百年の恋も冷めた瞬間 – 発言・態度
シャンプー
たった今冷めた。
さっき彼氏に風呂を貸したんだけど、
「シャンプーは白いボトルに入ってるよ、
犬用のシャンプーも白だから気をつけてね。犬のマークついてるのがそうだから」と説明した。
ところが出てきた彼からはうちの犬と同じ匂いが…
犬のほう使ったの!?と聞いたら、あれぇ~?間違えたwwと満面の笑み。
犬のほう使っちゃったおっちょこちょいな俺かわいいだろ?w
とでも言いたげな顔を見てドン冷めした。
うちの犬は皮膚病持ちで、シャンプーリンスは特別なものを使ってる。一本三千円弱。
毎月買っている物ということ含め彼には話してあったのに。
それをシャンプーとリンス、二本を一気に使われた。まだ半分残ってたのにもう全く残ってない。
病院で取り寄せてるくれてる物で、犬は2日に一度洗ってるのに今月どうしろってんだ。
ヤツはいま悠々と髪乾かしてる。
着替えが済んだら追い出す。
馬鹿の上から目線
わりと社会的地位の高い人物が自分の立場を利用して詐欺を働いていたことを知ったので、某大手新聞社の社員である彼にその事実を警察に通報するつもりとメールした。
すると「詐欺師にだって家族がいる、君に家族を不幸にする権利などない!」と通報することをあきらめさせようとするメールが返ってきた。
ほかにも「詐欺師に雇われている人たちが路頭に迷いその家族たちが不幸になる、君にそんな権利などない!」とか「君は詐欺師を信じている人たちに恨まれることになる」とか、
もう「何このスルー検定」な文章のオンパレードで悪夢を見ているようだった。
彼が悪ふざけをしているのか酔っ払っているのかと思い、彼の認知の歪みを正すメールを送ってみたが「超法規的措置」という単語まで出してきて詐欺師をかばおうとしてきた。
何を言っても無駄だとわかったので冷めた。
どうやら彼は超法規的措置がどういうものなのか全然わかっていないらしい。(詐欺師に超法規的措置が講じられた話など聞いたこともないしそもそもあり得ない)
印刷工だから仕方ないか。
馬鹿の上から目線の破壊力は半端じゃない。
女子校
当方学生カップル。
その日は私の誕生日だった。
私の昔話をしていたのだけれど、彼は女子校が嫌い。
そして私は女子校出身。
「(女子校なんか)クズがいくところ」
「(女子校になんか行ってたお前は)失敗作」
そんなに私のことが嫌いなら祝ってくれなくてよかったのに……。
私は自分の学校が好きだし、失敗だとも思ってない。
泣いて泣いて、気付いたら冷めてた。
彼女がこっそり
ある日突然、銀行のカードが使えなくなってた。
彼女がこっそり持ち出してATMで使おうとして、
暗証番号間違いを繰り返した結果らしかった。
「残高を見てみたかっただけだよ」
とろくに謝りもしないのでキレかけたけど、
「泥棒呼ばわりされて傷ついた」
「暗証番号がわかりにくいのも悪い」
「普通言わなくても通帳ぐらい見せるもの」
「隠してるのはやましい証拠」
等々、冷めるというか
こんな女と付き合ってた自分のバカさ加減に呆れた。
高校の部活何やってた?
私が中学・高校と合唱部員(それなりに強豪校出身)だったと知るやカラオケに連れて行かれた。
仕方がないので何曲か歌ったが「倖田くみ(漢字出ない)とか歌わないの?」だの何だのうるさい。
合唱部員だからこそこだわりがある、合わない曲は流行りでも歌えないと話したことあったんだけどな。
しまいにはどうやったら上手くなれるかという本格的なレッスンまで希望された。
合唱部員=歌が上手いという考えは結構だけど(実際上手いかは別にして)、
何が悲しくて彼氏のボイストレーナーにならなきゃいかんの…と思い冷めた。
他に付き合った人からは「合唱部って地味」「暗い歌とか歌ってるだけでしょ?」と言われたので
カチンと来て、いかに合唱部が大変かを熱く語ったあと別れた。
こちとらスタメン争いやら技巧派か声量派かでもめたり色々あったんだ。
部活によってそれぞれ印象を持つのは勝手だけど、
だからってそれに学校生活を費やした本人の目の前で馬鹿にしていいわけじゃないだろうに。
後から知ったがこっちが全国大会、県内じゃ有名な強豪校という事が気に食わなかったらしい。
相手はサッカー部だったか野球部だったかで、しかし俗に言う弱小校だったとか。
彼女の方が部活の成績上だから、って高校生か中学生かよ…
「高校の頃部活何やってた?」という話題は危険だという事が分かった気がする。
今度は成績まで言わないようにしようと思う。
風呂
風呂を沸かすのが面倒くさくてシャワーを浴びていたら、突然彼氏が乱入してきて
「ウッヒョー」と奇声を発しながらジャンプして尻から空っぽの湯船に飛び込んだ。
尻~腰と後頭部を強打して泣きながら悪態をつく彼氏をなんとか風呂から引きずり出し
パンツをはかせながら救急車を待っているとき、不意に彼氏が黙って
「ごめん……」とつぶやいて目を伏せたのを見て、冷めた。
もっと堂々と、やんちゃ坊主のままでいてほしかった。
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