『オカルトスポット』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 24【因果応報・復讐・武勇伝】

『オカルトスポット』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 24【因果応報・復讐・武勇伝】
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スカッとする話 まとめ Vol.24

 

バードウォッチングおじさん

 

ほんの4時間ほど前の出来事です。

近所の大きな公園にある池で釣りをしていたらバードウォッチングの団体さんがやってきた。
そして俺の姿を目にするや
「ここは釣り禁止だよ!」
「公園でなにやってんの?常識ないの?」
と罵声を浴びせてきた。
10年近く通っていてそんなことを言われたのは初めてだったので固まっていた俺を取り囲み、
「知ってて釣りなんかしてんの?」
「こういうマナーの悪い人がいるからなあ」
などと嫌味を連発。
そこに公園管理事務所の巡回車がやってきて、
降りてきた職員が「どうしました?」と声を掛けてきた。

バードウォッチングおじさんはここぞとばかりに、
「ちょっと!この人釣りなんかやってるんだけど、注意してよ!」
と叫んだのだが、職員はキョトンとした顔で
「え?釣りは禁止されてませんけど???」
と一言。
予想外の答えに興奮したのか、おじさんは
「え?なに言ってんの?公園で釣りなんかして良いわけないでしょ!!」
と食い下がるも、
「いえいえ、禁止されてませんよ」
とバッサリ。

ばつの悪そうに、それでいてまだ「常識がない」だの「馬鹿みたい」
などと言いながら立ち去ろうとする団体さん。

そこに職員の口から止めの一言。

「あ、ちょっと、公園内での撮影には許可が必要です」

あの時、振りかえったオジサンたちの顔は一生忘れないw

 

 

手書きのBMWのエンブレム

 

私は大学生で、車は親のお下がりです。
そんなにグレードは高くないけどBMW。
ブランド好きなバイト先の知人Aによく送迎を頼まれます。

私の知らない友達との飲み会や買い物など。
外車を持つ友人に送迎させる私って凄い☆という感じでしょうか。
BMWと言ってもかなり古いし安い方なので自慢にはならないのに。
最初は申し訳無さそうに頼んできたけど、だんだんお抱え運転手というような扱いにムカッ。

ある時、同窓会の会場に迎えにきて欲しいと連絡が来ました。
昔の友達に自慢をしたかったのでしょう。
最後のご奉仕だと思い行ってきました。
祖父が長年愛用して所々、塗装が剥げた青い軽トラでw

エンブレム部分には手書きのBMWのエンブレムもつけて。
会場のホテル玄関でグループで待っていた前にとめて
「Aちゃん、迎えにきたよ!」と大声で名指しw
目立ちたがりなAにとって、あれだけ注目された日は無いでしょう。
同級生にもうっとおしがられていたようで、ニヤニヤされながら
「早く乗りなよ~。よく似合ってるよ。びーえむだぶりゅーww」と言われていました。
私も恥ずかしかったけど、同級生の中にGJ!と親指を立ててくれている人がいたから良しとしようw

 

 

オカルトスポット

 

オレの友人がやった制裁というかイタズラ。

そいつの家の近くに小さな山(ふもとから頂上まで歩いて数分)があって、
その山のてっぺんにはボロボロの廃屋と化した寺と小さな墓地がある。

そこは過去に殺人事件があった。というか幽霊の目撃例が多発したため
念のために付近を調べたら遺体が出てきたというホラーな事件があった。
その事件以外にも色々といわくつきの場所なおかげで、
今では「マジで出る」「ここで○○をするとマジで祟られる」などと
評判のオカルトスポットになっている(肝試しに訪れる人もたまにいるようだ)。

で、その山のふもとの狭い道(街灯がほとんど無い暗い道)に
夜間よく違法駐車している車があって、その車を邪魔に思った友人が、
ある日の夜にその友人他数名で、バケツに泥水いれて、
車のボディとガラスにベタベタと泥で汚れた手形をまんべんなくつけて
ホラーなお化け車にしてやったら、夜中に車の持ち主と思われる悲鳴が聞こえて、
ついでにそれ以来そこにその車が停めることはなくなったそうだ。

 

 

お爺さん GJ

 

スーッとはしたが微妙に武勇伝ではないかもしれない先日の出来事・・

近所のホームセンターの駐車場の出入口は幅は広いものの右折側に交差点があるため
出口には右折禁止の看板がデカデカと立っていて路面の矢印も左折表示がしてある。
買い物を終えて車で出口へ向かったらワゴンRが右にウインカーを出して停車していた。
しかし交差点では信号待ちの車で渋滞しておりワゴンRが入り込むスペースもなく
また、右からも車が絶えず走行してくるため待ちぼうけ状態が続く。
仕方が無いので軽くクラクションを鳴らしたがウインカーはそのままで動く気配なし。
もう一度長めに鳴らしたが無反応。私の後続車もそれに気づき3発クラクションを。

するとワゴンRから上下白のジャージのDQNファッションを身にまとい金色に染め上げた
頭をかしげながら20代のバカモノが出てきて、私の車の窓ガラスを強めにたたいた。
結局香ばしい展開になるのかと軽く反省しながら3cmほど窓を開けたらヤニ臭い息で
「アンダゴルァー ウルセーんだよ 文句あっかー!」と凄んできた。
「ここ右折禁止なんですが気づいてました? 後ろもつかえてますが・・・」
と軟らかめに話すものの興奮したDQNにはこの程度のことも理解できないらしく
「文句あるなら出てこいやー!!」と訳わからんことを怒鳴り散らすばかり。

遠巻きに人は見ているものの誰も助けてはくれそうも無くどうしようかと困っていたら
運転席には誰もいないはずのワゴンRが動き出し右折どころかUターンして駐車場内へ
走行し始めた。
が、DQNはそれに気づかず罵詈雑言中。車の行方を確認したら店の入り口付近で停まり
中から爺さんが降りてきてそのまま店へ入っていった。
相変わらずうるさいDQNに指で前を見るようにとゼスチャーし、
「なんか車かってに走っていきましたよ。」と言って店の方を指さした。

あわてて店の方へ走り出すDQNを尻目に私は無事駐車場から出ることが出来たが
一時停止をして左折する際、歩道にいたお婆さんががやってきて
「騒ぎを見ていたうちのお爺さんが、 歩道がふさがって邪魔だし店まで遠いのう
と言って勝手に乗り込んで行っちゃいました。遠いってここまで10分ほど歩いて
来てますのにねぇw」といってくれた。
お婆さんに丁重にお礼をし、お爺さんには心の中でGJとつぶやいた。

 

 

梅五郎

 

出産のために実家に帰った時のこと。
父と母は働いているので、昼間はじいちゃんと2人。
庭に椅子を出してじいちゃんと喋ってると、小学3~4年生くらいの男の子が入ってきた。
(実家は元農家で、垣根はあるけど特に門とかはない)
じいちゃんは
「もう昼んなるから帰れ~飯は自分ちで食うもんだ~」
と言って追い返そうとしてる。男の子はすぐ傍の住宅街に越してきた子で、前にも勝手に
入ってきて盆栽の鉢を割ったり、犬の鎖を外そうとしたり、カマで窓ガラス割ったり、
色々あったらしい。
男の子は庭をウロウロしてたかと思うと、急に全力疾走、私に体当たりしてきた。
臨月で体重が15キロ増えたのもあり、倒れるようなことはなかったけど、じいちゃんは
激怒。男の子の頭をちりとりで引っぱたき、
「二度と来んな!」
と言って道路の方まで追いかけていった。

その日の夕方、男の子の母親と、「弁護士」を名乗る男性がやってきて、
うちの子には障害があり他の子と違う、悪気はなかった、弱者に優しく接するのが
社会のルールだ、治療費よこせ等まくしたてた。
じいちゃんは怯まず、
「他の子と違うのがわかってるんだら、何で他の子と違う教育しねえんだ。悪気がないなら
尚更悪い、他人さまの体や心の痛みがわかんねえってことだかんな。
弱者弱者って言うが、ホンットに弱い人間が自分のこと弱者ですってアッピールできっか?
それから弁護士だか何だか知んねけっど、どこの弁護士事務所だ?
お宅の会社じゃ、電話で『何時頃お邪魔してもよろしいでしょうか』ってアッポイントメントも
なしに、相手の都合も考えず他人様の家さ突然うかがうように教育されてんのか?
治療費なら払ってやんぞ?診断書持ってくればな。
その前に、うちのガラス代と、盆栽代、梅五郎の小屋の修理代、払ってくれな。
じぇーんぶお宅の坊主が壊したもんだ。証人ならほれ、隣のシゲゾウさん夫婦が
なってくれる話になってるからよ。」
と言って追い返していた。
母親は、
「こんな田舎もう引っ越してやる!」
と捨て台詞を吐いていたが、じいちゃんに、
「あ~それがいいな~」
と言われて肩をいからせて帰っていった。
後で聞いた話によると、男の人は弁護士ではなく、母親の愛人でヒモらしく、
近所のじいちゃんばあちゃんの格好の噂のネタになっているとか。
ちなみに「梅五郎」は犬の名前です。
私はそれから5日後、無事に男の子を出産し、しばらく実家にいたんだけど、
その間に親子は本当に引っ越していった。
じいちゃんは普段とてもゆったりした動作で、喋るのもゆっくりなのに、
男の子を追いかけた時の素早さと、母親に言い返していた時のシャキシャキした
喋り方に、とてもびっくりした出来事でした。

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