『新一年生のDQNが部室を奪いに来た』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

「私をここで雇って!」

大学生のときの話。
当時私は、親戚の夫婦が経営する和風惣菜屋さんで働かせてもらってた。

こじんまりとしたお店なんだけど、美味しくて安くてサービス満点ということでご近所を中心に大評判で、
ちょうど人手も足りなかったし、ということでお声が掛かって、そこでバイトすることになった。

夫婦は私のことをめちゃくちゃ可愛がってくれて、バイト終わりにそのまま夕飯を出してくれたり、
残った商品や奥さん手作りのおかずなど色々持たせてくれたりした。

お店には出せないけど衛生的には全然OKということで翌日の弁当に詰めたりして、
私の弁当は大学生の一人暮らしとは思えないほど充実した弁当になった。

よく一緒に弁当を食べる友人たちにも分けたりして、なかなか好評だったんだけど、
その友人の一人が「羨ましい!私もそこで働く!」と言い出した。

冗談かなと思ったんだけどどうやら本気のようで、
私が「親戚の縁で働かせてもらってるから無理なんじゃないかな」と言っても聞く耳持たず。
実は調理担当の旦那さんが強面な上に人見知りで、初見の人と話すのはまず無理な人。

接客担当の奥さんが「人手足りないからバイト募集しようか」と言っても、
「知らない人がいるのは無理!それくらいなら店たたむ!」と駄々をこね、
困り果てていたところにちょうど私が引っ越してきた、という流れだったそうだ。

でもそれをそのまま伝えるわけにも行かず、「今の人手で十分足りてる」
「調理担当の人が気難しいから」と色々理由をつけて無理だと言っておいた。
そのことを奥さんに伝えても、「無理無理無理、申し訳ないけど断ってね」というので、そのことを伝えておいた。

けれどそのことが友人の中で何かの火をつけたらしく、私の後をつけて店を把握、
後日私がいないときに店に凸し、「私をここで雇って!」と直談判したらしい。
奥さんが断るも引かず、「私は(私)よりも仕事できる」「親戚だからって優遇するのはずるい!」と店頭で大騒ぎしていたそうだ。
そこにちょうどご近所のママさん集団が来店、状況を把握すると
「店に迷惑かける人を雇うわけないでしょ」「店の価値が下がるから足を踏み入れないで頂戴」と友人をフルボッコ。
それでも引かない友人に、最終的に奥さんが警察を呼んで引き取ってもらったらしい。

旦那さんはというと奥の方で万が一に備えてボイスレコーダーを回していたんだけど、
ママさん集団のあまりのフルボッコっぷりに
「果たしてこれを提出したところでどっちが悪者になるんだろう」と悩みまくっていたそうだ。

警察から注意を受けた友人は、今度は私のところへ凸ってきて
「こんな目にあった!お前の親戚は人でなしだ!」と喚いていたが、
事前に根回しをしていた他友人たちに反論され、さらに通りがかった教授も騒ぎを聞きつけ、
「そういう行動は本校の学生としてどうか」と学生部に話を持って行かれ、最終的に親にまで話が行き、
大学を辞めずに済んだものの、一人暮らしから実家預かりとなり、さらには友人もいなくなった。
でも結局、通学距離が一気に伸びたことで遅刻が増え、留年した挙句に学校をやめていったらしい。

 

 

新一年生のDQNが部室を奪いに来た

底辺高校生の当時、部員数三名しか居ない空手部だったんだけど
よく分らんのだが新一年生のDQNが部室を奪いに来たことがあった。

その日の稽古が終わった後、部室で水分補給したり痛いところにエアサロンパス吹きかけてたら
腰パンで茶髪ないかにもな風貌のヤツがタバコを吹かしながら現れて
地元の中学で俺は喧嘩最強だった、とかそんな感じの事を言いながら
部室を俺に明け渡せ、全員俺のパシリになれみたいな感じで脅してきた。

そしてここだけは今でも強烈に覚えているのだが
「怪我しないうちに言う事聞いたほうがいいっすよ先輩」と睨みつけてきたので
エアサロンパスをそいつの目に吹きかけてやった。
その時の「ほぅわあああああああああああああ」みたいなDQNの甲高い悲鳴は
今でも時々夢に見るくらいのトラウマになった。

最終的にDQNは停学、私はなんか反省文書かされた。

 

父にお洒落な服をねだった

ここでひとつ武勇伝を。
私のじゃなくて父親のだけど。

私が小6頃の話。
私の家は少々貧乏だった。
車も常に中古の軽自動車だったし、家も小さなアパート。
家族構成は父、母、私、妹の四人家族。

食べ物は近所の畑から少しだけ貰ってきたりしてたからあまり困らなかったけど、
私はゲームとかお洒落が出来ないことを不満に思ってた。

特にお洒落は年頃の娘だったこともあって、父親にはよく「可愛い服が欲しい」と不満をこぼしてた。
そんなある日、私がいつも通り父にお洒落な服をねだったら父が「わかった。ついてこい」と言った。

私は洋服屋さんにいくのかと思ったら、向かったのは近所の家。
ピンポンを押して出てきた奥さんに父は「娘にぴったりの服を何着かくれ」と言った。

その家は娘さんが中学生だったから、小学生の頃に着てた服なら私にちょうどいいと思ったんだろう。
私は身長も小柄だったからたぶん大抵の服は着れるし、サイズが大きければそれは学年が上がってから着ればいいし、良いアイデアだった。

最初はキョトンとして断る奥さんも、父の説得に根負けし服を何着か持ってきてくれた。
私の父は迫力もあるし、近所では一番強い人間だったと思う。

だから大抵の無理は押し通せた。
そんなこんなで数件回って私のもとには沢山のお洒落な服が集まった。
それからは服をその日に着ていく選ぶのが楽しみになって、学校へ行くのもよりいっそう楽しくなった。
そんな父も先日母親と離婚して一人立ち。
私は母の方について来たが、父のこういう男らしいところは大好きだった。
私も母と新しい父親と一緒に頑張るし、父も一人で頑張って欲しいという願いをこめてここに書き込む。

 

 

そんな些細な事を気にするのが日本なのデスカ?

俺の話ではないが。

俺は左利きなので腕時計を右手にしている。
といえばわかると思うけど、先輩から「女ww女wwきっしょww」と馬鹿にされた上に、
俺がつけているROLEX(今はなき会社の上司に買わされた物だが)を指さして可哀想と連呼し始めた。

それを見ていた建て直しを依頼されたロシア人の新上司が眉をしかめて言った。

新上司「……そんな些細な事を気にするのが日本なのデスカ?」
先輩「いやwビジネスマナー的に男性は左腕なのですよ。日本はそういう所厳しいのですので。と言うか世界的にもそうですよね?w」

新上司「ふむ……これは、ワタシの自慢の写真なのですがね」

それは新上司がいつも自慢するプーチンとのツーショットだった。
新上司は母国で働いていた会社で、一度だけプーチンと少しだけ言葉を交わしたらしい。
その際に、記念にと撮影したのがその写真とのことだった。

新上司「この写真をメールであなたに送ります。今の自身の発言を思い出しながら見てください」

先輩(元上司)。そんなんだから降格されるのですよ……。
右腕に腕時計業界ではかなり有名な話だと思うのですがね。

結局、「外国人だから頭おかしいんだな。自分を偉く見せようとしすぎなんだよ、あの巨人」と暴言吐いた所を新上司に目撃され、
その後直ぐに「職場に悪影響を及ぼす害」と罵られてクビになった。

ちなみに、私が腕時計を買わされたのはこの先輩ですし、
今の御時世で「パワハラ・セクハラ言うやつは勘違いしているだけ」と言ったり、
「ハラ系は上司の特権だわ」とかほざいていた人なので、遅かれ早かれ追放は近いと思っていた。

元々親の七光りで入社していた人だったしね。

 

 

一回り下の弟は早産で産まれ超低体重児

スカッとしたのは私だけど、母と弟の武勇伝
一回り下の弟は早産で産まれ超低体重児だった

医者からは
「歩けるようになるか、喋れるようになるかわからない」
と言われたが、母と弟ががんばったのと運がよかったみたいで今は普通の人
足が弱いけど補助具無しで歩けるし、視力が弱いけど眼鏡かければ問題ないみたい

でも、弟が産まれてからしばらくの間、親戚のイヤなババアと息子からかなりひどいことを言われまくった
その家族とは疎遠にしてたんだけど先日別の親戚のお葬式で20年以上ぶりに会った

ババア「あれ?弟くんは今どうしてるの?施設?」
私「今日は仕事なんでお通夜にお嫁さんと来たんです」
ババア「結婚できたの?体動くの?」
私「普通に暮らしてますが、念の為バリアフリーの家建てたんですよ!二人とも公務員なんで」
私「ババア息子くんも今日はお仕事ですか?」
私「ババア息子くんはご結婚は?」
私「ババア息子くんご立派になられたでしょう?」
ババア「帰るわ」
ババア息子くん(32)は15年前からネトゲ中毒で外に出ないらしいと噂は聞いてたんだ
我ながら性格悪いがスカッとした

 

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