何であれ、うるせーよとしか思わない。
で、ある時友達がお見舞いに来てくれるってメールが入ったんで、軽く打ち合わせをした。
カーテンをして、隣のベッドにも聞こえるぐらいのヒソヒソ声で
「なんかこの部屋出るんだって」「出るって何?」
「霊が出るみたい」「マジで?」
「うん、なんかね、私の回りにいるらしいんだ」「え?でも私感じないけど?」
「ほんとに?友ちゃん(仮名/その友人)が来てくれるって言うから見て貰おうと思ってたんだ。
友ちゃん霊感あるし」「うーん、別に感じないけどなぁ」
「でも私も実は見たんだ」「何を?」
「この間、夜中に目が覚めたらその入口の所に白いぼんやりした女の人が立っててさ
ジーッと隣のベッドの方見てたの。その時の顔がすごく怖くて」
「ああ、どうりで。私ちゃんには何も感じないけど、向う側がなんか嫌な感じなんだよね」
次の日、隣のババア、大部屋の方に移って行った。
なんでだろう?よくわかんなーい。

 

 

こんなんじゃ次の仕事なんて見つからないよ

一年ほど前までうちの会社にいた派遣がやった結局復讐になったこと

その派遣は特別使えるわけではなかったけどとにかく病欠など突発休みが無かった
そのかわりというか毎日のようにちょっとしたミスをする
まぁ、大きな事でもないし修正に手間もそんなにかからないし
そもそもそいつがやってる仕事は社員だって手に余るもの

それが気に入らない社員が数名
そのうち必要以上に責めるようになる
休憩室も近づかせない

うちの会社では契約なのか本人からの希望か相当大きな問題でも
起こさない限りは辞めさせることができないという状況
抑えきれなかったのか社員の一人が派遣に辞めるように説得するとあっさり了承
派遣本人曰く「俺が理由で皆さんに迷惑をかけているのなら仕方ない」とのこと

で、勤務最終日に社員の一人が派遣に
「お前こんなんじゃ次の仕事なんて見つからないよなwwwのたれ死ぬの?www」
なんて言い出すと
派遣がスマホを取り出して画面を見せてくる
モバイルバンキングで貯蓄額を見るとなんと8億円ほど
この派遣は以前にロト7で一等を当てた人

元々人並みに仕事ができないと自覚していたがこんな金で生活していくのは
なんとなく完全なダメ人間になるんじゃないかと懸念してあまり使わないでいたらしい

そうして辞めて行ったがその後社員は喜ぶどころか馬鹿にしていた相手が
実はそう簡単には超えられないほどの金持ちだったという事実が発覚し
そのことがあるまでは給料日にはテンション高かったのが現在では給料日になると
お葬式のようにテンションが低くなるという事態になった

本人は自覚してないだろうけど馬鹿にしていた社員には相当なダメージを与えていったという・・・
俺的にはもともと気に入らない人たちだったんでちょっとスッキリ

 

 

変な男を捕まえるのが得意な私

変な男を捕まえるのが得意な私。
初彼氏はDQN周りもDQN
その後会社勤めでDQNやべぇぇ離れよって別れたw

でもその後出会ってきた彼氏たちは
年齢詐称、ギャンブル狂、虚言癖、DV、プライドの塊・・・どうしようもない男性ばかり。
貯金出来たであろう総額300万くらいは無駄にした。
おごってしまったり、貸してしまったり、盗まれたり。

最終的に3年ほど結婚前提に同棲した彼が、とてつもない浮気性野郎。
こんなに痛い目ばかりあってきたのに当時の私は、この人は違う、人を疑いたくない、
携帯も絶対盗み見たくないってお花畑な頭でしたので全然気づかずに3年。もう25歳。

ある日からあまりにも彼が怪しい行動ばかりとるので、もう疑いようがないなと思い、
携帯を目の前で見せてとお願いした。
彼も面倒だと思ったのかあっさり見せて、懺悔し始めた。
「君とは別れたくないが相手も大事。好きになっちゃった!でも別れないでいてくれる?」

私、…(゜Д゜)
そこで同棲も解消。当然、縁切。実家帰る。

今までの無駄な時間が本当に悔しくて。
自己嫌悪半端なかった。
なんでみんな私を騙すんだろう、普通に付き合っていきたいだけなのにってずっと考えてた。
考えた結果、クズは一生クズ!治らない病気なんだ。そして世の中そんな男ばっかなんだ。

なら私は金持ちをひっかけて結婚しよう。
金は裏切らない、愛とか信用とかはこの世にない!!
結婚は契約!!もう絶対騙されない!!!と誓って
そこから、毎週婚活パーティーやらお見合いパーティーへ行くことに。

数え切れないくらいの男性に出会ったが変な奴が大半だった。
ちょっと男性に愛想ふるのが疲れてきたころに、同い年の男性に出会った。
良い人そうなのが顔ににじみ出てた普通のサラリーマン。

まぁ飲み友達程度ならと思って、連絡先交換した。
何回か遊んで、大きな花束と一緒に告白してくれたんだけど、
こーゆーの今だけなんでしょ?こいつもなんか企んでるんだろうって思った。
だからそのままお断りした。完全に男性不信。

んで、今までの男性遍歴とか婚活状況を説明して、金持ち狙ってまーすって言ったら
「じゃあ本気で大事にすれば付き合える?嫌なとことか気に入らなかったら別れていい。
贅沢はさせてあげれないけれど、頑張って働くし絶対大事にする!」

目からうろこって感じだった。じゃあ試しにって付き合ったら 本当に大事にしてくれた。
理性的で面白くて、謙虚で仕事に一生懸命で、愚痴とか人の悪口なんか一切言わない。 心から尊敬。

そしてその3ヶ月後に、ボーナス全部つぎ込んだ指輪を持った彼からプロポーズ。
驚きすぎてすぐに返事はできなかったけど。 それでもよく考えて承諾した。

そのさらに2ヶ月間にご挨拶と引っ越しを済ませて同棲スタート。
彼のご家族も驚くほど本当に良い人たちだった。義母さんとも仲良し。
結婚式も無事に済ませて、新婚旅行も楽しすぎた。
気が付いたら妊娠。今に至る。喧嘩も無い、精神衛生抜群に良い旦那を見つけて気持ち的に人生変わった。

そんな折、元カレからいきなり電話きた。出てみたらヨリを戻したいって。
浮気相手に騙されたんだって。俺は悪くない、あいつが…ってクズのお手本みたいな事言ってたw

今、私は素晴らしい人と幸せな人生を歩んでいるので水を差さないで欲しい。
大事にされてるから安心してキャピって伝えられた。

 

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