その神経が分からん! 短編10話【24】まとめ

その神経が分からん! 短編10話【24】まとめ

 

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その神経が分からん! 短編10話【24】

 

1

そういや、集金つながりなんだが…
ある取引先と、売掛と買掛を相殺するので、こっちから相殺の領収書切ったんだ。
うちの買掛金が多めだったので、あとは支払った。

んだけどさ。
「相殺の領収書いただけませんか」と電話したら
「は?そちらが領収書切ってるんだからうちはそんなの切らなくていいでしょ?」
といわれた。
相殺が嫌だったとかそういうのではなく、片側が領収書きってるんだから
重複して領収書切る必要ないでしょ?と思ってたみたい。

もうどう説明していいやら解らなかった。
領収書の定義から説明しなきゃならんのかとうんざりしたら、その雰囲気を察したのか
結局、キレ気味に「あーはい、切ればいいんですねっ」と言われたけど釈然としない…。

 

2

大学の専攻では毎年旅行がある。
毎年とはいっても、3年生が発案をして幹事になるのが暗黙の了解のようにあった。
ただ、3年生で幹事がいないまたは計画が出ないときは4年生が変わりにやるか中止
という結構アバウトなもの。

それで今年は期限までに3年生から「どこに行きたい」「どこに行こうと思う」のような
案がでなかったし、幹事をやりたいという人が出なかったため私達4年で発案&幹事をやろうと
決めた。
そして決まったのが札幌。教授からも承諾を得て、ホテルの候補もきまってコースも4年の
幹事が話し合ってあらかた計画がまとまった。

そして今日、教室にいるとき。三年生の女子が固まって近くではなしていた。
私も一緒に幹事をやってること一緒にいたんだけど、なんともなしに三年生の会話が聞こえて
きた。(教室が狭くて嫌でも聞こえる範囲だし、その子達は元々煩い)
どうやら専攻の旅行の話のようだった。
そして聞こえてきた言葉が、「今年の旅行、札幌らしいよ。嫌なんだけど。何?
札幌ってww」と・・・・。

そりゃもう友人も私も固まりました・・・。
些細なことかも知れないけど少しショックでした。
しかし。札幌が嫌だというのなら、最初から自分達で幹事やるなり発案ぐらい
してくれよ。しかも三年生の意見が優先で、行きたい所がある時は○日までに
言いにくるようにと全学年に通達だしてるのに。
しかも4年の顔知っているはずなのに、聞こえるように言うかよ・・・

愚痴っぽくなってしまったが、全く行動を起こさないでとにかく受身な三年生の
神経がわからん。

 

3

しがないクリーニングた勤務です。
インフルエンザが蔓延してる今日この頃、
工場から「嘔吐物付着のものは受け付けるな」という指示が出た。
実際、どんな菌がついてるかわからんわけで、
それは大勢の物を預かる上では仕方ないと思う。

若い夫婦連れが大荷物持ってご来店。
出るのは全部奥さんの服。
しかも猫でも飼ってるのか、服毛まみれorz
(洗いに出す前に、全部粘着テープでとります)
パンツスーツのすそ、破れてズタボロ、
いや、それって洗う洗わないの問題じゃない。
廃棄かどうかのレベル。
極めつけ、上着の袖に黄色っぽいものがべったりついてて、
しかもついてからかなり時間が経っててかぴかぴ。
どう見たって何か吐いたものがこびりついたとしか見えない。
事情を話して「当店では預かれません」と頭下げても、
奥さん、「あ、だってこれ、ほら取れるじゃん」と、
カウンターの上で爪でこすって剥してるよ…。
すったもんだの挙句に、何品かはもって帰らせたけど、
あんなすごい状態で出す人ははじめて見た。
カウンターはもちろん消毒した。

4

チャリに乗ってて歩道を横切ってきた車(家の脇から出てきたのかな?)の横っ腹にブレーキが間に合わずぶつかったんだが…
こっちは大丈夫でしたか?すいませんでしたと謝ってるのに、運転してたババァ車は大丈夫だけど…など一切謝罪無し&ぶつかった時に股間強打した私の心配は一切無し
しまいにゃ、気を付けなさいよとのたまいやがった…

そらこっちも悪いとは思うが、相手にも多少なり非はあるんだから人として謝罪はすべきだと…
このババァの神経がわからんと思う私はおかしいだろうか?

 

5

夫が車を運転しながら突然「うわっ!」とハンドルをきったので何事かと思ったら、
夜無灯火の自転車に乗って国道の車道を走るおばさんガフラフラ走っていた。
私は余所見をしていたので気付かなかったから夫の声に驚いた。
4車線で交通量も多いし歩道は自動車も走れるくらい広いし歩行者はいないんだから歩道走ればいいのに。
振り返って後続車の様子を見ていたらやっぱりみんな驚いて避けるような動きをしていた。

 

6

今年のGW明けの話

当方今年大学3年。
今まで大学へは実家から通っていたが、実習やら何やらで忙しくなったので、
両親に頼んでアパート暮らしをさせてもらう事になった。
そこでそれまで使ってた定期券を払い戻してもらいに行ったんだが、
対応した中年のおっさん駅員の態度があまりに酷かった。
俺「すみません、これ払い戻しをお願いします。」
駅員A「(顔をしかめて)…もう使わないの?」
俺「はい。」
露骨に胡散臭そうな顔で俺を見た。
拾った定期をネコババして換金しようとしてると思ったんだろうか?
まだ結構期限まで残っていたし、更に俺のその時ランニングの帰りで、
シャカシャカ鳴るジャージを着ていた。見ようによっては、DQNに見えなくもない。
駅員A「これに記入して(払い戻し申請用紙を渡される)」
俺「分かりました。あとこれ…(学生証を渡そうとする)」
駅員A「いいから書いて!」
何なんだこの態度…と思いながら俺がペンを走らせる傍ら、
駅員Aはその間にパソコンで俺の定期券を照合する。
駅員A「これ、クレジットカードで決済してるね?名義は貴方じゃないでしょ?」
俺「はい。母のカードです。」
駅員A「んじゃ、お母さんにカード持ってくるように言って。カードが無いと払い戻せないから。」

そう言われ、定期券を机の上に放り出された。
その時は駅員のあまりな態度に唖然としてたのもあり、すぐその場を離れたが、
腹が立ったのと、碌に話も聞かない相手の態度が腑に落ちず、
30分ほど買い物した後でもう一度窓口へ行った。今度は別の女性駅員が応対した。

すると今度は話し方も普通だし、その駅員は次のような事を教えてくれた。
駅員B「クレジットカードが無くても受付だけはできます。 今日申請があった事を記録しておきますので、
後日カードを持ってきて頂ければ、今日までの分から計算させて頂きます。」
ということは、あのまま引き下がっていればこっちが幾らか損をしていたわけだ。
俺「分かりました。でも、さっきの人はそんな事教えてくれませんでしたよ。」
駅員B「え…?あの、今日こちらにいらっしゃられたのですか?」
俺「えぇ、ちょっと前にそちらの男性の方に。」

ここで隣の窓口(既に閉めている)で片付けしていた駅員Aがこちらを向く。
駅員A「え?私?」
俺「貴方、さっき私がここに来た時に応対されましたよね?」
駅員A「はい。」
俺「いまこちらの方に伺いましたが、クレジットカードは無くても、 今日払い戻しの申請があった事は記録できるそうですね?
なぜさっき教えて頂けなかったんですか?」
駅員A「いや、あの…さっきは訊かれなかったので…」
こっちが悪いってのか! さすがにちとキレた。
俺「こっちはそんな制度があるなんて知りませんよ! それを説明するための窓口係員じゃないんですか!?
第一、貴方さっき碌に私の話を聞こうともしなかったじゃないですか!」
駅員A「………」
俺「だいたい、何ですかさっきの貴方の態度は?
確かに私は貴方より年下だけど、あんなタメ口をきかれる筋合いは無いですよ!
おまけに、人を胡散臭そうな顔でジロジロ見て… その定期券を、私が拾ってネコババしようとしたとでも思ったんですか?」
駅員A「いえ、そんな事は…」
俺「とにかく、今日の事は非常に不愉快です。本社の方にも一言言わせて頂きます。」
駅員B・A「大変申し訳ありませんでした…」

先に謝ったのもBの方だった。で、その場は受付だけしてもらって帰宅。
あまりにも腹が立ったので言わずにおけなったけど、
他の並んでるお客さんを待たせてしまったのは申し訳なかった…

7

今日あった出来事。
電車内で本を読んでると、前から「すいません」って声が聞こえてきて、
前を見ると化粧のドきつい若い女の人が鞄を目の前に差し出してきた。
ワケわからんのでとりあえず尋ねてみた。

「何なんですか?」
「私妊娠してるんですけど?」
「ああ、そうですか。それはおめでとうございます」
「いや、席替わってくれないんですか?」
「あ、譲って欲しかったんですか。じゃあどうぞ」

まあそれで譲ったんだけど、何か釈然としなかった。
何でお願いする側がそんなに高圧的なのか。
丁寧にお願いしていただけたなら気持ちよーく席を譲るのに。
妊娠してることがそんなに偉いのか。

 

8

川の近くに住んでるんだけど
暖かくなると河原にバーベキューしにくる若者らの神経が分からん。

このあたりは2、3日前に大雨が降ってる。
さすがに大雨の最中にバーベキューする奴はあまりいないんだけど(でも、橋の下でズブ濡れになってまでやってる奴らもいるw)
大雨の翌日、川がすっごい増水してるにも関わらず来る奴が多すぎw
中には酔ってその川に入るバカも。

ゆとりは天気を見て行動する奴はいないのかね?
ほんとにバカだと思う。

 

9

3月から入ってきた新入社員のY。
接客態度はいいし、仕事もてきぱきやるし、電話応対も丁寧だし、
周りからウケはよかった。
先日、仕事の後に飲みに行こうと話していたとき、Yが
「自分も行きたい」と声をかけてきたので、一緒に行った。

飲み会の最中、Yが「俺が飲み会に来たことは、店長には内緒にしてください」と言うので
何か問題があるのかと聞いたら
「実は、10代のころ、飲酒で死亡事故を起こした事がある。
それで地元にはいられなくなって伯父の住むこの県に引っ越してきて、
伯父のツテで、この店の店長を紹介してもらって、ここで働くことになった。
でも、伯父も店長も『反省してるなら、二度と酒は飲むな』って厳しいから、
飲み会に参加してたことがバレたら叱られる。」
と、へらへら笑いながら言う。
その時点で、Yはけっこう飲んでた。
周囲から「それなら、あんまり飲みすぎるのはよくないんじゃない?」といわれたら
「別に、運転するわけじゃないし、飲んだからって他人に迷惑かけるわけじゃない。
大体、クサナギくん騒動だって、たかが酒で失敗したくらいで騒ぎすぎですよねー」
と、やっぱりへらへら。
「大体、死亡事故っていったって、運が悪かっただけ。
あんな、横断歩道もないとこを人が渡ってるなんて普通思わない。
あんなとこを人が渡ってたら、酒を飲んでなくても事故ってしまう
あれは飲酒事故じゃなくて、ただの事故。
飲酒だからって、何でもかんでも人でなしみたいに叩かれるのは納得できない」
といったことを延々話すYに、全員どん引き。
そのまま微妙な雰囲気のままに飲み会終了。

翌日、一緒に飲みに行った人が、店長に前日のことを話したようで
その後、店長から注意されたらしく、Yは
「店長にはチクるなって言ったのに、チクられた。この店の人たちはひどい」
とキレてた。

 

10

大学の敷地内を歩いていたら、足元がキラッと光った。
指でつまみあげてみると小粒のルビーがついた金のピアスで、
これは学務課に届けなければと思っていると、いつの間にか背後にいた
女子学生が「それ私の!返してちょうだい!」とキンキン声を上げてきた。
見れば、確かに片方だけそのデザインのピアスをしていたし彼女の物なのはほぼ
間違いなかっただろうけど、その口ぶりではまるで私が盗んだみたいで気分悪い。
それに、返して欲しい気持ちがわからないわけじゃないけど大学生にもなって
その態度は大人気ないと思う。

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