『義兄嫁の魔の手が私に伸びた』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

ちびっこが配膳の台車に突っ込んだ

武勇伝関係で多分似たような話があると思ったが、まさか自分がと思ったので書き捨て

ついさっき仕事帰りに久々にファミレスにでもと夕食しに行った
フロアのバイトだろう若い子が顔をしかめながらその子らを避けてた
見てるこっちもイラつきながら待ってると、名前を呼ばれて案内された

想像の通り、通路をミニ四駆バリに猛ダッシュしてるちびっこが5人いたわけさ
で、内心やらかすだろうなーと思ってたら配膳の台車に突っ込んだ

店中に響き渡る鉄板が床に落ちる音と、子どものギャン泣き声。そこに見るからにDQNな女が駆け寄ってきて
「あんたなにしてくれてんだよ!K察!QQ車!」とがなり立てた

案内するべき席が丁度その騒ぎの横にあり、着席できない俺。最初はあーあやらかしたwと他人事だったが
子供を走らせてた親の責任です、とはまあ言わず。熱いものを子供の近くに持ってくる非常識さを訴えてた

さすがにそこにはむかっ腹が立ったので、どこかのまとめで読んだ方法を使うことに
「えーと、店なんだから熱いもの運ぶの当然だよね お ば さ ん。
 こういう場所では走らせないのが常識なんだけどさ お ば さ ん」
と、おばさん連呼してみた。

ちなみに外見俺より10は年下に見えたけどね
「おまえなんかにおばさん言われる筋合いないわあああああ!!!」
「いや、この子の母親だからおばさんだろ?なんも間違えてない。
 それよりいいんか?これって店の不手際じゃなく、母親の監督責任だろ。料理、弁償しとけよ?」
「ああああああああああああああああ!!!!!!!!なんっで!!子供が!!大事じゃないのおおおおお!!!!!」
オペラ歌手もびっくりなくらいの超高音ロングトーン。途切れた瞬間、店のBGMがミスマッチなくらいに軽いジャズだった
ちなみに、子どもに鉄板が当たってないのは目の前で見てた俺は気付いてた。ギャン泣きも、親に構ってほしいからの嘘泣きだってのも知ってる

だから子供の腕を掴んで立たせると
「怪我ないな!だからこういうとこで走ったら危ないって分かっただろ。みんなもなー、気を付けとけよー?」
「はーい(その他の子たちが元気よく返事)」
「・・・子供は素直に謝れるってのに。でっかくなった子供って扱いが大変だわw」
と言って案内される予定だった席に俺ずどーんと着席。最後まで母親はprprしてたけど、
どうやら同じ席に座ってた他の連中になんだか言われて座ってた

居づらくなったのか、その後速攻で連中団体は帰ってったけど、
子どもたちが「おじちゃんばいばーい!」と手を振ってくれたのに萌えた

 

 

私はあなたの給餌係じゃありませんので

さっきあったスカッと話
大衆食堂で昼飯食べてたんだけど、そこはお茶を席に設置してあるポットからセルフで汲むタイプ

対面席に座った2人は片方が男で片方は若い女
女は自分の分だけさっさとお茶をつぐと食事を始めた
男も自分でついで食事を始めた
見た感じ立場は男が上で女が下で、男が一方的に話しかけて女は愛想よく返してた

食事を終えて最後のお茶を女がついだとき、男は「君ねぇ、気がきかないな。女なんだからお茶くらいくんでよ」と女の方に自分の湯のみを差し出した
女はそれを一瞥したあと冷たい目を男性に向けて「私はあなたの給餌係じゃありませんので」と言い捨てた

呆気にとられた男が口を開く前に、「仲良くなりたいからと勝手に昼食についてきた男になんで給餌しなくちゃいけないんですか
給餌して欲しいならそれなりの店に行ったらどうですか安さと量を売りにしてるような店に来ないことですね」
的な文句を言ってさっさと出ていった

女のトレーにはレシートも乗ってて、多分男は奢りもしなかったのに職場の感覚で外でお茶くみ頼んだんだろうな
周りには他にも昼休みに食事にきてる女性とかもいて、男はひややかな目で見られてた
下向いてたけどみるみる耳が真っ赤になったので相当恥かいたんだろうな

 

義兄嫁の魔の手が私に伸びた

私だけがスカッとした武勇伝
私の旦那は親が早くに亡くなっため、自分の祖父母と年の変わらない人と養子縁組している
旦那は末っ子だけど兄たちとは20歳以上離れている

離婚と再婚を繰り返していた義兄(50代)が4回目の結婚したんだけど、義兄嫁(33歳)は宗教に狂っていた
義兄は胡散臭い理論で世界平和を説く義兄嫁が可愛くてしかないらしい
そりゃ第一子と同じ年の嫁を貰えばかわいいだろう

問題は義兄嫁の魔の手が私に伸びたこと
旦那も私も20代、更に旦那は私の苗字を姓を名乗ったことで旦那ではなく私に目をつけたらしい
確かに男より女の方が宗教には勧誘させやすい

妊娠や出産の不安、ご近所付き合いやママ友付き合い、旦那との確執、
思い通り行かない子育ての悩みや社会からの疎外感、旦那の収入や老後の不安
狭いコミュニティに押し込められやすい女性ほど漬け込める隙は無数に存在する
きっと義兄嫁もそれを目論んでたんだろう
が、残念ながら私には先客がいた

私の祖父母は熱心な宗教家、私の親は2世というやつで、私に至っては3世になる
私自身宗教に興味関心どころか四歳の頃に神様なんて目に見えないものは存在しない、
何に拝んでんだこの大人共、と本気で吐き捨ててぶん殴られたこともある

全く信仰心を持たない私を勧誘しようと幼い頃から頻繁に家に押し入られ、勉強の邪魔をされた私は耐性がつきまくっていた
もし私が育った場所が奈良の片田舎でなければ児相に通報されてただろう扱いも頻繁に受けた

私は義兄嫁の電話番号を入手し、私を勧誘にくる煩い宗教家共にその番号を送りつけた
義兄嫁は「私の教えを聞きたい人がいたら紹介してね☆」と言っていたから本人の希望もあるので個人情報云々の問題もない

ついでに家にくるエ○バとか駅前で勧誘してくる変な集団や「宗教家勧誘ではありませんのよ、女性のお悩みを?」とくる謎の団体に片っ端から義兄嫁の番号を教えた
そのうち義兄嫁の電話番号が変わった
でもまた私は親切に義兄嫁の勧誘を手伝ってあげた
きっと義兄嫁も大好きな説法をやりまくれて喜んでいるだろう

 

 

キラキラネームを親戚の子たちが止めた話

旦那のハトコが妊娠したらしいんだけど、そのハトコの考える名前がキラキラすぎるとハトコ夫が旦那に泣きついた
話を聞いたらまぁどれもこれもキラキラ
ハトコ夫が見せてくれたが、こんなサイトを見て決めたりしているらしい
まぁ他人の子ならほっとけで済むけど知り合いとなればなかなかそうはいかない

旦那はハトコと血の繋がりもあるし、大叔父大叔母たちにも顔が利くのでそっちから諭してもらうことにした
土日に家のことでハトコたちが実家に向かうとのことだったので、私達も向かうことに
大叔父や大叔母もハトコの考えるキラキラネームに反対

実際に親戚で変な名前をつけられてしまい、中学生になっても名前で陰口を叩かれている子がいること
大叔父が会社を経営しており、名前の大切さをわかっていることから、それらの話をして説得を試みるも失敗

意固地になり騒ぐハトコとそれをなんとかなだめるハトコ夫の声に、別室で待機させていたどこかの親戚の子たちが外からコソコソ覗いてきてた

土日になると農家や酪農をしてる親戚の子が午前中だけ大叔父家に託児されるらしいので、多分夫の遠い親戚の誰かの子たち
もはや続柄もよくわからないけど、その子たちのうち、10歳くらいの子が中に入ってきたのを皮切りに、みんなが続々と入ってきた

どうやら幼い子が大人の大きい声にびっくりして泣いてしまったらしく、話し合いは一旦中止になり子どもたちの相手へ
その間なんの話し合いをしてたのか聞かれたので、赤ちゃんの名前を決めてたんだよーと教えてあげた
紙に書かれた漢字を見て、小学生の子たちは「なんて読むの?」と首をかしげる
そりゃそうだ、「良夢ちゃん」で「ラムちゃん」なんて小学生に読めるわけない

よむちゃん、りょむちゃんと言われ、「男の子?」との発言にハトコは額に青筋浮いていた
読み方を教えてあげても「そんな読み方しないよ」と反論されたので、「まぁ当て字ってやつだねー」とこぼしてしまった

すると当て字の意味がわからない子が部屋から出ていくと、革の表示もボロボロになった使い古された小学生用の国語辞典を持ってきて引き始めた
(内容はちょっとうろ覚えね)
当て字【あてじ】漢字の本来の意味に関係なく、音や訓を当てはめたもの
例)めでたい→目出たい
(中略)
【注 意】当て字は誤った使い方もあるため、漢字をつかわずに、ひ ら が な で 書 く 方 が 良 い
最後は赤字で強調されていました

出版された年をみると今から30年以上前
声に出して読み上げた子の言葉を聞いて、他の子たちがボソリと「この名前ダメじゃないの?」と呟き、ハトコ絶句
大人だけでなく幼い子供たちからのご意見まで否定的で流石に凹んだらしい

それでも「可愛い名前がいい」とは呟いていたけど、ハトコ夫の「もう一回じっくり考えよう?」との言葉に渋々頷いていた
ちなみにラムちゃんは雷落とすあのラムちゃんかららしい
私はラムちゃんを雷落とす露出多い女くらいの知識しかないので、ラムと聞くとどうしてもラム肉かジンギスカンが先に浮かんでしまうのだが、世代の違いなんだろうか
子供たちはラムちゃん自体を知らなかったのもハトコには衝撃だったらしい
今の子はCMで流れてるアラレちゃんも知らないしね、これから生まれてくる子なら余計ラムちゃんなんて知らないだろうな

ハトコ夫から「今普通の名前考えてます!」と喜びの報告があったのでこのまま無事収まることを願う

 

 

嫉妬して勝手に断った

オリンピック関係のニュース見ながら、
射撃とかも種目にあるのにメダルの話とか一切ないなと思ってカキコ。

今から四半世紀近く前、婦人自衛官として入隊した。
(今は名称変わって女性自衛官)

新隊員は射撃予習って言って、実弾使わずに姿勢練習延々するんだけど、
その段階から教官やよその班の班長に褒められていたけど、
自分とこの班長にだけはダメ出しされてた。

まだ新隊員だしそんなもんかな、と思って迎えた初の実弾射撃。
300m先の標的はゴマ粒みたいでマジかって感じだったけど、
結果は全弾5点圏内(標的は中心から5点4点3点点数なし)

新隊員どころか部隊配属になった隊員でもめったにない高得点で、
教官達もびっくりしてた。

しかも、その時に自衛隊体育学校のスカウトも来ていたらしく、
教官通じて体育学校に来ないかって言われた。
本当は即答したいぐらい嬉しかったけど、一応一日考えさせて下さいと答えた。

ところが、翌日になってびっくり。
教官に返事しに行ったら、既に班長が「彼女は体育学校行かないといってます」って返答してたらしい。

もちろん大騒ぎになって、班長はかなりしらばっくれたもおの、
最後には「自分も射撃でオリンピック狙いたかったけど体育学校行けなかった。それで嫉妬して勝手に断った」と白状した。

私はそれ聞いて一気に冷めて、
再度体育学校薦める教官に「こんな人間が班長になれる自衛隊と言う組織に失望した。体育学校どころか自衛隊そのものを辞める」と伝えた。

相当引き留められたし同期と分かれるのも辛かったけど、
結局新隊員前期教育を終えることなく退職した。

駐屯地を去るときに「嫉妬で不正する組織に未来は無いんじゃないですか?」と言ったときに、
班長も教官も私から目を逸らしたのが忘れられない。

 

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