心が温まる話 百選 短編【81話 – 90話】
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No. 81
今日、トイザラスでの一幕
小学校低学年ぐらいのお兄ちゃんと、
幼稚園ぐらいの妹ちゃんが、買ってもらったオモチャをどちらが持つかでもめていた。
ここだけ読むと、ただのウザい光景にしか見えないだろうが
その子達はちょっと違った。笑顔で、敬語で、もめてた。
( ´・ω・)「この、オモチャは、(兄)ちゃんのです」
( `・∀・)「この、オモチャは(妹)ちゃんが、もつの、です」
( ´・ω・)「どうして、(妹)ちゃんが、もつのですか?」
(*・∀・)「きょう、だいすきな(兄)ちゃんのたんじょうび、です」
「おたんじょうびのひとは、やさしく、するです」
「だいすきなひとは、もっと、やさしくです」
(*・ω・)「そうですか。(妹)ちゃんにもってもらいます」
(*・∀・)「うん。もちます」
親御さんは、その一部始終を見ていて、頬っぺた落ちそうな顔してたw
No. 82
今日、都内の公園でのこと。
通りがかったスーツのお姉さんに、戦隊ものごっこしてテンション上がりまくった
男の子が話しかけてた。
( ・∀・)「僕はね、○○○なんだよ!(○○○は、なんかのヒーローの名前。聞き取れなかった。)
お姉さんは何!?!?」
( *゚ー゚)「私?私は…スーパーアイスエイジジョブハンター!(なんかポーズきめながらw)」
(*・∀・)「あsdfg!!なにそれ!!かっこいい!!!」
( *゚ー゚)「あっはっは」
元気な子供とノリの良いお姉さんになごんだ。
そしてスーパーアイスエイジジョブハンターって超氷河期の就活生ってことだと
後から気付いて吹いた。
頑張れお姉さん。
No. 83
学生時代の客員教授(デンマーク人)。
スーパーに買い物に行ったものの
豚肉の在り処が分からない。
傍にいたおばさんに尋ねようとしたが
「豚肉」という単語をド忘れし
指で鼻を押さえて豚鼻にして
「ブーブー肉、どこですか?」と言ったらしい。
「今思い出しても恥ずかしい…」といってた。
No. 84
小学校時代
髪をストレートにする秘訣は熱いお湯に付けた後乾かさずに寝ることだ
と友人に教えた。
次の日獅子舞みたいな髪形の友人が登校して来た。
彼女は些細な嘘にもよくだまされてくれた。
中学時代
弁当のメニューではゆで卵が好きだという友人に
手軽にゆで卵を作る方法としてレンジでチンをすすめた。
次の日に鬼のような顔で叱られた。
実にイジり甲斐のある性格だった。
高校時代
何度も古文の活用変化の同じ場所でつまづく俺をみかねた彼女は
急に耳が悪くなった俺のために教室内で何度も大声で「あなる」を連呼した。
テストは俺のほうが点数がよかった。
自分のことのように喜ぶ彼女に今度は俺がア○ルについて口頭で詳しく教授した。
しばらく口を利いてくれなくなったが。
今日
俺と住居、苗字を同じくすればいかに幸福になれるかについて彼女に熱弁を振るった。
彼女は今回も俺の口車に乗ってくれた。今、笑顔が直らない。
No. 85
昨日、都内のパン屋さんの外で黒人の夫婦?を見かけました。
旦那が凄い勢いでレーズンパン?をもりもり食ってて、
隣で奥さんが一口頂戴とパンをむしりっ
夫「やばい、パンが旨すぎる。もう一個買ってくる」
妻「もう少しで晩御飯の時間でしょ、 レストランにいくんでしょ、もーーーっ」
夫、パン屋店内に。世に言うワクテカ状態で念入りに吟味、
トレイに一個だけのせてレジへ。で妻の待つ外へ。
夫「フレンチトーストー!……だと思うw」
妻「もう、晩御飯たべるんでしょ……でも美味しそう。あったかいー」
夫「暖めてくれた! (もぐもぐ)
やっぱりフレンチトーストだ。これも美味しい」
妻「一人でばっかり食べないでよもうっ」
夫「そろそろレストランにいかなくちゃなぁ……
(じーっと店みてため息)どれもこれも美味しそう、困ったなぁ」
妻「もうっwだったら私も選ぶから買って帰ろう。
で夜に皆で食べよう(仲間がいるらしい)」
夫「日本のパンが美味しいなんて……
大発見だ、お米の国日本じゃないんだな、大発見したぞ俺!」
妻、店に突撃トレイとトンクもって、目キラキラ。
旦那に向かって手招きしていた。
No. 86
俺のじいちゃん(81)がボケた。ここ数日、食事を終えた後に真顔で何度も
「飯はまだか?」
って聞いてくる。
兄と両親、ばあちゃんは、ついにこの時が来たか……みたいな暗ーい顔してる。
だけど俺はどうも納得いかなかった。
近所の小さい子集めては、嬉しそうな顔してイタズラの方法を教えたりするヤンチャなじいちゃんで、
俺が小学生の頃なんか、日が暮れるまで庭で一緒に駆け回った元気なじいちゃんだった。
それを思うと無性に悲しくなってくる。
そして一昨日の昼過ぎ。
たった今そうめんを食べ終わったばかりのじいちゃんが
「飯はまだか?」
と言ってきた。だんだん家族も慣れてきていて、ばあちゃんが上手いこと誤魔化してた。
その日の夕食は、またそうめんだった。まあ夏にはよくある事だ。
配膳を済ませて食卓につき、縁側にいたじいちゃんを
「夕飯できたよー」
と呼んだ。
そんでじいちゃんがゆったり歩いてきて、食卓の上のそうめんを見て一言。
「なんじゃ、またそうめんか」
一同( ゚Д゚)ポカーン
直後、しまった、みたいな顔をするじいちゃん。
一家は沈黙。
ほんのちょっと経って、じいちゃんは豪快に笑いだした。
つられて俺とばあちゃんが笑った。
他のみんなは乾いた笑いだった。
じいちゃんのヤンチャジジイぶりは、むしろ磨きがかかっていたようです。
じいちゃん大好きだ。
No. 87
昨日、3歳くらいの子供が店内のウクレレを弾きながら
「じゆうだー!」
と叫んでいた。
No. 88
羊肉のカレーがどうしても食べたかったが現地語がわからず
「メエエエ」って言って注文したら、
給仕のにいちゃん「メエエエ」って言いながらカレー持って来た
No. 89
単身赴任中の父が大の鳥嫌いだと知りながら、知人が飼えなくなった
オカメインコを引き取った。
もちろん単身赴任から帰ってきた父はいい顔をするはずがなく鳥を無視。
鳥が鳴き出すと「うるさい!丸揚げにして食うぞ!」「捨てるぞ!」と怒鳴り、
飛び回る鳥を本気ではたき落とそうとしていた。
しかし半年ほど経過した時、みんなが寝静まった夜中にこっそり大好物の小松菜をあげながら
「よーしよし(*´∀`)うまいかー?小松菜だぞーお前好きだろー(*´∀`)フフ」
と嬉しそうに話しかけている父の姿を目撃。
人一倍体格のいい父が葉っぱ一枚を掴んで小さな鳥に食べさせている姿に和みましたw
その後も「あとちょっとなんだけどなー…(´・ω・`)なあお前?」と独り言がするので
覗いてみたら、撫でようとして太い指をぬっと突き出す父と、
どうしたらいいものか困ってまごつく鳥の姿が。
少しずつ距離を縮めている一人と一匹に萌えーでしたw
ちなみに今では飛び回る鳥に止まって欲しくてたまらないらしく、飛び回り始めると
(*゚∀゚*)!!(←正にこの顔)と両腕をぴーんと伸ばして鳥の進行方向でくるくるしてます。
モエスww
No. 90
高校時代、米国から引っ越してきた奴がいた。母親が日本人で日本語はぺらぺら。
ずっと日本に憧れてたって言って、どこへ行っても大騒ぎ。
たこ焼き食べたら「日本の食べ物うまい!」と大感激。見た目はがたいが良くて、
少し顔の濃い日本人って感じだから、周りの人も不思議な目で見てた。
でも彼が一番喜んだのがホットケーキ。市販の粉を買って作ったんだが、
「このパンケーキ美味しい!お前は料理が上手だ!」とハグしてきた。
それからは俺の家に泊まりに来るたび、ホットケーキ作ってとうるさかったな。
日本のホットケーキの粉は優れているのかな、と思った。
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