短編怖い話『天使の像』『赤いクレヨン』など 全20話|洒落にならない怖い話

短編怖い話『天使の像』『赤いクレヨン』など 全20話|洒落にならない怖い話 厳選

出生不明な彼女

田舎から出て来たばかりの可愛い子と、友人に紹介してもらい、彼女ができて同棲してます

過去の事はあまり話さない子ですが、こちらも気をつかい、聞かないようにしてました

彼女の名前をネットで検索すると事故で亡くなった人と同姓同名で出身地も同じでした、気に入り調べて見ると、田舎で同じ苗字の人が多数いるが、その地に彼女の名前は1人(名前・生年月日も同じ)しかいない事が分かりました

その地に行き聞きましたが、彼女と名前・生年月日も同じですが顔が違います
昨日、分かりました、横で寝てる人は誰なのか、昨日から恐くて寝てられません

 

旅館の娘

森久美子の体験談。

久美子が友人三人と旅行に行った時の事。
とある旅館で一泊する事になっていた。有名な旅館との事。
食事をおおいに楽しむとあとは寝るだけ。
寝床は結構な広さの和室だった。
生け花や掛け軸、日本人形が飾ってあった。
四組みの布団に各自潜り込むと、疲れからか一人、また一人
と眠りに入っていく。
久美子も眠くなって来た。
スーッ、スーッという寝息が耳に心地良い。
ところがふと気付く。
四人で寝ているのに聞こえてくる寝息が多い気がする。
あれ?部屋を見回して見た。
友人達は気持ち良さそうに眠っている。
気の性か。そう思いながら寝返りを打った。
ふと目に入ってきたモノ。

赤い着物の日本人形だった。
最初に見た時は確か舞を模したポーズだったのに何か変だ。
おまけに物音まで聞こえて来た。
フーッ、フーッ、フーッ、息苦しそうな呼吸の音。
バサッ、バサッ、バサッ、何の音?
目を凝らして人形をよく見てみる。
動いていた。
両手をゆっくり上げては降り下ろす
両手をゆっくり上げては降り下ろす、その繰り返し。
そしてその度にフーッ、バサッ。
久美子は思わず小さな声を上げてしまった。
その声に気付いたのか、人形は久美子の方に向き直る。
そして一言。

「見るな」

久美子は気を失った。

以上、森久美子の体験談でした。

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