『バス通勤』『口癖』など全5話|スカッとする話 まとめ – 傑作選【因果応報・復讐】

『バス通勤』『口癖』など全5話|スカッとする話 まとめ - 傑作選【因果応報・復讐】

 

スポンサーリンク

スカッとする話 まとめ

 

先輩の秘密

職場にDQNがいる。3期上の入社なのでいちおう先輩。
こいつがDQN過ぎて、30過ぎてくだらないあだ名で人を呼ぶ。
同期に肥満体の同僚がいて、こいつのことを「おい、デブ」と呼んでいた。

いちおう先輩なので嫌々ながら返事していたが、そのうちに「激デブ」とか
「豚魔神」とか言いたい放題になったので、そいつは返事をしなくなった。
そのうちにDQNがキレて「返事しろっ!この糞デブ野郎!」と言った。
そしたらそいつがスッと立ってDQNの所へ無言で歩いて行って、いきなり
髪の毛を掴んではぎ取った。DQNは若禿でヅラだったが、暗黙の了解で
誰も知らんぷりをしていた。

そしてひと言「なんですか、はげ山さん」と言った途端、オフィスが大爆笑。
課長まで笑ってた。太ってた同僚は柔道経験のある身長186cm、体重110kgの巨漢。
はげ山は身長160cmくらいのチビ。一気に形勢逆転。

今じゃ俺達も便乗して「はげ山さん」と呼んでる。だって本名「丸山」なんだもん。

 

新規店舗がオープン

7,8年前に某PCショップの新規店舗がオープンした時のこと

開店セールで目玉商品として当時高価だったiPod nanoや大き目の液晶モニタが
数量限定(各種先着1~3名限り)の超特価で販売されており、自分も17インチのモニタ目当てで徹夜で並んでみた。

そういう行列に参加するのは初めてで、
前後の人と色々話したり夜食を融通しあったり、
トイレの際に場所を確保してもらったりとか仲良く並んで世を明かしていた。

そんな時、行列の自分よりも少し前の位地にDQNが数名居たと思ったら、オープン1時間前になってそのDQNの仲間っぽいのが現れてそいつらとワイワイ喋り出した。
どうやら列を確保してもらっていたらしく夜通し並ばずして目玉商品をゲットするつもりだったらしい。
自分は始めての徹夜組体験を楽しんでいたり、自分の目当ては他の人はまず欲しがらないから確実に入手できるしそもそもDQNの存在自体気にしていなかったので割り込まれたという事実に気づいてなかった。

開店直前になっていよいよ整理券の配布が始まると、少し離れた位置で並んでいた人が店員さんに割り込みについて報告した。
店員さんは一度配布した整理券を回収し、DQN達を飛ばして配り直した。

DQN達は思考停止でヘラヘラと笑った表情のままその場に取り残され、行列は誘導されて店内へ。
その場にいた全員がざまぁと思った瞬間だった。

割り込まれてから整理券配布の瞬間まで沈黙を通して、絶妙のタイミングで店員に報告した名も知らぬ男性の武勇伝。

 

バス通勤

私はバス通勤。始点から終点まで乗るので、バスの後ろの方に座る事にしている。

この路線は間に大きな公園などを挟むためちょっと遠回りをするけど、途中で止まる事がほとんど無い。通勤時間帯でもそんなには混まず、ちゃんと詰めればみんなが座れるくらい。

その日もいつものように、後ろのタイヤの上の座席(周りよりちょっと高くて見晴らしが良い)に座って壁にもたれてぼ~っとしていた。車内は程よく混んでいてざわついている。
途中、その大きな公園のあたりで、前の方に乗ってるおっちゃんが降車のためのブザーを押したのを見るともなしに見ていると
(乗り込む時から赤い顔をしていてほろ酔いなのが目についたから、何となく気になってた)
バス停で停車したのにおっちゃん降りない。運転手さんも車内アナウンスで確認するも誰も降りない。で、再びバス発車。間違えたのかな?と思って見ていたら、すぐまたおっちゃんブザー押す。バス停車。誰も降りない。
運転手さん確認アナウンス。バス発車。おっちゃんブザー押す。バス停車。誰も降りない…
おっちゃんの席には手元近くにブザーのボタンがあって、誰にも気づかれていない様子。

3回目には運転手さんのアナウンスがキツくなり、4回目のバス停で運転手さんがキレた。
「イタズラをやめない限り発車しません!」
朝の時間は本当に貴重だから、遅れるのは5分でもかなりツライ。
見てたのは私だけみたいだし、どどどどーしよーって1人でアセってた。
でも、後ろからだけどおっちゃんの口元がわらったかたちに動いたのが見えて、私の中で何かが切れてしまった。
席から立ち上がり、おっちゃんにむかってツカツカ歩いてビッと指差し「イタズラをしていたのはこの人です!みんな迷惑をしているのでやめて下さい!」と精一杯の勇気を振り絞って言いました。
(でも内心ガクブルで膝も震えてたと思う。)

それなのに!混雑している車内ではあまりよく聞こえなかったらしく周りの人たちぽかーん。
おっちゃんは「うるせぇなぁ。証拠でもあんのかよ」って言ってそっぽ向くし、運転手さんも「なに?イタズラしてたのあんたなの?」とか言ってくるし…。

ここで私は本来の小心者が出て来てしまい「えっ…いやあの、私見てたんです。ほんと、見てたんで、その…」とより声も小さく尻すぼみに。
周りの人達もヒソヒソしだすし、調子に乗ったおっちゃんは「何だよお前の席どこだよ。見えるわけねーだろ」って絡む絡む…。私涙目。
そしたらシルバーシートに座っていた上品そうなお婆さんがすっと立ち上がりおっちゃんにむかって
「私も先程からあなたが1人でニヤニヤしていたのが気になっていました。そのお手元のボタンは周りに気付かれずに押すのに都合がいいでしょうね」というような事をよく通る声で言ってくださいました。
そしたらおっちゃんの後ろに座ってた人も「俺もこの人がボタンを押すのをみました!」と言ってくれ、この辺りで運転手さんもようやく私が犯人じゃないと分かってくれたようで、
車内アナウンスで「おじさん、あなたは何度も降りる意思表示をされているのですからここで降りても差し支えないですね?どうぞお降り下さい」と。

おっちゃんは「馬鹿野郎この野郎…」とブツブツ言いながらも素直に降り、そのあと運転手さんは車内アナウンスで「先程から失礼いたしました。皆様のおかげで問題は解決しました。」と言い、
私に目を向けると「勇気を出してくださったお嬢さん、ありがとうございました。」と言ってくださいました。

私はへなちょこで申し訳ないですが、あの上品そうなお婆さんがビシッと言ってくれた事、他の人も勇気を出してくれたことも合わせてスカッとしました。

運転手さんも謝ってくれたし。
私35過ぎのおばちゃんで、全然お嬢さんじゃないけどね。

 

バイトでの出来事

昔フリーターだった時の事。
某洋菓子店にオープニングスタッフで入り、売店と喫茶がある店だったんだけど私は喫茶担当だった。
オープニングで入ったバイト仲間達はあまり辞める人もいなくて、
時々入れ替わりがあるくらいで皆仲良かった。
私は出来事の当時25越えてたが、よく高校生と間違えられてた。
オープンから2年以上経ったある日、有名エリート大学の学生という人が入った。
その日私は休みだったが、翌日出勤するとバイト仲間達が
「昨日入った新人酷いのー!私子なんとかしてーっ!」
と言ってきた。
(私はフリーターで勤務時間も長いし日数も多いので
なんとなく喫茶の取り纏めを任されてて食材のオーダーとか新人に教えたりとか
色々させられてた)

新人は「俺前居酒屋バイトでリーダーをしてたからさー」と言ってバイト初日にして他のバイト仲間をアゴで使ったらしい。
とりあえず夕方、新人が来てから様子を見ていたら
・敬語は一切使わない。
・他のスタッフに「お前アレやって!」など指図する。
・「アレやっとけって言っただろ!何で違う事やってんだよ~!!」とまで言う。
・自分流の略語でオーダーや、ホットとアイスを間違えたりした上に「これじゃないよ?!」と注意してくる
・「あんたコレって言ったよ」と言うと「コレじゃなくて〇〇だわ~」とヘラヘラ。謝罪無し
・仕事を教わらない(むしろリーダ
スタッフは9割以上が女の子だし凄く忙しい店なので、新人に立ち向かう子がいなかった。
私はその日はドリンクやデザートを作っていたのでホールには出ず、暫く観察してから新人に言った。

私 「大学生だよね?」
新人「(ドヤ顔で)〇〇(←大学名)」
私 「敬語使えないの?使い方知らないの?」
新人「は?使えるけど。」
私 「じゃあ何で使わないの?そんなんじゃ社会でやってけないよ?」
新人「は?!敬語は使えるけど~、何で俺がお前らに敬語つかわなきゃいけないの?!」
私の事を年下だと思ってるみたいだったから向こうからしたら「むしろお前が敬語つかえよ!」だったと思う。
私「年上だろうが年下だろうがお前は新人なんだから、ここではみんなお前より先輩なんだよ。
前のバイトでどうだったか知らねーけど仕事も出来ないクセに何年も働いてる先輩アゴで使ってんじゃねーよ。」
と低い声で言ったら急に大人しくなった。
で、皿洗いとかさせたりした。
でも時々タメ口になったりするから、他のスタッフに対してでもその度に横から
「〇〇じゃなくて〇〇です、だろ!」
とかすかさず言ってたら
「あっはい」
とビクビクして従ってた。

で、礼儀正しく「お疲れ様でした。お先に失礼します。」と挨拶して帰ったあとすぐに電話かけてきて
「あの…今日で辞めたいんですけど…」
と退職した。
他の女の子スタッフは喜んでたけど、私は
「なんだよ、これから教育してやろうと思ってたのに根性ねーな。」と言ってた
見た目は全然普通の大学生だったけど、あんな人がいるって心底驚いた。

 

口癖

もうだいぶ前の話だけど、口癖は「お金がない」「奢って」「ちょ
うだい」な卑しい女がいた。

飲み会では財布にお金を入れないままやってきて
「お金持ってないし〜」と他人に出させてバックレ。
ランチにも勝手についてきて「お金持ってきてない〜」と誰かに奢らせ。
1、2回は「え?え?」と策にはまってしまった顔ぶれも、
あまりの図々しさにだんだんと疎遠になっていった。

ランチには見つからないように逃げたり、まいたり。飲み会も情
報が漏れないように必死。もちろん友達なんていなかったけど、
勝手に「友達でしょ」とつきまとってなんとか他人にお金を出さ
せようとする嫌な人だった。初めて「卑しい」っていう形容詞は
こういうときに使うんだなあ…と実感できたような人。

そんなある日、その女が大学の近所の喫茶店で揉めているところ
に遭遇。レジの前で泣いてる。やばい!と思ったときはバッチリ
目が合ってしまって、こっちに向かってうわああ〜〜ん、みたい
に泣きながら抱きつこうとした。避けたけど。

どうやら別のグループにたかるつもりでついてきて「お金ない」
をやって「あっそ」と置き去りにされた所だったらしいw

お店の人に「お知り合いですか?」と聞かれて
「顔は知ってますが友達じゃないので払いません」
と言ってUターンしてきた。

なんで、とかひどい、とかわめいてる声を背後に店を出てから、
連れと一緒に大笑いした。あれはスッキリした。お店の人はいい
迷惑だったろうけど、置き去り実行したグループGJ!!と今でも思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スッキリ
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!