お寺や神社にまつわる怖い話【全32話】 – 洒落怖 短編集

お寺や神社にまつわる怖い話【全32話】 - 洒落怖 短編集 短編

龍の像

死に別れることを「幽明境を異にする」とも言うよね。
その表現にすごく救われたことがある。
そうか、境が違うだけなんだ、ならいつでも越えて会えるね…みたいな感じで。

ある山中での寺社での話し。
知人2人とある寺社さんに行った時、外に龍の像があった。凛としたその姿に一目ぼれ。
2人が神仏様にご挨拶している間、ずっと眺めてしまった。

お参り後、その日の宿に移動するため、寺社さんを出て山一つ越えて、
トンネルを出たところで急に私の具合が悪くなった。
頭を上げていられないほどの頭痛と嘔吐感と寒気。声を出すと震えているくらい。
知人が印と経文と真言とで祓ってくれたら、嘘のように回復。

後で知ったところ、その龍の像は水子供養のために置かれたものだったらしい。
まだ上がっていないのが、私に惹かれて付いて来ちゃったんだろう、帰らないで欲しくて引き止めたんだろう、と。
オカン体型だから受け止めてくれると思ったんだろう、とorz

本当に、あの時の急激な体調変化には((((((((((;゚Д゚)))))))))))ガクガクブルブルだったよ。

 

白い狐

以前、夢の中で小さいけれど綺麗な鳥居の神社へ行った。
途中で神社の人に鳥居の中に入る前に鞄を預けていけといわれ、鳥居をくぐると神社のお社のちょっと前に白い狐がいて、”命綱を手放せ”って言われた。

目が覚めてワケが解らなかったんだけど、いつも良く遊びに行く街にお稲荷さんがあることに気づいてとりあえずお参りしてみた。
この間同じ町を散歩してたら、前記のお稲荷さんからわけたような新しいお稲荷さんのお社も発見して挨拶しておいた。
いまだに、命綱を手放せの意味が解らなくて気になってるw

 

黄金色の猫

以前神社にいる猫の話が出てましたが、こんな事がありました。

ある日ふと思い立って家族で何度かお参りした事がある神社に
初めて一人で行きました。いろんな事があってしばらく弱っていたけど、
これからまた頑張ろうという清々しい気持ちで。
鳥居をくぐった所に黄金色の綺麗な猫が一匹。神社には私以外誰もいません。
じっとこっちを見る猫に「行ってくるね」と心の中で言ってお参りに。
階段を下りて戻ってくると猫はまだそこにいました。
近づいても逃げる事なくじっとこっちを見てまるで「頑張って」とか何かを言って
くれている様でした。猫だけど猫の姿になってる何かといった感じを受けました。
猫に心の中で挨拶をして落ちていたゴミを拾って帰りました。

神社から帰って数時間後、父が倒れたと連絡が入り病院に駆けつけましたが
心筋梗塞で即死(?)だったとの事でした。
父の死とは関係ないのかもしれないけど、とても不思議な感じで
今でもあの猫はなんだったんだろうと思ってます。

 

天狗の神社

5年くらい前、北関東のある山の神社に母と弟と行った話。

有名らしいけど人はいなくて静かで、小さくはないがすごく大きいってほどでもない。
不思議とそんなにこわく感じなくて、はしゃぐ弟の面倒を見てたら、母がいない。

御社の真後ろまで回り込めるようになってたんだけど、流石に御社の裏はなんか気がひけて、恐る恐るのぞいたら母がいた。
あ~いたいたとかけ寄ったけどどうもポーっとしてて、隣まで行って声をかけたらやっと『あれいつからいたの』って感じ。

御社の真裏の壁を1m×1mくらいくり貫いて、大きな天狗が奉ってあった。
母は昔から霊感強い人なのだけど、呼ばれた気がして裏まで行って、そこへ立ったら何か見えそうな感じだった、でもその前に丁度私達が声をかけたので我にかえった、と言ってた。

よくわかんないけど不思議だった。真裏に天狗…。
ちなみに神社は中腹にあって、御社の裏は山でした。

 

祝詞

神社に行って参拝してお願い事をしてから絵馬を書いて、それを吊そうとしたとき小さく祝詞が聞こえた。
もう夕方だったから、「今頃お祓いか祈祷?」と思って神殿を見ても誰もいない。
周りを見ても神職の姿はどこにもない。
良いことなんだとは思うんだけど、どういう意味だったんだろう。
毎月通ってる神社だけど、こんな現象は初めてだったよ。

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