その神経が分からん! 短編10話【13】まとめ

その神経が分からん! 短編10話【13】まとめ

 

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その神経が分からん! 短編10話【13】

 

1

野球応援にかり出されていた高校時代の夏の日々
色々な学校と対戦し、色々な学校と出会い、エール交換をしたり
野球が好きではなくてもけっこう楽しかった

だが、一校だけ忘れられない対戦相手がある。
同じ学区内で一番ランクが高いA校だ。野球もちょっと強い。
たしかに俺の高校は当時、学区内最低ランクのお馬鹿高校だった。
だけど昨年は甲子園初出場・ベスト8まで残ったんだぞ
なのに「最初から負けるのはわかってるー!」というのが応援の掛け声なのってどうなんだ
そのバカな高校に負けたからって、バスの窓から罵声あびせながら帰っていくのは何なんだ
もう学校まるごと神経がわからん。

今年の甲子園で、五回目の出場と五回目の初戦敗退をしたA校を可哀想だと思えない

 

2

自分(男)と、友人(女)2人の計3人で美術館へ出かけた。

向かっている途中で友人Aの携帯に会社から着信。なにかミスをした部下がいたらしく
ただちに職場に行かねばならず、平謝りで自分たちと別れた。
その後、Bが「今回はAちゃんいないし、やめとこうか」と一言。彼氏でもない男と2人も嫌なのかも
しれないと思い、また今度Aを誘って3人で行こうと意見が合い、その場は解散に。

そこまでは良かったが・・・

後からAに、「今回はナシにした、今度都合のいい日教えて」と連絡すると、
「Bちゃんがすごく楽しみにしてたみたいで。またこういうことがあると悪いので、私はやめとくね」と返信が。

なんでそんな事をいうのかと探ってみたら、Bは、会社で一件落着したAからの詫びメールを
シカトしたあげく、mixiで「美術館に行きたくて先日も、楽しみ!って日記を書いたほどだったのに、
気持ちを叩き落されて本当に辛い。できない約束はしないでほしい><」という日記を書いていた。
そしてコメント欄には「ひどいことするね~」だの「気を落とさないで~」だの、Aを責める様な
ものも。実際にAが読んだのかは知らないが、メールの返信が無いと言っていたのに
Bが楽しみにしてたことを知っていたので、恐らく読んだのだと思う。

別にAが帰ったことで美術館に行けなくなったわけではないし、
自分から「今日はやめておく」と結論を出したものに対してなぜAをそこまで責めるのか
私かわいそうアピールをしたくてmixiに書いたのだろうが、Aがどう感じるか考えないのか

もう全てが神経わからん。

「自分もBもAがいた方が楽しいし、気楽に考えて一緒に行こう」と送ったメールを最後に
Aからは返信もない。Bとだけ縁を切るならまだしも、なぜ自分までもが切られなければいかんのかも
納得いかんし、そういう意味でAの神経もわからん。

 

3

個人タクシー運転手さんが気の毒。自分で払うしかないんだよね。

泥酔学生下車し凍死、タクシーに賠償命令 松山地裁2009年3月25日22時41分

松山市の山中で07年、愛媛大学医学部の男子学生(当時23)が凍死したのは
個人タクシーの運転手(64)が泥酔した学生を現場付近に降車させたためだとして、
遺族が慰謝料など5千万円を求めた訴訟の判決が24日、松山地裁であった。
武田義徳裁判官は「最寄りの警察署などに降車させるべきだった」として
安全配慮義務違反を認め、約4100万円の支払いを命じた。
判決によると、学生は07年12月21日夜、松山市内で友人らと酒を飲み、22日未明、
帰宅するため1人でタクシーに乗った。運転手は松山市玉谷町の国道で降車させ、
学生は約200メートル歩いたところで石手川の河原に転落して凍死した。
降車場所は学生の自宅から約4キロ離れた山中だった。
裁判で運転手側は、降車時の状況について「学生が停車を指示し、
『間違いないのか』という問いに対して『ここでいいです』と答えた。
酔っているようには感じなかった」と主張した。
しかし、判決は、学生の飲酒量やタクシー内でのやりとりなどから
「学生は泥酔しており、運転手も認識していた」と認定。こうした主張を退けた。
そのうえで「運転手は現場付近の地理に詳しく、泥酔した学生を降車させれば、
転落や凍死の危険性があることは明らかだった」と指摘した。

4

同僚が、転職先が決まり退職することになった。
で、有給を辞める前に消化したいと、上司に申し出たらしい。
なんでも、20日ほど有給が残ってるので、せめて半分は消化したいと。
引継ぎ書類の作成などを一通り済ませたから、というのが申し出た理由らしい。
普通、自分から辞める場合は、退職までいるよね。何かあるかもしれないし。
うちの会社の社風として、「有給は病気等止むを得ないときだけ」という暗黙のルールがある。
なのに、嫌がらせみたいにわざわざ申し出る神経がわからん。
案の定上司が怒り、それで引き下がったならまだしも、「有給に理由は求めるな」
などと法律を持ち出して暴れて、無理やり休んでしまった。
新卒から10年はいた会社なのに、恩をあだで返す神経が本当にわからん。

 

5

会社の暗黙のルールほどウザいものはない。
「バイトスタッフの保険証は、仕事ぶりを認められてから
初めて『保険証作るか』と声がかかる」「保険証を作るためには
店長から社長への長文のゴリ押しレポートが必要」らしい。
1年間フルタイムで社員ばりに連勤で入ってた自分はそんなん
知らずに作ってもらって、後になって社員から「俺ですら
数年勤めて保険証作るかって声がかかったのに」とちょい嫌味を
言われて、そこで初めてそんな暗黙のルールを知った。

 

6

スタッフロールの途中で立つ奴は、まあ許す。
最近のはCG使ってるせいで、異様に長いときあるし。

だが、スタッフロールの間
そのまま席に気に座ったままで私語を始める奴は許さん。
おしゃべりするならとっとと出て行け!

そういうのって、たいてい女です。

7

朝起きたら、母と妹が大喧嘩していた。
しかも、その内容たるや「妹が早起きして朝食を作ったはいいが、酢の物に
母が健康のために飲んでいる高級なリンゴ酢を使ってしまったから」。
しかし、よく聞けば母も母でそのリンゴ酢を普通の調味料用の棚に
無造作に置いてあったらしい。
正直どっちもどっち、双方の神経が分からなかった。

 

8

ちょっとした注意やツッコミや笑いものにされたこと、自分の思ったとおりじゃない返答をきつく言われた事を「キレられた」と表現する人の神経が分からない
あまり言葉を知らないのか頭悪いのか
漫才脳というかテレビ脳というか・・・・
わざわざ指摘するほどじゃなくても、何も言わずに勘違いし続けてるそいつを見るのが辛い

 

9

むかつくというか俺自身の劣等感からなんだが、
今日、仕事で疲れてぐったりと扉にもたれて電車に乗ってたら、
若いやつらが、今度結婚の予定があるらしい同僚をつっついてた。
「お前、つきあって何年目なんだ?」「三年です」
「おお、そのくらいがちょうどいいよな」云々かんぬん。

おめでたい話なんだろうけど、声でかすぎっすよ。
長らく女と付き合ってない俺は、さらに鬱になり、余計にぐったりしちゃったよ。

 

10

電車のドアが閉まりかけたときにベビーカーをねじ込んできたやつらがいた。
母親、ガキ1、ガキ2、じじい。
社内アナウンス「駆け込み乗車はおやめください」
ガキ1「かてこみじょうしゃ?」
母親「かけこみじょうしゃ!」
じじい「駆け込み乗車はやめてくださいってさ」
ガキ2「ぎゃーすかぎゃーすか」
こういう奴らってもしベビーカーが扉に挟まれたりしたらキレて鉄道会社を訴えるんだろうな。

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