スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
泥棒!泥棒ー
すごい近くで見たことある。
住宅街で帰宅途中に「泥棒!泥棒ー!」って声が聞こえて、道の先から男が走ってくるのが見えて、うわどうしようって思ったら、両側の家々から、部屋着姿のお父さんたちがわらわら出てきてあっという間に捕まえてた。
みんな、よーし俺がいっちょつかまえてやらあ!って感じではなく、最初の数人は、とりあえず手を広げて進路の邪魔するだけ。
接触する距離には行かないの。
んで、進路上で待ち構えてると、犯人がなにも手にせず、人を振りきって、ただ逃げてるだけってのが見えてくるのね。
そうなるとみんな犯人が近くに来ても逃げずに、服を引っ張ったり、振り切られても、追いかけだすわけ。
んで、犯人がよろよろになったところを、高校生くらいの男の子が膝蹴りして、あとは数人で上乗り。
数十秒で10人くらい出てきたかな。東京世田谷の話だよ。
50メートルくらい先から走ってきて、私のすぐ横で捕まった。
春先でみんな窓開けてたのと、日曜の夕食時で、男性が家にいたのが幸いしたんだと思うけど。
みんな半袖Tシャツにトランクスやパジャマ姿。かっこ良かったよー。
美術展でギャラリートーク
武勇では無いけど、個人的にスーッとした話。
とある美術展でギャラリートークがあって、その世界では高名な先生が解説してくれるというので、自分も参加しました。
その先生の解説はとても解りやすく、無駄なくトークが進んだため予定時間より早く終了しました。
そこで本来は受賞作品のみの解説だったのですが、それ以外の作品も解説してくれることに。
ギャラリーの中には出品者が結構居て「是非自分の作品も・・」と申し出てました。
先生は作品の良い点、改善すべき点を丁寧に解説。
そして1人のオバちゃんが「私の作品もお願いします!」と申し出ました。
その作品は大皿に沖縄?の基地と「戦争反対」てなメッセージを描いた作品。
wktkするオバちゃんに、作品を見た先生が
「この作品は評価に値しません。この会場にある作品は皆、純粋に美しいもの、より良いものを目指して作られています。
ですがこの作品には不純なモノが混ざって濁っています。美の世界に余計な思想を持ち込むことは、愚かで醜い行為です。
こういった主張をしたいなら、他所でやって下さい。」
と淡々と言いました。恐らく「反戦を訴えててエライ」的な解説を期待していたオバちゃんは引きつった顔で固まってました。
自分も全くの同意見で、偏見承知でいうなら反戦とか「良いことアピール」で作品の評価にゲタ履かせようとしてる
意図が透けて見えてて嫌でした。
オバちゃんはちょっと可愛そうだったけど、先生GJ。
炭酸系のジュースが飲めない
私、炭酸系のジュースが飲めない人間なんだけど(炭酸飲んだらどうしても咳き込んでしまうのが嫌、何より口の中が不快でたまらない)、それを知った彼から
「炭酸飲めないとかwww何それwww炭酸飲めない自分可愛いとか思ってやってんなら止めた方いいよwww」
と言われた。カチンと来た。
この件があった後、彼はニンジンが嫌いだとわかった。
一緒に外でご飯を食べた時にニンジンが入った料理が出たんだけど、彼がニンジンを避けて食べているのを見て
「ニンジン嫌いなの?」
って聞いたら
「うん。食べたら具合悪くなるとかじゃないけど、不味いじゃんニンジン」
とか彼が言ったんで
「ニンジン食えないとかwww何それwwwニンジン食えない自分可愛いとか思ってやってんなら止めた方いいよwwwwww」
ってつい言ってしまった。
すごい睨まれた。
それからその彼とは別れた。
今どうしてるかは知らん。
今考えたらどっちもどっちだったよなと思う。
あとニンジン食べられない人ごめんなさい。
アパートの騒音
ネタ臭いけどマジ話。
私、まぁいわゆるダメ女で水商売で働いてるんだけど、アパートの騒音がうるさいから出勤前のすっぴん地味風に部屋着でいてもたってもいられなくて、静かにしてくださいってお願いしにいったらぶっころすぞブスって学生さんに怒鳴られた。
そして酒盛り中だったから頭から酒ぶっかけられて笑われた。
頭きたから仕事帰りに、どう見ても昼間のもんには見えない送迎のおっさんについてきてもらって、まだ酒盛り中?乱交中?だったけど静かにしてくださいって言ったら、涙めになって謝ってきた。
ついでに昼間妹が伺ったかと思いますが…って、含みのあるいい方してやったら、後日、学生は親つれて菓子折りとお金持って謝りにきた。
親、土下座してたよ(´・ω・`)
その時はすっぴんで、彼らからしたら妹にあたる人物だったんだろうけど。
そして、謝罪の手紙とともに夜逃げに近いかんじで速攻引越していった。
お盆休みどうするかを話してた時のこと
昨日の昼休みの話
お盆休みどうするかを従業員5人ほどで話してた時のこと
結婚2年目のAさん「一人で自分の実家に帰るんです。夫は連休が無いので」
お局「連休じゃないだけで休みはあるんでしょ?旦那さんを
Aさんのご実家のお墓参りに連れて行かなきゃ」
Aさん「車で片道7時間かかりますからね。夫はまた今度でいいですよ」
お局「今度っていつ?ちゃんとお盆に行かなきゃ!」
Aさん「私と両親で行くんで大丈夫ですよ」
お局「ダメよ!旦那さんも行かなきゃ」
Aさん「・・・いえ・・・夫はまたの機会で」
お局「・・・はぁぁ(溜息)Aさん、だから子供出来ないのよ。
ご先祖様がね、許してくれないの」
Aさん「・・・関係ないと思いますけど」
その時ちょっとKYな後輩が大興奮で
後輩「超こわいですね!オカルトですねホラーですね!
そんなことあるんですね!やっぱり墓参りって大事なんですね」
お局「当たり前じゃないの!ったく若い子は困るわ」
後輩「ほらAさんヤバイですよなんとしても旦那さんを連れて行かなきゃ
(お局)さんみたいにバチがあたりますよ!いくら後から行っても遅いんですよ!!!」
お局は結婚歴なし子供なしの50歳
その後、場が静まり返ったのを「今霊が通った!!!霊が通ったんですよ!!」と
騒ぐ後輩がそのまま怖い話をしだして場が収まった(?)
私に対してもお局は「若いのに男もいないの?ダメじゃない」
といつも言ってたのでスッキリした
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