『取引先の使えない男』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

  1. スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
    1. 喧嘩が強くて有名な先輩 学生時代、喧嘩が強くて有名な先輩がいた。 ある日彼に「一家に一台先輩がいれば、防犯対策はバッチリですね」と言うと 「いや・・・そうでもないんだよ」と、彼の自宅に強盗が入った時の話をしてくれた。 深夜、不審な物音で目を覚まし、階下へ様子を見に行った母親。 リビングでばったりと、強盗と鉢合わせしてしまう。 普通の女性であれば悲鳴を上げるような場面であるが、彼女は違った。 「あなた、早く逃げなさい!」 包丁を握り締め、居直りを決めたらしい強盗に彼女は言った。 しかし、悲劇は幕を上げてしまう。 母親の脇を音もなくすり抜けた生き物がいた。 警察犬養成所で訓練を受けるも、「好奇心が強すぎて適正なし」と判断され、この家に払い下げられた純血種のジャーマンシェパード、ビリーである。 ビリーは唸り声を上げる事もなく強盗に飛び掛ると、そのまま床へ引きずり倒し、包丁を奪った。 次に「どうした!」と、この家の家長であり柔道師範の父親が現れた。 ビリーに組み伏され、床で暴れる強盗を目にするや、「ビリー、どけ!」と強盗に寝技を披露。 そして騒ぎを聞きつけた長男でキックボクサーの兄が「親父、混ぜろ!」と参戦。 リビングは地獄と化した・・・ 遠い目をして語り終えた先輩に、 「で、先輩は何をしてたんですか?」 と尋ねると、彼は答えた。 「俺は・・・隣の部屋に隠れて、110番通報をした」 怖くて止められなかったそうです     取引先に使えない男 知人の話。 彼の取引先に使えない男がいた。 有名私立大学出身とかで、それが誇らしいのか大学や学歴の話が多い。 こぢんまりとした会社の中では大将気分なのだろうが、社内でもややウザがられている模様。 しかし、仕事のことになると周囲の専門学校卒の人たちのほうが余程話が通じたりする辺りが使えない男たる所以であった。 ある日、その取引先に行くと今日も今日とて自慢話。 テーマは「我が母校の有名人」。 仕事の話が済んだので心の中で鼻くそほじりながら聞いていた知人だったが、突然その男に話を振られた。 「そういえば○○さん(知人の名)の大学の話って聞かないすよね。誰か有名な卒業生とかいます?」 「あー、いますよ。学者とか多いですね。僕テレビあまり見ないんで芸能人はよく知らないけど…えーとパックンマックンのパックンがいたか(笑)」 以来その男は少しおとなしくなったらしい。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});   友人の結婚式の日に義実家に来いと言われた 友人の結婚式の日に義実家に来いと言われた。 理由は同日近所に大型ショッピングセンターがオープンして、トメが行きたいから。 (でも混雑必至だし車運転できないし、そういうのフォローする人が欲しいだけ) 披露宴は親族のみで呼ばれてるのは二次会だけなので、そんなの欠席しろと言う。 「あなたねえ、友人と私たち(含・空気ウト)どっちが大事なの?」と言われたので 「え、友人ですけど・・」 と素で答えてしまったよ! 「友人の“結婚式”とトメの“買い物”」と脳内補足しての返事だったんだけど。 言った瞬間「しまったー!」と思ったものの、フォローや言い訳もどうすりゃいいんだ。 だってどっちにしろ本音だしとオロオロしてしまった。 結果、電話なのに無言になってしまったんだけど、それがトメにとってちょっと怖かったよう。 「ああ、そう、無理なら仕方ないわねえ・・」とだけ言われて終了。 その後、私も気まずいのをあえてつつくのもイヤだし面倒なので放置してしまった。 でも「どうしようどうしよう今度会った時何事もなく済むわけがないどうしよう」と、心中はすっごいブルーになってたんだけど。 でも友人の「結婚式と」比べてですよ!なんて終わった話について後からわざわざ電話かけるのも変だし・・とまさに先延ばし状態。 そしたら今日「友人の晴れ姿ですものね、無茶を言ってごめんなさい」と謝ってきた!! 結婚して3年、そんなの初めてだよ?!! やっぱり私なめられてたんだなあ・・。 これからは言いたいことはバシッと言います!!     「わんこ」ってあだ名の男 変な縁で知り合った「わんこ」ってあだ名の男がいる。 趣味の世界で、俺の弟子的な存在であだ名の通り、犬みたいに人の言う事を聞くドジなとこもあるが、子供と犬を愛する心優しい好青年だと思ってた。 ある時、俺の彼女がサークル仲間の女(A子)に裸を撮られてしかも、A子取り巻きの男に写メールを回されるという事件が起こった。 当然、激怒しA子の元へ画像の消去と謝罪を求めに行った。 最初は断ったんだが、どうしても付いて来るというのでわんこに運転手と、第三者としての証人を頼んで連れて行った。 正直背も低いし、性格も優しいわんこが来ても役に立たないだろと思ってた。 A子の部屋に入るなり、取り巻きの体格の良いDQNに凄まれた瞬間、まさに瞬殺という物を、初めて見た。 あっという間に、鼻血を垂らしながら床にorzってなるDQN そっからは、わんこさんの独壇場でした。 鼻血でピカチュウかかされるDQN。 携帯をぐつぐつ煮込んだカレーを作らされるDQN。 泣きながら、コンドームを風船ガムの要領で膨らませられるA子。 後日、わんこと同級の後輩に聞いたら 「わんこ」の名前の由来は、犬好きとか犬的な性格じゃなく 昔、「狂犬」と呼ばれてた名残らしい 名残るなそんなもん。 彼はいまだに、捨て犬の里親探すボランティアやったりしてる、ナイスガイだ     花火大会 花火大会で思い出したちょっと信じられない光景。 大会も無事に終わり、観客が会場から駅へと長蛇の列に。 ところがアクセスがよくないものだから流れが滞る。 酒が入っていたせいもあって、「まだかー!」「渋滞の先頭は何やってんだ!」みたいにあちこちから罵声が飛び交う。 そんな雰囲気で川沿いの土手を大勢がチンタラ歩いていたら、後ろから「プーー!」っとクラクションが。 見ればすぐにそれと分かるDQNなVIPカーとDQN3、4人組が乗っていた。 おそらく同じ花火を見ていた者だろう。 この土手沿い、普段はいわゆる裏道。 DQNがそれを知ってて、いつもの感覚で突入したと思われる。 ところが川沿いの土手は道幅が狭い上に車道と歩道の境界が不明で、すでに道路全体に歩行者が溢れていた。 我々の周辺は嫌な顔しながらもとりあえずはよけたが、その先で地獄が待っていた。 30?40mぐらい先で「うっせえ!」「こんなところ車で来るな!」とかいう罵声と、かなり長いクラクションが聞こえた。 と思ったら次に「ゴワッシャ!!」という大きな破壊音が。 暗くてよく見えなかったけど、何らかの方法でフロントガラス又はサイドガラスを割ったと思われる。 あとはもう修羅場と化し、周りが「やれやれー!」「いけー!」と煽り立てるものだからDQNへの攻撃がさらに加速。 車内からDQNが降りてきたのか引きずり出されたのかは分からんが、とにかく大勢にフルボッコにされていた。 とどめは男10人ぐらいが集まって、「せーの」でDQN車の片側を持ち上げ土手の下に放り投げた。 「ぃやっほーう!」 「おおおおおお!!」 「よくやった!」 と周りからどよめきのような歓声と拍手が起こる。 時間にしてあっと言う間の出来事で、その後は何事もなかったかのように秩序が戻った。 現場を通過すると、例のDQNの一人がうずくまっていた。 服はビリビリに裂かれてほぼ半裸の状態。 顔は血だらけでボッコリと膨れ上がっていたが、手を差し伸べるものは誰もいなかったのだw 若いうちに粋がるのは否定しないけど、度を越してはいけませんよっと。   【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧
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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

喧嘩が強くて有名な先輩 学生時代、喧嘩が強くて有名な先輩がいた。 ある日彼に「一家に一台先輩がいれば、防犯対策はバッチリですね」と言うと 「いや・・・そうでもないんだよ」と、彼の自宅に強盗が入った時の話をしてくれた。 深夜、不審な物音で目を覚まし、階下へ様子を見に行った母親。 リビングでばったりと、強盗と鉢合わせしてしまう。 普通の女性であれば悲鳴を上げるような場面であるが、彼女は違った。 「あなた、早く逃げなさい!」 包丁を握り締め、居直りを決めたらしい強盗に彼女は言った。 しかし、悲劇は幕を上げてしまう。 母親の脇を音もなくすり抜けた生き物がいた。 警察犬養成所で訓練を受けるも、「好奇心が強すぎて適正なし」と判断され、この家に払い下げられた純血種のジャーマンシェパード、ビリーである。 ビリーは唸り声を上げる事もなく強盗に飛び掛ると、そのまま床へ引きずり倒し、包丁を奪った。 次に「どうした!」と、この家の家長であり柔道師範の父親が現れた。 ビリーに組み伏され、床で暴れる強盗を目にするや、「ビリー、どけ!」と強盗に寝技を披露。 そして騒ぎを聞きつけた長男でキックボクサーの兄が「親父、混ぜろ!」と参戦。 リビングは地獄と化した・・・ 遠い目をして語り終えた先輩に、 「で、先輩は何をしてたんですか?」 と尋ねると、彼は答えた。 「俺は・・・隣の部屋に隠れて、110番通報をした」 怖くて止められなかったそうです     取引先に使えない男 知人の話。 彼の取引先に使えない男がいた。 有名私立大学出身とかで、それが誇らしいのか大学や学歴の話が多い。 こぢんまりとした会社の中では大将気分なのだろうが、社内でもややウザがられている模様。 しかし、仕事のことになると周囲の専門学校卒の人たちのほうが余程話が通じたりする辺りが使えない男たる所以であった。 ある日、その取引先に行くと今日も今日とて自慢話。 テーマは「我が母校の有名人」。 仕事の話が済んだので心の中で鼻くそほじりながら聞いていた知人だったが、突然その男に話を振られた。 「そういえば○○さん(知人の名)の大学の話って聞かないすよね。誰か有名な卒業生とかいます?」 「あー、いますよ。学者とか多いですね。僕テレビあまり見ないんで芸能人はよく知らないけど…えーとパックンマックンのパックンがいたか(笑)」 以来その男は少しおとなしくなったらしい。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});   友人の結婚式の日に義実家に来いと言われた 友人の結婚式の日に義実家に来いと言われた。 理由は同日近所に大型ショッピングセンターがオープンして、トメが行きたいから。 (でも混雑必至だし車運転できないし、そういうのフォローする人が欲しいだけ) 披露宴は親族のみで呼ばれてるのは二次会だけなので、そんなの欠席しろと言う。 「あなたねえ、友人と私たち(含・空気ウト)どっちが大事なの?」と言われたので 「え、友人ですけど・・」 と素で答えてしまったよ! 「友人の“結婚式”とトメの“買い物”」と脳内補足しての返事だったんだけど。 言った瞬間「しまったー!」と思ったものの、フォローや言い訳もどうすりゃいいんだ。 だってどっちにしろ本音だしとオロオロしてしまった。 結果、電話なのに無言になってしまったんだけど、それがトメにとってちょっと怖かったよう。 「ああ、そう、無理なら仕方ないわねえ・・」とだけ言われて終了。 その後、私も気まずいのをあえてつつくのもイヤだし面倒なので放置してしまった。 でも「どうしようどうしよう今度会った時何事もなく済むわけがないどうしよう」と、心中はすっごいブルーになってたんだけど。 でも友人の「結婚式と」比べてですよ!なんて終わった話について後からわざわざ電話かけるのも変だし・・とまさに先延ばし状態。 そしたら今日「友人の晴れ姿ですものね、無茶を言ってごめんなさい」と謝ってきた!! 結婚して3年、そんなの初めてだよ?!! やっぱり私なめられてたんだなあ・・。 これからは言いたいことはバシッと言います!!     「わんこ」ってあだ名の男 変な縁で知り合った「わんこ」ってあだ名の男がいる。 趣味の世界で、俺の弟子的な存在であだ名の通り、犬みたいに人の言う事を聞くドジなとこもあるが、子供と犬を愛する心優しい好青年だと思ってた。 ある時、俺の彼女がサークル仲間の女(A子)に裸を撮られてしかも、A子取り巻きの男に写メールを回されるという事件が起こった。 当然、激怒しA子の元へ画像の消去と謝罪を求めに行った。 最初は断ったんだが、どうしても付いて来るというのでわんこに運転手と、第三者としての証人を頼んで連れて行った。 正直背も低いし、性格も優しいわんこが来ても役に立たないだろと思ってた。 A子の部屋に入るなり、取り巻きの体格の良いDQNに凄まれた瞬間、まさに瞬殺という物を、初めて見た。 あっという間に、鼻血を垂らしながら床にorzってなるDQN そっからは、わんこさんの独壇場でした。 鼻血でピカチュウかかされるDQN。 携帯をぐつぐつ煮込んだカレーを作らされるDQN。 泣きながら、コンドームを風船ガムの要領で膨らませられるA子。 後日、わんこと同級の後輩に聞いたら 「わんこ」の名前の由来は、犬好きとか犬的な性格じゃなく 昔、「狂犬」と呼ばれてた名残らしい 名残るなそんなもん。 彼はいまだに、捨て犬の里親探すボランティアやったりしてる、ナイスガイだ     花火大会 花火大会で思い出したちょっと信じられない光景。 大会も無事に終わり、観客が会場から駅へと長蛇の列に。 ところがアクセスがよくないものだから流れが滞る。 酒が入っていたせいもあって、「まだかー!」「渋滞の先頭は何やってんだ!」みたいにあちこちから罵声が飛び交う。 そんな雰囲気で川沿いの土手を大勢がチンタラ歩いていたら、後ろから「プーー!」っとクラクションが。 見ればすぐにそれと分かるDQNなVIPカーとDQN3、4人組が乗っていた。 おそらく同じ花火を見ていた者だろう。 この土手沿い、普段はいわゆる裏道。 DQNがそれを知ってて、いつもの感覚で突入したと思われる。 ところが川沿いの土手は道幅が狭い上に車道と歩道の境界が不明で、すでに道路全体に歩行者が溢れていた。 我々の周辺は嫌な顔しながらもとりあえずはよけたが、その先で地獄が待っていた。 30?40mぐらい先で「うっせえ!」「こんなところ車で来るな!」とかいう罵声と、かなり長いクラクションが聞こえた。 と思ったら次に「ゴワッシャ!!」という大きな破壊音が。 暗くてよく見えなかったけど、何らかの方法でフロントガラス又はサイドガラスを割ったと思われる。 あとはもう修羅場と化し、周りが「やれやれー!」「いけー!」と煽り立てるものだからDQNへの攻撃がさらに加速。 車内からDQNが降りてきたのか引きずり出されたのかは分からんが、とにかく大勢にフルボッコにされていた。 とどめは男10人ぐらいが集まって、「せーの」でDQN車の片側を持ち上げ土手の下に放り投げた。 「ぃやっほーう!」 「おおおおおお!!」 「よくやった!」 と周りからどよめきのような歓声と拍手が起こる。 時間にしてあっと言う間の出来事で、その後は何事もなかったかのように秩序が戻った。 現場を通過すると、例のDQNの一人がうずくまっていた。 服はビリビリに裂かれてほぼ半裸の状態。 顔は血だらけでボッコリと膨れ上がっていたが、手を差し伸べるものは誰もいなかったのだw 若いうちに粋がるのは否定しないけど、度を越してはいけませんよっと。   【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧

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