ロミオメール体験談【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
1
「あなたの あなたのせいではないわ。
あたしが全部悪かったの。
あなたはこんなあたしを許してくれるのかしら・・・?
ああ あなたに会いたい。
あなたの愛を感じたい。
お願い、このカラダを抱いて。
あなたへの愛でおかしくなっちゃいそう。」
こんなメールが知らないアドレスから来た。
私は女なので、迷惑メール?と思い、
心当たりもないし気持ち悪いし放置していたら、一時間後くらいに同じメアドからこれが来た。
「ロミ男だ。
○○、驚いたか?
さっき、お前の心の声が聞こえたよ。
お前の気持ちは痛いほどわかった。
許してあげるよ。全部。
だから強がらないで、早く戻っておいで。」
3年くらい前に別れた元彼だったわ。
別れた原因はお前が2回りくらい年上の既婚者と不倫したから。
なんで私が全部悪くなってんだよ。
メアドどっから漏れたんだろ。すぐに変えたけど。
2
私は両手の親指がまむし指。
三年付き合ってた彼に、それが理由で突然ふられた。
「健常者と普通のおつき合いをしたい」だって。
芸能人に同じ指の人がいて、それが話題になった記事だか掲示板を読み、感化された模様。
まむし指のせいで不便に感じたこと一つもなかった私はポカン。
だって、指先の形が違うだけだもの。
友人たちの間でも、付き合ってまもなくなら、同調は出来なくても、理解できる。でも三年付き合ってそりゃないなだろと、「ろくでもない難癖付けて振った男」扱い。
そしたら彼は「お前たちは障害者と付き合ったこと無いからそんな風に言える」と発言、「誰に対しても無礼な言動」と、みんな離れていった。
そんな彼からの復縁要請メール
俺は、私子のことを人魚姫だと思ってた。
どんなに愛の言葉を交わしたくても、それが叶わぬ。
それが苦しくて、俺はお前を籠から逃がした。
でも、お前、本当は鉢かつぎだったんだな。
恵まれぬ見た目の奥に、美しさを持った…。
愚かな俺に、穏やかなぬくもりを与えておくれ。
お前の眩い指先の祝福は、お前を失い凍えている俺を照らし、その暖かさは、やがてお前も包むだろう。
訳分かんなくて、彼の同僚でもある友人に聞いたら「障害者(私)と付き合ってて辛かった」話を会社でしたら、批判される中でとある人に、まむし指の女って良いジンクス多いのにバカな事したなpgrされて
え?あいつと復縁したらみんなに自慢できる?となったのではと。
周りに流されすぎの元彼に、つくづく別れて良かった思った。
3
元カレとは7年近く付き合ってた
元カレの浮気癖にうんざりしてたのと私に好きな人(元カレも知り合い)ができたので別れることに
ちなみに別れてから付き合い始めたから私は浮気はしていない
別れた二週間後に私は誕生日で元カレは私の自宅住所を知っていた
突然誕生日にバラの花束(赤6本、白1本…)とハート型の香水が送られてきた
一緒に付いていたメッセージカードの内容も気持ち悪かったんだけど
一応お礼ともう二度とこういうことはしないでほしい
こちらからももう二度と連絡しないというメールを送信した、その返信が
「もし相手に満足できなければいつでも抱いてやる、好きなときに連絡してこい」
メアドを消去せずわざわざメールなんてしたことを激しく後悔した瞬間だった
その後友人から元カレが自身のブログでポエムを投稿してると聞いた
確かに元々ポエマーだったがまさかブログにまで書くとは思ってなかった
まだ残っていたようなのでポエム公開
ポエムその1
真紅の薔薇に囲まれた白い気持ちに偽りは無く、不変だと伝わる事を望む。
薔薇は枯れども、情熱は枯れる事なし。
再び走り出せる日を信じて迷わない。
己の信じるままに。不安定でも、また歩き出せる。
俺にはまだ希望がある。旅人が北の空の一つ星を目指すがごとく。
目指す場所があるから。
ポエムその2
失って気付く物がある。大切な人の、大事な気持ち。
やりきれない想い。歯痒くて苛立ち。身震いする程後悔。
鋭く抉られる感情。
あなたを今でも好きでたまらない。
元カレと別れた一番の理由はまた浮気相手がいると気付いて
そのときにはもう別れる気だったので「その女性と別れられないんだよね?」と聞いた
その返事が斜め上過ぎて一日でも早くの別れを決意、そして返事がこれw
「相手に○○万借りてる。だから今は無理、別れられない」
ただのクズ男です、本当にありがとうございました。
それからその女性とデキ婚したと友人伝いに聞きましたw
そのついでに聞いたことが私と結婚するために貯金していると言っていたらしい
女性に借りたお金は私との結婚資金だったのだろうかwww
その後元カレは彼氏(現旦那)に電凸したり若干ストーカーされたけど
私が彼氏の家に逃げる形で同棲始めたら平和になりました
心の底から別れられて良かった
4
元旦那からのロミオ。
妊娠中にウトが他界し、良トメと同居になった。
ハイリスク妊婦だったので、大病院激近バリアフリーなトメ家は正直渡りに船な立地だった上、トメとも仲がよかったので同居はありがたかった。
元旦那も始めは喜んでたんだけど、無事産まれた娘が話しだしたあたりからおかしくなってきた。
元旦那は娘に必死に「虐待」という言葉を教え込んだ。
娘は嫌いな野菜が出てきたり、台風の日にお散歩をやめようと言うと虐待ー!と泣き叫ぶように。
元旦那とはトメと三人でも、二人でも、うちの親交えても、何回も話し合ったけど、「身を守る言葉は必要」の一点張りで、元旦那は娘には優しい虐待レベルの甘やかししかしない。
野菜を与えない、甘い歯みがき粉は味違いで4本もあり、テレビは1メートルも離れずに見ているのを止めない、など。
幼稚園でも虐待ー!と泣くと、指摘されるようになり、私と娘だけ実家に帰った。
その時トメから実はトメは継母だが、破談にならないよう隠せと元旦那が言っていたと聞いた。
結局娘の小学校入学直前に離婚、最後まで元旦那の主張は変わらず。
夫婦喧嘩を一度だけ娘に見られた時、娘が元旦那を庇って私に「虐待ダメ」と叫んだのは辛かった。
ロミオメールです。
娘は今でもお前に虐待されているのか。
それともお前の親や新しい男にも虐待されているのか。
娘は最後には虐待を理解して、自分の身だけじゃなく俺の事まで守ろうとした強く優しい賢い子だから、お前は娘が憎いんだろう。
裁判所には父親というだけで無下にされ、娘を救えない俺をお前は法律の傘の下であざわらってる。
いつか娘が電車に乗れるようになったら、その時はあの頃と同じ俺たちの家に娘は飛んでくるだろう。
その時お前は娘のオマケにすらならない。
オマケになりたいなら、どうしたらいいか、その日までよく考えるんだな。
引用終わり。
メール当時娘は小6、普通に電車乗れたけどね。
娘の四月からの通学定期の値段を調べていたら思い出したので。証拠用のフォルダから出してみた。
離婚当時は娘の未来が不安だったけど、娘は四月から元気に高校生になる。
別居したら娘は落ち着いて、友達もできて、本当に別れてよかった!
5
去年別れた元夫から。
「そろそろ桜がヒラヒラ咲くね(サクラマーク)
思い出がキラキラ蘇えったよ(ニコニコマーク)
今日は熱があって仕事休み( ̄^ ̄ゞ
頭がクラクラするし鼻炎も!花水も!
ソロソロ…あの事は許してちょ(土下座マーク)
んで熱ピタとポカリ買ってきて(涙マーク)」
あの事ってどれだろう?
コトメが私の職場(飲食店)に来たこともないのに、私を名指しで「舌打ちされた」とか架空のクレーム電話を1年間に何回も入れてた事かな?
あなたが、離婚届書いてた私の手の上に間違って(笑)15kgのダンベル落として複雑骨折させた事かな?
結婚前からの私の車がいつの間にか義両親の名義になってて離婚時に取り返せなかった事かな?
プリンちゃんがデ○ヘル務め中についた客に、私の番号とアドレスと本名を書いた名刺を配ってた事かな?
あの事がどの事か分からないからスルーしちゃお!
コメント