『残された日』など全10話|ちょっと笑える切ない話まとめ【哀愁】Vol.1

『残された日』など全10話|ちょっと笑える切ない話まとめ【哀愁】Vol.1

スポンサーリンク

ちょっと笑える切ない話まとめ Vol.1

 

 

残された日

ところでさ、一人暮らししてる人は年に何日実家に帰ってる?
俺は仕事が忙しくて夏休み3日正月休み3日の、計年間6日位なんだけどさ。
俺のカーチャン今50歳で、考えたくないけど女性の平均寿命から考えてあと30数年とするわな。
単純計算すると、あと180日位しか会えないことになる。
冷静に考えてみたら、もう半年しかないんだぜ?

おまいらも数えてみ?
あと何日カーチャンと会える日があるか。

 

 

ゆっくり散歩

 

近所に住むお婆ちゃん。
もう90歳近いお婆ちゃん。
足腰弱ってるが毎日の散歩は欠かさない。
白いレトリバーを連れてゆっくりゆっくり歩いてた。
はた目には「ばあちゃん本当に歩いてるw?」ってくらい遅くて
見方によっては滑稽にすら見える。
でも、犬が5歩歩いてピタッ、4歩歩いてピタッとお婆ちゃんのペースに
合わせて待ちながら歩く姿が可愛いやら微笑ましいやらで大好きな光景だった。

ある日、団地のバカ小学生どもがゆっくりしか歩けないお婆ちゃんを
馬鹿にしてからかった。
バカガキはエスカレートしてお婆ちゃんにボールをぶつけた。
更にエスカレートしたバカガキの一人が石を投げつけようとしたとき
大人しかったラブラドールがリードを振りほどいて石を持ったバカガキに
飛びかかった。噛まれてはいなかったらしいが、ビックリしてこけた
拍子に腕の骨にヒビが入ったらしい。
目撃者が証言してくれたらしいが、バカガキのDQN親が大騒ぎして
「人殺し!」「こんな犬さっさと保健所に持ってけ!」だのとお婆ちゃんを罵倒したそうだ。
今、お婆ちゃんは一人で寂しそうに散歩している。

 

 

職場の先輩が姉と結婚することになった

 

好きな人(職場の先輩)と自分の姉が結婚すること。
去年の納涼会に、家族も参加していいことになっていて、姉を連れて行き、
姉「いつも妹がお世話になっております」
先輩「いやいやこちらこそ」
みたいな会話しただけだったんだけど、その後偶然街で何回かバッタリ会って、
メアド交換したりして呑みに行ったりして付き合うようになったらしい。
先輩は来月から転勤で飛行機の距離になってしまうので、せめて告白しようと
意気込んでたら昨日姉が家に先輩連れてきて両親に挨拶してた。
先輩の両親にはもう挨拶済みで、姉も転勤先に着いていくらしい。
というか転勤がプロポーズのきっかけになったみたい。
転勤は1年間の予定で、帰ってきたら披露宴をやるんだって。来週の月曜日が大安だから
籍を入れに行くんだって。
そんで転勤から帰ってきたら家に同居するんだって。先輩は4人兄弟の末っ子で、姉は長女だからって
うちは決して広い家じゃなく、先輩と姉が使う予定の部屋は私の隣の部屋。
テレビの音さえ漏れてくるのに。もうやってらんない。
何よりも1年間も気づかなかった自分馬鹿すぎる。
姉も先輩も
「黙っててごめんね。何か気恥かしくて」
と申し訳なさそうにしてたけど、何とか
「びっくりしたよー!言ってくれればいいのに!おめでとう!」
って笑顔で言えた。引きつってたかもしれんけど。

せつない(´;ω;`)
一人暮らし始めた方がいいかもね…
せつねー!
同居とか無理すぎる…。
つらいけど、家族になっちゃうからには
一生気取られないようにするしかないね。
転勤で顔をしょっちゅう合わせなくなるのは
不幸中の幸いかな…
早く次の恋ができますように。

みなさんありがとう。
早く次の恋なり夢中になれる趣味なりできればいいなあ。
先輩が帰ってくるまでに会社の寮に移ろうと思う。
狭いし古いけど。
もし吹っ切れていても隣の部屋の音声ダダ漏れはかなり・・・。
本当に告白する前で良かった。

 

 

トリュフを探すために、なぜメスの豚を使うのか?

 

【トリュフを探すために、なぜメスの豚を使うのか?】
実は、メス豚はトリュフそのものが欲しくて、探し回るわけではないのです。
トリュフには、オス豚が発情した時に発する匂いの元と同じ成分が含まれており、
トリュフの香りが、オス豚が発情期に発する匂いに、そっくりだからなのです。
かわいそうなメス豚は、オス豚を求めて、一生懸命、地中を掘るのでした。
しかも、折角、掘り当てたトリュフも、好物のピーナッツか何かでごまかれている間に、
人間達に取られてしまうのでした。

 

 

いじめとか…無いよな?

 

「なぁウチのクラスじゃいじめとか…無いよな?ほら最近色々あるから…」
「はい、みんな仲良くやってますよ。安心して下さい先生」
「そうか、クラス委員の君が言うのなら安心だな。ハハ…」
担任は心底ホッとした顔になった。
バーカ、お前みたいなダメ教師に相談する奴なんかいねーよ。余計なこと考えないで
退職金の額の心配だけしてろ、糞ジジィ。俺は内心毒づきながら職員室を出た。

教室に戻ると、真っ先に奴が目に入った。
「よぉ丁度よかった。金貸してくれよ」
「い、いやだよ、昨日貸したばっかりだし…大体今まで返してくれたこと無いじゃないか」
「いつかまとめて返してやるって…。なぁクラスではぶかれてるお前の唯一の友達の
頼みだろ。出せよ」
「みんなに言って僕をはぶかせたのは自分じゃないか…」
「なんだとぉ!てめぇ言いがかりつけやがって、さっさと出せよ!」
「ひぃぃっ…分かりました、すいません、出します出します…」
「最初っから素直にそうすりゃいいんだよ!ったく」
俺は金を握り締めた。こいつの顔を見ると俺はいつもぶん殴りたくなる。

 

 

一人で聞くラジオ

 

5日前と同じように雪が降る寒い夜の事だった。
車通りの少ない国道で愛車のクラシックカーを走らせていた。

「ペンネーム、中年隊さんからのメッセージです!
『母へ。私が大学に合格した時に一緒に泣いて喜んでくれたね。
あの時の感謝は今でも忘れません。あの時にお母さんが買ってくれたCDです。あ、私就職決まったよ。』
素晴らしい娘さん!リクエスト曲は安室奈美恵で…」

一人で車に乗る時はだいたいラジオを付けているが、今日もそうだった。
ほとんど内容が耳には入って来なかった。

彼女とドライブする時は尾崎豊を流し、二人で出会った頃や青春の思い出話をするのが日常だった。
いつもは「おい」とか「ねぇ」と呼び合う俺たちもその時は当時のあだ名で呼び合った。

「続いてはペンネーム、王様の耳はロベルトの耳さんからのリクエスト!
『友達と大喧嘩したり彼女にフラれたり仕事でミスをしたりして落ち込んでる時に俺を励ましてくれます。
この曲がなければ今の俺はなかったと思う。月曜日の朝は必ず聴いてから出勤します。』
さ?どんどん行くよ?!曲は爆風スランプで…」

途中で花屋に寄って花を買った後も、キャンセルしたレストランに謝りに行った後も、
オーダーメイドで頼んでおいた指輪を受け取った後も、俺が車に戻ると相変わらずラジオは独り言をしゃべっていた。

目的地が近付いて来た。あと10分程で到着だろうか。
途中で三件寄り道したり、雪道の運転に気を使い過ぎたりしたせいなのか眠くなって来た。

「ペンネーム、ゆかりんさんからの熱いメッセージ!
『ケンちゃんへ。今日は付き合って5年の記念日だね。これを聴いてる時にはもう一緒にいるのかなぁ。
サプライズってどこに連れてってくれるの?何か悔しいから私からもサプライズね。愛してるよ、ケンちゃん』
ひゅーひゅー!さてリクエスト曲は尾崎豊で…」

目的地に着いた。花と指輪を置いた。心は温かいが涙が凍りそうだ。
俺は車に戻り、ラジオのボリュームを少し上げた。

 

 

来週日曜納車だぁああああ

 

来週日曜納車だぁああああ
うおおおおおおおおおおおおおお
1年間コンビニバイトした貯めたんだ
やっとホンダドリーマーになれるおおおおおおおおお

きたぁああああああああああああ
10時に納車やぁああああああああああ
俺のPCXうおおおおおおおおおおおおお
アクセル全壊だあああああああああああ
11時に帰ってきて写真うpしてやんよw
俺のPCXたんwwwwwwwwww

小型免許取って1年
ついにバイクに乗れる
俺の初バイクPCXたん
wktkしすぎて寝れなかったw

owata

どうしたw?

骨折した

 

 

アシダカグモさん

 

うちに居たアシダカグモは玄関から来た
出かける時にドア開けたらスルッと入って来た
その時は追い出したが、帰って来たらドアの前で待ってた
根負けして入れてやったら住み着いた

それからは玄関で出迎えてくれたり、寝転んでテレビ見てる時に傍に居たりした

ある夜、ガサガサ言う音で目覚めたら、枕元でムカデと戦ってた
おかげでムカデに咬まれなくて済んだ

アシダカグモは勝てなかった

 

 

ボケちまった婆ちゃんの代わりに

 

中学生の時、ボケちまった婆ちゃんがレジ通さずにカゴごと商品持って帰ってきたことがあった。
仕方ないからチャリで店まで返しに行ったんだが
その途中で警察に窃盗と勘違いされて捕まって交番まで連れて行かれた。

理由話しても信じて貰えないし、家に電話しても共働きだったから両親居ないし
唯一、家に居た婆ちゃんはカゴ持って帰ってきたこと自体忘れてるしで
母ちゃんが交番に来るまで2時間程、拘束される羽目になった。

俺は、やってないと主張し続けたが結局信じてもらえず
警察には二度としませんと誓わされ、親父にはぶん殴られ、母ちゃんには泣かれ
婆ちゃんには、○○ちゃんはこんなことする子じゃない!きっと訳が有るんだよ!とか庇われた。
マジで人生最悪な日だった。

 

 

アリとキリギリス夫婦の話

 

或る家にアリさんとキリギリスさん夫婦が暮らしていました。
アリさんは大変真面目な男で、来る日も来る日も妻キリギリスと
子供達の為に、えいぎょうという辛い仕事に励んでいました。
昼食を取る時間もあまりなく「まっく」や「よしのや」で手早く
ご飯を済ませていたのです。アリさんは家族の為にもっといい給料を
稼げるようにと日々、身をすり減らしてはコツコツと働いていました。

それを知ってか知らずか、アリさんを横目にキリギリスさんは
家事もまともにやらず遊び呆けていました。女友達と「ほてるらんち」に行ったり
「ぶらんどもの」と言われる大変高価なバッグや服を買い漁っていました。

或る日、いつものようにキリギリスさんはアリさんを罵倒していました。
「あなたは仕事ばっかりで全然私に構ってくれない!私は寂しいのよ!!あなたは
働く事しか考えていない自己チュー夫よ!もっと家族の事を考えなさい!!」
アリさんは、常日頃から妻に罵倒されていましたが、ずっと黙って耐えていました。
しかし、この日は腹の虫の居所が悪かったのか、とうとう頭に血が上り
妻に罵声を浴びせてしまいました。
「お前はだれのお陰でこんな生活が出来ていると思ってんだ!!!」
その時です、キリギリスさんが魔法の言葉「でーぶい」を唱えました。

でーぶいが認定されアリさんは家から追い出されてしまいました。
社会的信用を無くしてしまったアリさんは仕事も失い、真冬の
公園で凍える寒さの中でボロ雑巾のように死んでしまいました。。
一方、キリギリスさんと子供達はアリさんがコツコツと稼いで
貯めた貯金と高額の生命保険でリッチに暮らしましたとさ。

め で た し め で た し

スポンサーリンク
スポンサーリンク
切ない話
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!