『ママさん団体』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 38【因果応報・復讐・武勇伝】

『ママさん団体』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 38【因果応報・復讐・武勇伝】
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スカッとする話 まとめ Vol.38

 

すずめ

 

こないだ凄い光景を見た。といっても動物同士の争いだけど。

うちは住宅街のごく普通のアパートで、近くに大きな公園がある。
公園の敷地内には大きな緑地帯や立派な造林があり、近隣住民の憩いの場所となっている。
犬の散歩、栗拾い、昼寝等々。俺の場合は、家で飼っているインコのエサ(ハコベ等)
を摘むのが主。

たまに家のインコをベランダに出すと、泣き声に反応してスズメがやって来る。
俺はスズメ用にと、ベランダにちょっとしたバードテーブルを作った。
そうしたらすぐにスズメがやって来たのだが、お呼びでないのにカラスまで来やがった。
スズメは見ていて和むが、カラスは不快なので来たらすぐに追い払うようにした。

同じ頃、最寄のゴミ出し場が立派なものになった。
それまでのゴミ出しは単に網をかぶせていただけだから、
カラスはエサには困らなかっただろうが、
その後頑丈なゴミBOXが設置され、生ゴミをあさることが出来なくなったのでカラスのイライラは増すばかり。
この時から、カラスがスズメを追いかけて苛める様子がしばしば見られるようになった。
…と前フリはこれぐらいにしておいて、こないだの休日の出来事。
いつものように公園にハコベを摘みに行ったら、例によってカラスがスズメを追いかけていた。
スズメは直線的に猛スピードで逃げていたが、その進路の延長には公園の金網ネットがある。
このネット、太い針金を格子状に編んだもので、野球のバックネットなんかに使われているもの。
格子一つの大きさは、一片が7cmくらいのひし形。

その網に向かってスズメは迷うことなく突っ込んで来る。このままではぶつかる!
と思ったらそのスズメ、ネットにぶつかる寸前ではばたきを止め、
羽を畳んだ状態で慣性でネットの格子を抜けたw

そして何事もなかったかのように、そのまま飛行を続けた。
時間にしたらほんの一瞬の出来事だったけど、俺には交通事故のスローモーションのように見えた。

一方スズメを追いかけ、スズメしか視界に入っていなかったカラスは、
もろネットにドーーーン!!!
そのまま地面に落下して気を失ったようだ。
あの時ほど「スズメGJ!」と思わされたことはない。

 

 

ママさん団体

 

近所はじじばばが多い地域。皆さん元気で、ゲートボールがずっとブーム。
それぞれ地主仲間がいるからか、一部の空き地や駐車場のはしっこを
ブロックや木箱なんかでかこって、ゲートボールのボールが飛び出さない
ように注意しながら、楽しく遊んでらっしゃる。実際、今年の猛暑の中でも
朝7時から夕方5時まで、ほとんど毎日のように遊んでらして、「大丈夫なんか」
とこっちが心配してた。

で、そんな風にちゃんとマナーを守ってるじじばばがほとんどなんだが、
一部たちの悪いのがいた。公園内(ボール遊戯禁止とでかい立て看板あり)
で囲いも何もせず、ゲートボール練習。ゲートボールのボールは木製で転
がってくると、硬球なんぞより危ない。それを囲いもしないで練習してとき
どき転がしてくるから、公園内で小さな子どもを遊ばせられない、とうちの嫁
も文句いってた。何人かのママさんが、老人たちにクレームつけたそうだが
ゲートボールのスティック振り回されて怒鳴られたらしい。地区の役所に
チクると「見に行きます」と言うのだが、地区役員が見に行くときには不思議な
ぐらいゲートボールしてない。どうも地区役員がその老人たちに洩らしてるらしい。

で、ついにけが人が出た。転がってきたゲートボールがよちよち歩きの1歳
にあたりそうになり、それを庇ったその子の兄5歳が太股に青黒い痣を。
さすがにいっしょにいた母親たちが怒りに行ったら、またもや罵声怒声、
スティックふりまわす。
ところがその母親たち、ふつーのママさんじゃなかった。一人が「せーい」
と声をかけると、「ふぁいっ!」と答える。
一人が手にしたままだったゲートボール握って「あんたらのやってることは
こういうことだ!」とスティックじじいに向かってアンダースローで投げつけた。
ボールは見事じじいのスティックに当たる。ものすごい音と衝撃に、じじい、
スティック取り落とす。じじい、男とも思えぬ悲鳴。
が、よく見るとボールは、そのへんの子どもたちが遊んでいたふにゃふにゃ
の軟球。それでもかなりの衝撃があったらしい。
実はそのママさん、高校当時ソフトボール部のエース、甲子園に出たという
同時代の野球部と試合して、二桁差をつけコールド勝ちしたという歴戦の
勇者。現役時代は120キロ強のボールを投げてたらしい。
「同じ球技をしてた者として、あんたらのマナーは許せない」と腰ぬかした
じじいに説教するママさん。そうこうするうちに通報されてた警察登場。
以前から相談受けてたのと、何度かのビデオと怒鳴るじじいの映像が提供
されて、じじいたち警察へ。逮捕こそないものの、きっつい説教。
ボール投げたママさんも、いっしょに警察行ったが、こちらは「やりすぎw」
という注意のみだった。
怪我させた子どもの治療費と慰謝料払うことに。当然公園での球技も禁止。
ついでに情報漏らしてた地区役員も上がって、そちらにもママさん団体から
きついクレームと突き上げをくらい、部署変えになったらしい。

というのをこないだ嫁から聞いた。嫁は、すっかりそのママさんのファンになって
夢見る乙女状態になっている。

 

 

のびのび育てられたんでね

 

バスに乗った時
親子連れがいて、そこにいた煩い4歳くらいの子供が老紳士に唾を懸けた。
母親は何も言わなかった。
老紳士は怒り「お宅のお子さんが私に唾をかけた、お宅ではどういう
教育をしているのだ」というと母親は
「うちではのびのびと育てていますので、赤の他人に口出しされる筋合いはない」
と返した。
その10分後だった。バスを降りようとした若い男が現れ
その母親に唾をかけた。母親がその男に
「何するんですか!」と怒鳴ると
「僕も両親からお宅のお子さんみたいに、のびのび育てられたんでね」
と言ってその場を去った。

躾の出来てない親ほど、他人からやられるとキレる。

 

 

銭の話

 

先日、父方の遠縁に不幸があったんだがそちらとは家が近くて
ガキの頃から凄くお世話になってたんだ

伯父よりも遠いけどもう一人の両親みたいな感じで
(血も繋がってたし)伯父さん伯母さんって呼んでた
ただ伯父さんは半年ぐらい前に検査で影が見つかって
その時にはもう手の施しようがなかったらしい
病院も近いとこに入院してて逝くまでかなりの頻度で通ってた

俺の腸が煮えくりかえったのはこの後
葬式で伯母さんの家族が来たんだが寿司食いながら遺産の話やらなんやらで金の話ばっか
まぁここらはDQN遺族でよくある話だから大した事でも無いんだろうが、
あろうことか遺産が並みの金額しかないと知るや否や
「車を売れば金に」「バイクを売れば金に」とほざきだしやがった
伯父さんはドライブ好きで俺が免許取った時もお祝いだって言って
教習費用よりちょい多いぐらいの額をくれたような人で
「二輪取ったら一緒にツーリング行こう」って約束もしてた
あっち行く直前にも「俺のバイクやるから好きにしな」とかって言ってくれたのに…
とか思うと怒りで体が震えてきて逆になんか客観的に『キレる』ってこういうことかと思った
そしたらいつもニコニコしてた伯母さんがバァン!
ってすっげぇ音でテーブルぶん殴った(平手かな?)

んで顔あげたらもう鬼が居たとしか言えん表情で「さっきから黙って聞いてりゃワレェ銭の話ばっかりし腐りよって死人をちったぁ偲ぶたぁ思わへんのかド腐れどもがァ!」ってがなった

後から聞いたところによると叔母さんは京都の南の方の生まれで同級生から河内弁を凄味が出るからと教えて貰ってたらしい
全員があっけにとられてる中伯母さんヒートアップして
「バイクも車もあの人が死ぬ前に俺に譲るって遺言で残しとるわ銭の亡者ども!分かったらさっさと帰れ!旦那だっておどれらみたいなんぞに手ぇ合わせて欲しゅうなんぞ無いわボケェ!」
と一喝された一部の親族はすごすごと退散していった
言い終わった後に我に返って他の参列者にペコペコ謝る伯母さんに萌えるとともにこんな良い女の人をものにした伯父さんにちょっと妬けた
DQN返しかもしれないがGJと心の中で叫んだわ

 

 

盲導犬

 

自分のじゃなくてばあちゃんのだけど。
駅の階段を登ってるときに、盲導犬を連れている人を見かけた。
そしたら80歳くらいのババアがスーッと近付いてって、
持っていた杖で盲導犬のお尻を殴ったそうだ。

当然、盲導犬は鳴かないし止まらない。飼い主さんは気付かなかった。
カッとなったばあちゃんは、そのババアの腕を掴んで、盲導犬が見えなくなるのを待って、
「目の見えない人を誘導する偉い犬になにすんの!あんたみたいなババアはねぇ、
生きてる資格もありません!」
と言って、キョトンとしてるババア尻目にとっとと立ち去ったそうだ。
我がばあちゃんながら誇りに思う。

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