スポンサーリンク

短編怖い話『天使の像』『赤いクレヨン』など 全20話|洒落にならない怖い話

スポンサーリンク
短編怖い話『天使の像』『赤いクレヨン』など 全20話|洒落にならない怖い話 厳選
スポンサーリンク

【閲覧注意】短いのに怖い! 怖い話の短編集!

スポンサーリンク

トラウマ確実の「怖い話」まとめ 全20話

 

 

黄色い縄跳び

谷拓さん(仮名)は学生時代付き合った彼女とは忘れられない思い出があるといいます。

谷さんはその彼女とはとてもウマが合い、長年暮らしたオシドリ夫婦のように
気持ちが通じ合えたそうです。そんな二人がある日のデートで薄暗い照明の
エスニック料理店で食事をしました。お酒が入って彼女が、
「ねえ、私の気持ちがわかる?」
と聞いてきたので、
「手を握るから想いを念じて!」
と頼みました。

やってみるとこれがことのほか的中して、しばらく念じた色や友人の名前を
当てて盛り上がっていました。そうしていると彼女が急に「ん?」という感じで
首を傾げました。
「よし、じゃあね、私がお姉ちゃんの子供にこの前買ってあげたものを当てて?」
と言ったのです。
「それは難しい問題だなあ」
と谷さんが言うと、
「なんか、のんちゃんのこと考えちゃったの」
と言って彼女は谷さんの手を握ったのです。

谷さんは大げさに、「う~ん」と、うなっていたのですが、信じられない
ことに突如鮮明にひらめいたのです。
「黄色い縄跳び!」
「スゴイ!何でわかったの?あんまり高いものだとお姉ちゃんが嫌がるから、
のんちゃんに欲しいものを聞いて買ってあげたの」

ピタリと言い当てて、谷さん自身が驚いていると、店の暗がりにぼんやりと
幼稚園くらいの女の子が黄色い縄跳びを持って立っているのが見えたのです。
のんちゃんらしい女の子は血だらけでこっちを見ていました。
すると彼女の携帯電話が鳴って、
「えっ、のんちゃんが縄跳びしてて車に引かれたのお!」
と大声を上げて、すぐに教えられた病院に向かいました。
可哀想にのんちゃんは亡くなったのですが、谷さんが霊を見た時間が
死亡時刻だったのでした。

 

白い煙

昔住んでたとこの近所に、廃墟があった。
なんつーか、小高い丘に小さな森があって、車一台がやっとの道を登っていくと、ポッカリ空いた平地に一軒家が建ってた。
空き家になってから数年しか経ってない様子で、二階まで上がることもできた。
昔は神隠しに遭ったんだと勝手に信じてたが今思えば夜逃げだ。
何回も行くうちに、時には白黒の集合写真やら外人の写った写真がばら蒔かれてたり、
時には社交ダンスで着るようなドレスが散らばってたりして、怖いながらも飽きることはなかった。

ある日、俺とツレ二人は廃墟の近くに住む奴の家に泊まりに行った。
晩飯をご馳走になった後、ツレの一人が「夜の廃墟に行ってみないか」と話を持ちかけてきた。
昼しか行ったことのない俺達は、興味津々でスグに頷いた。
家の人には皆でコンビニに行ってくると残し、懐中電灯を持って出掛けた。
夜の8時とは言え、暗いだけで昼とは別格の不気味さをかもす空間に、俺達は尻込みした。
懐中電灯の光を動かすたびに、得体の知れない何かが照らし出されるような気がして、気が気じゃなかった。
「ど、どうする、帰るか?」その一言に誰も異論はなく、俺達はゆっくりと後退りを始めた時、遠くに聞こえていた甲高い原付の音がこちらに向かって来ていることに気づいた。
意味もなくふかしたエンジン音がやってくる。
ガキにとっては、幽霊も怖いがヤンキーも怖い。
俺達は皆で森に隠れた。すぐに趣味の悪い改造をした二台の原付がやってきた。俺達には気付くことなく通りすぎ、家の前に原付を停めた。
片方に二人乗っていて、計三人のヤンキーが口々に「うひょーコエー!」「マジヤベー!」と笑いながら家の中に入って行った。
今がチャンスとばかりに俺達はゆっくりと森を出て坂道へ向かう。
バレてないか何度も廃墟を確認しながら忍び足で進んでると、二階に上がったヤンキー達の後ろにおかしなモノがあることに気づいた。
前の奴も小さく「えっ…」と呟く。
一人のヤンキーの後ろに白い煙があった。
タバコの煙などではなく、しっかりと人の形をしていた。
それがピッタリと背中に張り付いていた。
次第に腕のようなものがはえてきて、ギャハハと笑っているヤンキーの首に巻き付いていった。
そこまで見ると、俺は怖くなって走り出した。他の奴等も黙って追いかけてきた。
後ろからは相変わらず品のない笑い声が響いていたので、ヤンキーに気づかれることなく森を抜けられたようだった。
「みみみ見たか?」「見た、見た」「な、何だよあれ!」「わかんねーよ!」
俺達は口々に話しながらコンビニまで走った。
ビクつきながらも変な興奮状態の俺達は、コンビニでしばらくさっきの煙について話していた。
結論は「たぶん幽霊」で話がまとまった時に、原付の音がしてさっきのヤンキー達がコンビニにやってきた。
俺達はコソコソと退散する。その時見ちゃったんだ。

煙のヤンキーの首に、はっきりと赤い手形が付いていたことを。

それ以来俺達の間では廃墟の話はタブーになった。
時折、あのヤンキーはどうなったんだろうって思い出す。

 

残念ながらあなたの娘さんは

ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだ、
その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろう
とおもい、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。

結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに
その子はなくなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、
病院で撮った写真の事を思い出しました。それを現像に出し取りにいって
見てみると、その写真が見つかりません。写真屋さんに聞いてみると、
「いや、現像に失敗して、、、」というそうです。不審に思ったお母さんは
娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、「見ない方がいいと思いますけれど、
驚かないで下さいね。」と写真を見せてくれました。

そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが
ミイラのような状態で写っていたそうです。

それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養して
もらうといい写真を持ち帰りました。それにしても恐ろしい
写真だったため霊能者のところに供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。やはり無理に頼み込んで
話を聞ける事になりました。その霊能者が言うには、

「残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」

天使の像

父と母は、たまには夜の街で羽根を伸ばそうと、信頼できるベビーシッターに子供の世話を頼むことにした。
ベビーシッターが到着した時、2人の子供はすでにベッドですやすやと熟睡中。
子供がいる1階にはテレビがないため、ベビーシッターは退屈で仕方がなかった。
そこで、子供たちの父親の携帯に連絡し「子供たちは寝ているからテレビを見に2階へ行ってもいいですか?」と訪ねた。
父親がテレビを見ることを許可すると「あと、もう一つよろしいですか?」と、ベビーシッターは質問した。
「子供部屋の窓から見える、庭の天使の像にブランケットをかけて隠してもいいですか?とても気味が悪いので…」
この質問に、電話口の父親はしばらく沈黙した後に、こう告げた。
「すぐに警察へ連絡するから子供を連れて家から逃げてくれ!!うちに天使の像なんて無いんだ!!」
父親の通報から3分以内に駆けつけた警察は、ベビーシッターと2人の子供を血の海の中で発見した。

そして、どこを探しても天使の像は発見されなかった…

 

おばあちゃん子

さとし君は小学三年生、大のお婆ちゃん子だった。
学校から帰ると、さとし君はいつも二階のお部屋からお婆ちゃんによばれる。
たばこのおつかいをたのまれるのだ。
五百円玉をわたされて二百五十円のたばこを買ってくると、残りのお金はさとし君
へのおだちんだ。
やさしかったお婆ちゃん、大好きだったお婆ちゃん。
そんなお婆ちゃんが心ぞうの病気で、急に死んでしまった。
お婆ちゃんのお葬式が終わって、親せきのおじさんおばさんたちが帰ると、
家の中は急に静かになった。

さとし君は二階のお婆ちゃんの部屋に行ってみた。
夕日がさしこむ部屋の中には、お婆ちゃんが使っていたタンスや座布団がそのまま
残っている。
「おばあちゃん」さとし君は小さくつぶやくとタンスの一番下の引き出しをそっと
あけてみた。
引き出しの中にお婆ちゃんが横になって、にこにこしながらさとし君を見つめていた。

 

おじいちゃん

俺の兄貴が経験した話。
俺が中学2年の頃、おじいちゃんが危篤という電話が
来て、家族全員で病院へ行きました。
でもお医者さんが「峠は越えた」というので家族全員
胸をなでおろして家に帰りました。
でもその日の夜中。
おじいちゃんが容体が急変して亡くなったという電話が
ありました。その時兄貴は友達の家でマージャンを
していたので自宅にはいませんでした。
俺はおじいちゃんが死んだ事を知らせに兄貴の友達の家に
行きました。
「兄貴!兄貴!」家の前で何度も兄貴を呼ぶと明け方の光でも
わかるくらい兄貴の顔は真っ青になって友達の家の2階の窓から
顔を出しました。
「おじいちゃんが死んじゃったよ」
俺がそう告げると兄貴は
「・・・。やっぱそうか・・。」
後で兄貴から話を聞いてみるとマージャンの途中に
トイレに立った兄貴は洗面所で手を洗ってるときにふと
鏡を見てみると兄貴の後ろにおじいちゃんが笑いながら
手を振っていたそうです。
しばらくその場に立ちすくんでおじいちゃんが消えるまで
見ていた時に俺の声が家の外から聞こえたそうです・・。
終わり。

 

かっぱのような生き物

小学生のとき、理科の先生が夜更けの帰り道でかっぱのような生き物に襲われたらしい。
用水路沿いを歩いてたら突然背後から襲われ、組伏せられたあと、片手をつかまれ、すごい力で引きずられたとか。
先生は無我夢中で、胸ポケットにあったボールペンを生物の腕に突き立て、怯んだところを近くの民家に逃げ込んだ。
その家の主人に事情を話し、武装して恐る恐る見に行くと、生物はすでに立ち去ったあとで、弁当箱を入れてあった巾着袋が持ち去られていたという。
生物の風貌は暗くてよくわからなかったが、背は小学高学年くらい、肌はヌメヌメしており、声などは発しなかった。
とにかく力は半端じゃなく、大学時代柔道で鳴らした先生でもまったく太刀打ちできなかったらしい。
こんな話を朝のホームルームで、半ば半狂乱の先生から聞かされた。
俺達は震え上がり、女子は泣きわめいた。それほど真に迫った語り口だった。
先生は職員会議にこの話題を出したらしく、児童の集団下校と、大人の引率、パトロールを徹底するよう訴えたらしい。
しかし、全く相手にされず、先生は半ばゲリラ的に保護者会でこの話を出し強く訴えたが、やはり一笑に付されてしまったとか。うちの母ちゃんもその場に居合わせたが、すごい剣幕だったらしい。
ほどなくして、先生は休職してしまい(させられた?)、お別れ会もしないまま学校を去った。
一連の騒動について語ってくれる先生は誰もおらず、すぐに風化した。
その生物の目撃談は先生の一例だけだったが、俺は
「誰も信じてくれない!だが先生は見たんだ!何かあってからでは遅いんだ!みんな用水路には近づくな、一人で歩くんじゃない!」
と俺達に言い聞かせた先生の話が嘘や幻には思えないんだ。
昭和のある田舎での話だ。

 

アサン様

小6の頃、アサン様(アサーン様?)という占いが学校で流行りました。
夜、自分以外の家族全員が寝ているか外出しているときに
占いのターゲットとなる複数名の名前が書かれた紙の上で
抜いた髪の毛の先に五円玉を結んだものを指でつまんでぶら下げ
「アサン様お嫁入り」と二度唱えます。
その後に知りたいことを質問(「私のことを好きな人は誰?」とか)をすると
その人物の名前の上で五円玉が大きく振れ、教えてくれるという占いでした。
簡単にいえばちょっとこっくりさんみたいな振り子のダウジングです。
でもアサン様はこっくりさんと違って恐くて危ないものという感覚ではなかったので
クラスの女の子はみんな気軽にアサン様で遊んでいました。
その中でもK江は占いやおまじないが大好きで
毎晩のようにアサン様をやっていたそうですが、ある日彼女は私たちに
「やり方を間違えたからもうアサン様ができなくなった。」と言い出しました。

本来アサン様に使った髪の毛は必ず燃やさなくてはいけないし
五円玉は手放さなくてはならないのですが
K江は髪の毛と五円玉をそのまま使い続けていたそうです。
そのせいかアサン様を始めると五円玉が常に激しく振れ続け占いにならないのだとか。

それからK江の様子がおかしくなりはじめました。
いつも怯えているような態度だったり、そうかと思えば授業中に居眠りをしたり。
元々K江と仲が良かった私たち数人のグループは彼女を心配して
学校ではできるだけ誰かが彼女のそばにいるようにしたり、
放課後もなかなか家に帰りたがらないK江を
夕方まで毎日順番で部屋に置いてあげるようにしていたのですが
K江がグループのMの部屋に行ったある日、K江はMにこんなことを言ったそうです。
「アサン様が私の部屋を覗きにくる。ひょろひょろで歯がボロボロで恐い。」

私たちはみんなアサン様ってかわいい女の子の妖精みたいなものだと思っていたので
Mがびっくりして聞くと「違う!」と怒ります。
K江が言うにはアサン様は背が高く、細身でニヤニヤ笑う若い男の姿なのだそう。
さらには「みんながアサン様やらなくなったから私から離れていかない。」と
泣き始め、お願いだから今晩アサン様やってとMに懇願したそうです。
確かにみんなK江の様子がおかしくなったのはアサン様のやり過ぎのせいではと
感じていたので、そのころにはもうアサン様をやる人はいなくなっていました。
Mが返事できずにいると、K江は怒ってMの部屋の中で突然暴れ出したそうですが
幸いその叫び声を聞いたMの母親がすぐに止めに入り、K江は家に帰されました。
そしてそれから卒業までの数ヶ月K江が学校に出てくることはなく、
卒業と同時にどこか他所の土地に引っ越したと聞きました。
私はアサン様を信じてはいませんでしたが、人気者だったK江の変わり様と
突然居なくなってしまったという現実が当時とても恐かったです。

 

井戸の壁

小3の時だからもう10年以上前の話。
片田舎に住んでたこともあって、ゲームとかよりも外で遊ぶことの方が多かった。
特に小1から仲の良かった俺、A、B、Cの四人は、リーダー格だったCの家に隣接してる結構深い林でほぼ毎日太陽が沈むまで遊んでた。
何年も遊んでたお陰で、林の構造は熟知してたつもりだった。

ある日、いつものごとく林に入って遊んでいると、急にAが居なくなった。
もしかしたら迷子かな?とよくあることだったので、来た道を戻りながら探した。
五分もしない内にCの家から500mくらいの所でAの横顔を見つけた。
俺「何しよーと?はよ行くばい。」
A「んー、あんさ、こんな所に井戸やらあった?」
Aが指差した所に確かに今まではなかったはずの井戸があった。
蓋が被せてあって、屋根?みたいなものから桶がぶら下がって蓋の上に置いてあった。

A「な?なかったやろ?」
Aの言葉に少し恐怖を覚えたけど、さすがは子供、恐怖はすぐに興味に変わって、蓋を開けてみることにした。
井戸はたぶん直径1mくらい、底が辛うじて見えるからそんなに深くはなかった。

C「なぁ、懐中電灯もあるし、誰か降りてみらんや?」
Cの提案に賛成して、一番小柄だった俺が降りることになった。
桶の縄にぶら下がって降りていくと、意外と井戸が深いことに気付いた。
上から三人が覗いてるのが見えるけど、すごく小さく感じた。
井戸の底には落ち葉がいっぱい貯まっていて、何故かどれも乾燥してなくて真新しかった。

B「なんかあるー?」
手渡された懐中電灯の光で辺りを照らすけど、大したものは見つからなかった。

俺「んー、なんもないよ。」
そう答えようと上を見上げた瞬間、只でさえ暗かった井戸の中が真っ暗になった。
数秒何が起こったか理解できなかったけど、すぐに蓋を閉められたと気付いた。

俺「ふざけんなよ!開けんや!」
下から一生懸命叫んでも一向に開く気配がなかった。加えて運悪く、唯一の光源の懐中電灯の光が明滅し始めた。
泣きそうになりながら叫んでも、蓋は開かなかった。そして遂に、懐中電灯の光が消えて真っ暗になった。
どうすることもできない状況で狭い空間に真っ暗にされて閉じ込められた恐怖は創造に難しい。
頭が変になりそうになりながらも叫び続けた。すると、今まで消えていた懐中電灯がふと光を再び灯した。

真っ暗だった空間に光がついたことで一気に安堵して、三人が蓋を開けるのをゆっくり待つことにした。
静かにしてればきっと三人は開けてくれるだろうと考えた。

壁に背を預けて座ると、目の前の壁が照らされた。さっきは気付かなかったけど、取っ手みたいなものが少し上の方にあった。
縄を少し登って取っ手を引っ張ると、隠し扉?みたいに井戸の壁が開いた。恐怖というより、忍者みたいですげー!という興奮の方が大きかった。

すぐに縄を降りて穴を覗くと、一気に冷や汗が沸いた。
四畳くらいの大きさの穴の壁一面人形、人形、人形。
種類も大きさもバラバラで、全部俺の方を向いていた。

恐怖で動けずに居ると、一番奥に何やら大きなものがあった。
少しずつ光を当てて行くと、徐々にそれは姿を現し始めた。
ぼろぼろになったズボンを履いた足、真っ暗な手とシャツ、胸まである髪、そして顔を照らそうとした瞬間、髪の毛をいきなり捕まれて転けた。
心臓が飛び出るかと思うくらい跳ねて、泣き喚いた。
手当たり次第に手足をぶん回すと、何かにうつ伏せに押さえ付けられた。

手から離れた懐中電灯が俺の胸に乗った人形を映したところで、俺の記憶はなくなった。

次に目を覚ましたのはCの家だった。目を覚まして一番に俺はCを殴った。
俺「バカ!くそ!死ね!」
文句言いながら殴っているとCのお父さんに止められた。
AもBもCも、みんな泣きながら俺に謝ってきた。

事の顛末はこうだ。

俺が降りた後、案の定Cの提案でちょっとの間蓋を閉めることに。
すぐに開けるつもりだったけど、いざ開けようとするとさっきは二人で軽々開いた蓋が持ち上がらない。
三人係りでもびくともしない。

何かやってしまったのかと思い、急遽Cがお父さんを呼びに戻った。
その間もAとBは俺の叫び声を聞きながら開けようと必死だったけど開かなかった。

Cがお父さんを連れて来た頃には俺の声も消えて、AもBも疲れ果てていた。
開かないなら壊せ、ということで大きなハンマーをC父が持って来ていて、蓋を叩き割った。
底には俺の姿は見えなかった。
急いでC父が下に降りると、壁の穴の中で人形に取り囲まれて、胸に人形を抱き締めた俺が寝ていたらしい。
引っ張り上げるのにBのお父さんも加勢に来たと。

そして今俺が目を覚ますまでAもBもCも1日中ついていた。つまり俺は丸1日寝ていた。

C父「ずっとここに住んどるけど、あんな所に井戸やらなかったはずやけど。」
C父が言ったこの一言に恐怖が再び沸いた。

そのあと、井戸は埋められた。
お坊さんも来てたからたぶんなんかあったんだと思う。
一番奥にあったのは誰かの死体だったのかも知れない。
今じゃもう分からない。
今でも井戸と人形には近付けない。マネキンとかでも冷や汗が出る。

アザラシ

南極越冬隊の人から聞いた話なんですが。
南極では燃料や食料の節約のため、アザラシをちょくちょく捕獲するそうなんです。
で、捕まえたアザラシは内臓を抜いて厚い皮下脂肪と食用になる肉とに分けるそう
なんですが、ある日、捕まえたアザラシをいつものように解体したところ、胃の中に
妙にゴツゴツとしたものが入っているのに気付いたと。
アザラシはペンギンを丸ごと食べる事もあるので未消化のペンギンでも入っている
かと思ったけれどそれにしては形がおかしい。
気になるので胃を開けてみたところ、なんと

人間と思われる骸骨と背骨やあばらの一部が入っていたそうです。金髪の長めの髪が
付いていたのでサルの類ではなく間違いなく人間だろうと。
しかし、他国の観測所に問い合わせてみても、該当する遭難者の類は存在しない、と。
しかもその骸骨、冷静になって見てみると額のところに眼窩と同じ様な穴があいている。
銃で撃たれたか槍で突かれたか、はたまた最初っからそういう骨の形をした
人種なのか。いずれにしても違う意味で怖いため、報告はせずにそのまま海に流して
葬ったそうです。
その人物はそれが不思議でたまらず、今でもちょくちょく夢に見る
そうです(「憑かれてるのでは?」と訊いたら凄く厭がられた)。

 

タンス

これはボクがまだ小学生だった頃、両親が出掛けて
家に弟と二人きりになった時の話です。
ヒマだったので、二人でカクレンボをしようということになりました。
最初ボクがオニになって、弟を捜し始めました。
そして、親の部屋に入り、洋服がたくさん掛けられてるタンスの
中に手を突っ込んだ時、いきなり手をグッと握られました。
ボクは弟を発見したと思い、手を握ったまま引っ張りだそうと
しました。「早く出てこいよぉ!」と言ってその手を強く
引っ張っても中々出てきません。
洋服が邪魔で中の様子は見えないし、全然喋らないから
オカシイなぁと思い始めてきました。
その時、背後から「お兄ちゃん何してんの?」と弟が現れました。
ボクは訳がわからなくなってその手を力一杯振りほどいて
猛ダッシュで家の外に逃げ出しました。
その後、両親が帰宅するまで家に入れなかったのは
言うまでもありません。
あの手は何だったんでしょうか?
泥棒?それとも・・・

 

暗がりの女

飲み会が終わり、一人で繁華街を歩いていたら、背中に視線を感じた。
振り向くと、暗がりで女が壁から右半分だけ顔を出してこっちをじーっと
見ている。変なのと思ったけど、酔ってていい気分だったので無視を
決め込んだ。しばらくして、さっきの女が別の暗がりからこっちを見
てるのに気付いた。ひょっとしてストーカーか?と思ったけど、気に
しないことにした。
でもそれが数日続くとさすがに鬱陶しくなってきた。半分だけ顔出して
なんて、ひょっとして恥じらってるつもりか?俺は文句を言ってやろうと
女にずかずか近づいていった。
女は右半分しかなかった。

 

おしまい

当時の俺は、以前から病気持ちだった妻に転移がみつかり
度重なる「入院→手術」で気持ち的にも金銭的にも余裕がなく
家庭事情に理解のあった上司も移動になってしまい
本当に追い詰められていた

今にしてみたら病んでいただけなのかもしれない
この半年間で俺におきた出来事を書いてみる
看病で休みがちな俺に、新上司は容赦がなかった
名指しで罵倒され、業務上の会話すら拒否、休職願いは握りつぶされた
同僚は同情してくれはしたが、やはり上司には逆らえない
帰れば帰ったで請求書や保険会社への書類など嫌な事しかない
病院にいけば妻は弱気で「自分が死んだらいい人見つけてね」とか言い出す…
もうね、ほんと生き地獄ってのは底がないなw
そんなある日、俺は病院で財布を拾う
ずっしりと重い長財布にはそこそこの大金が入っていて
余裕のない俺にはとんでもなく魅力的に見えたが
非常に気になるものが挟んであった

いわゆる「お札」というものだ

病院という場所柄、お守りみたいなものかな?と思う反面
お札なんて直接財布に入れるものなのか?とおかしくも感じる
そもそもお札って折り曲げてもいい物なのか妙に気になったのを覚えている

ちなみに恥ずかしながら、財布は自宅に持って帰ってしまった orz
警察に届けようか、これだけあれば何日分のベッド使用料になるか
その時の俺は本気で悩んでいた
翌日の仕事帰り、俺は駅のベンチで自問自答していた
俺けっこう頑張ってるんだけどな…
妻を見捨てて毎日出社すれば上司は挨拶を返してくれるのかな…
たしかそんな最低なことを考えていたと思う
俯いて帰らない理由を考えていると

「そうだな おまえは良くやってるよ」

ベンチの前に立っていた人が俺に声をかけてきた

うはw俺声にだしてたのかwwと顔を上げると
そこには誰もいない…俯いていたとはいえ、コートが見えてたんだけど…
自分で病んでるなーと思いつつも、なんだかうれしかったw
幻聴でも認めてもらったのは久しぶりだったしw

気分的なものなのか、最近は家に帰ると森の匂い的な香りがして
落ち込んでいた俺の豆腐メンタルも癒される
明日も頑張ろう そう思えた
不思議なことに俺が落ち込むと、時々幻聴は俺を励ましてくれた
病んでた俺は「そんなこともある」程度に考えていたけど
幻聴は徐々におかしな方向に変わっていった
「もう充分頑張ったんじゃないか?」

自転車の信号待ちに幻聴が聞こえた
え?と思ったときにはもう「はい おしまい」

と後ろから突き飛ばされた

慌てて急ブレーキ!狂ったようにクラクションで威嚇するDQNカー
呆然とする周囲の人たちと俺

何がなんだかわからない俺は、その場を謝り倒して家へ逃げ帰った
あれ?俺突き飛ばされたよな?とか考えているうちに寝ちまったんだけど
夜中に猛烈な生臭さを感じて目が覚めた
目が覚めるほどの生臭さってちょっとないぜ?
なんだこの臭い?と周囲を見回して、ふと財布とお札の事が頭に浮かんだ
あーどうしようかな…やっぱ届けないとまずいよなぁ
そんなこと考えてたら朝になってた
翌日やっぱり考え直して財布は警察に届けた
案の定、財布は酷い臭いがしていたけど警官はけろっとしていて
中身を確認して調書?を作成していく…
お札をなんて書くのかな?と見ていると普通に「金○○万円」「他札1枚」と記載されていた
気持ち悪い出来事や幻聴は、それ以来収まったんだけど
妻の病状がやけに良くないみたい…進行が妙に早いって先生に言われた…
職場も業績良くないし、どうにも「おしまい」ってのが気になるんだよね
俺の悩みはどうおしまいを迎えるんだろうと不安でしょうがない

 

チャイム

俺は東北地方の小さい温泉旅館で働いています。

旅館といっても、小さくてボロボロの施設で、主に長期滞在の湯治客が来る所です。

うちの旅館は、2階にレストランがあって、入口は自動ドアですが
人が通ると一緒に「ピンポーン」とチャイムも鳴ります。
ただこのチャイムは、もうすぐ亡くなる方が通るとチャイムが鳴りません。

初めて気付いたのはもう六年前ですが、末期癌の
お客様が最期の楽しみという事で、一週間宿泊しましたが
帰った三日後に亡くなりました。
最初はこのお客様の時だけチャイムが鳴らなく
不思議でした。

次は確信した話しです。

夜になると警備員がきて
寝る前に施設を巡回するのですが、

俺も宿直で暇だったので一緒に巡回しました。

そしてレストランに入ったとき警備員の時だけチャイムが鳴りませんでした。

その時俺は冗談で、「〇〇さん、このレストランのチャイムが鳴らないと、もうすぐ亡くなるんですよ」
と言って笑い話しにしてました。

しかしその警備員さんは、それから五日後に事故で亡くなりました。

その後、毎年湯治に来る常連も亡くなり、
去年も同僚の母親が亡くなりました。
そしていずれも、レストランのチャイムが鳴っていませんでした。

今まで誰も信じてくれませんでしたが、
ようやく職場の同僚にも信じてもらいました。

今ではとにかくレストランの入口に入るのが恐いので、従業員は誰も通りません。
もうひとつ恐いのが、誰も通ってなくてもチャイムが鳴る時があります。

とにかく宿直の日とか恐いので、非常に困っています。

 

壁紙

私と彼氏は中古で家を購入しました。

彼氏は、この家を大きくリフォームしようと張り切って、キッチンをベッドルームに改装しようと計画。

彼が作業する間、家中の古い壁紙を剥がすのが私の仕事でした。

以前の住人は、家中の壁と天井に壁紙を貼っていたため私の作業は膨大でしたが、次第に壁紙を剥がすことに快感を覚え、不思議な感覚に満たされていきました。

壁紙が破れないよう上手に剥がすことが出来ると、日焼けした時に肌がペロンとめくれた時のような爽快感が味わえたんです。

ちょっとしたゲーム感覚で、私は壁紙剥がしに没頭しました。

ですが、作業を進めていくと、私は奇妙なことに気が付きました。

壁紙を剥がすと、全ての部屋の角に人の名前と日付が書かれていたのです。

気になった私は、壁紙に書かれていた人名をグーグルで検索すると、あることが明らかになりました。

行方不明で捜索願が出されている人の名前と、姿を消した日付が、我が家の壁の記述と一致したのです…
翌日、私は壁紙の下に隠れていた人名と日付のリストを作成して警察に通報すると、すぐに捜査員たちがやってきました。
家の中を調査した後に、一人が私にこう訪ねました。

「これまでに剥がした壁紙はどこにありますか?あなたが剥がしていたのは紙ではありません。おそらく行方不明者の皮膚でしょう」

今何時?

私の田舎のトイレは、家の外に離れてあった。
夜中に一人で行くのはとても怖かった。
ある夜、小便がしたくて起きたが、
中学生にもなって兄貴を起こすのが恥ずかしくて怖いのを
我慢してトイレにいった。
小便をしながらふと、「今何時かなぁ。」とつぶやいたら
後ろから「2時だよ。」とか細い声がした。
振り向くとばあちゃんがにっこり笑っていた。
そして、すたすたと何処かへ歩いていった。
私は、真っ青になった。
今日は、そのばあちゃんの葬式で田舎に来ていたからです。

 

ラーメン屋

学校のそばに古いらーめん屋があった。
梅雨が明けたばかりの頃だったか。
校門でたらちょうど改装工事を始めてて、
古い流し台を業者や店の人が三人がかりで外に運び出そうと
して歩道をふさぐかたちになった。
仕方無しに友達と立ち止まってたら、
かなり重かったみたいで前を抱えてた人が、
歩道の縁でバランス崩して流し台を
勢い良く歩道に落した。

流し台は角が「バキッ!」と大きな音をたてて裂け、
その裂け目から大量のゴキが(4・50匹はいた)
あふれだし道路いっぱいに広がっていった。
自分達はダッシュでその場から逃げ出して
2・30メートルくらい離れたところで振り返ったら
店の夫婦と業者の人が逃げまどうゴキを必死の形相で
踏み潰していた・・・
しばらくらーめん屋が怖かった。

 

赤いクレヨン

不動産屋で働く友人から聞いた話。

その友人が担当するマンションの空室に
一部屋だけ他と雰囲気の違う部屋があった。
その部屋に入ると、いつもなにか違和感を感じていたのだが、
ある日その部屋の廊下が、他の部屋より1m位短いことに気づいた。
他の部屋よりも短い廊下が、いつもこの部屋で感じる違和感の原因なのかと
友人は思ったそうだ。
しかし、なぜ短いのだろうかと思い、廊下の突き当たりの壁を叩いてみると
どうやら本来の壁と、今叩いている壁との間に空間があるようだった。
イヤな予感がした友人は支店長の許可をもらい管理人と一緒にその壁を壊してみた。

友人:「白骨死体でも出てきた方がスッキリしたんだけどさ。」

でも実際は、その空間の壁一面にびっしりと赤いクレヨンで
“お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん・・・・”
と書かれていた…そうだ。

―――終了―――
結局その”お母さん”は消さずに壊した壁を元に戻し友人はそのマンションの
担当を後輩に譲ったんだって。

 

出生不明な彼女

田舎から出て来たばかりの可愛い子と、友人に紹介してもらい、彼女ができて同棲してます

過去の事はあまり話さない子ですが、こちらも気をつかい、聞かないようにしてました

彼女の名前をネットで検索すると事故で亡くなった人と同姓同名で出身地も同じでした、気に入り調べて見ると、田舎で同じ苗字の人が多数いるが、その地に彼女の名前は1人(名前・生年月日も同じ)しかいない事が分かりました

その地に行き聞きましたが、彼女と名前・生年月日も同じですが顔が違います
昨日、分かりました、横で寝てる人は誰なのか、昨日から恐くて寝てられません

 

旅館の娘

森久美子の体験談。

久美子が友人三人と旅行に行った時の事。
とある旅館で一泊する事になっていた。有名な旅館との事。
食事をおおいに楽しむとあとは寝るだけ。
寝床は結構な広さの和室だった。
生け花や掛け軸、日本人形が飾ってあった。
四組みの布団に各自潜り込むと、疲れからか一人、また一人
と眠りに入っていく。
久美子も眠くなって来た。
スーッ、スーッという寝息が耳に心地良い。
ところがふと気付く。
四人で寝ているのに聞こえてくる寝息が多い気がする。
あれ?部屋を見回して見た。
友人達は気持ち良さそうに眠っている。
気の性か。そう思いながら寝返りを打った。
ふと目に入ってきたモノ。

赤い着物の日本人形だった。
最初に見た時は確か舞を模したポーズだったのに何か変だ。
おまけに物音まで聞こえて来た。
フーッ、フーッ、フーッ、息苦しそうな呼吸の音。
バサッ、バサッ、バサッ、何の音?
目を凝らして人形をよく見てみる。
動いていた。
両手をゆっくり上げては降り下ろす
両手をゆっくり上げては降り下ろす、その繰り返し。
そしてその度にフーッ、バサッ。
久美子は思わず小さな声を上げてしまった。
その声に気付いたのか、人形は久美子の方に向き直る。
そして一言。

「見るな」

久美子は気を失った。

以上、森久美子の体験談でした。

カテゴリ一覧
スポンサーリンク
 
スポンサーリンク
厳選 短編
kaidanistをフォローする
怪談ストーリーズ

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました