その神経が分からん！短編10話【23】まとめ

その神経が分からん！短編10話【23】

友人と近くの植物園に行ったら、作物エリアで麦の穂が出揃っていた。
２人で「あ、大麦だ」「麦飯って美味しいよね」と会話をしていたら
背後にいた知らないおばさんにいわれもなく愚痴をぶつけられた。
「麦飯？あんなもん、美味しくもない。食糧不足の時代に散々食べたから
もう御免だね。これだから平和の時代に生まれた奴は・・・」みたいな感じ。
こっちから話題振ったのならまだしも、いきなりそんなこと言われても。

さっき神経わからん光景を見た。

小２くらいの男の子と母親が道路の隅っこでしゃがみ込んでた。
怪我でもしたのかな?とよく見てみたら、男の子がランドセルを地べたに置いて机代わりにして、紙に何か書き込んでいた。
母親はそれをとがめるでもなく、「早くしなさい！」とか言ってる。
何か提出するプリントを書き忘れて、慌てて書いてるって感じだったけど、
路上で書くなよって思った。

うちの父親は夕食で自分の好きなおかずじゃないとき
卵かけご飯にしたいらしく母親に生卵を要求するんだけど、
いちいち「いやぁ今日ちょっと喉が痛くてつるっとするものじゃないとつらいんだよね・・・」などと
白々しい嘘をつく。
その嘘が微妙にわざとらしく下手なので「白々しいなぁ神経分からん！」と思ってたけど、
このふりかけ議論を見て、父親なりの母親への配慮なのだなぁと思った。

学内での外部講師を招いての対策講座で、いびきをかいて寝始めた学生。
周囲が振り向いて彼女を凝視するなかで、ようやく起きたと思えば携帯をいじりはじめた。
大教室の最後尾などならまぁ許せる。それでも本当はあまり行儀がよいとは言わないが。
しかし彼女の席は講師からも目が届くだろう前列の席。しかし構うことなくピコピコ。
あまりの態度に見かねて講座後に注意した。
「船こぐのは仕方ないにしても、大事な用件なら中座して外でメールしたら？
気付かれてないと思ってるのかもしれないけど、携帯いじってるのは結構目立つよ。」
「はぁ？あんたに関係ないでしょ。ハイハイあーうるさー」
大学生にもなって、普段の講義はもちろん、任意参加の対策講座でその態度。その応答。
もっと残念なことに、その講座は就職に向けてのマナー対策講座。
冗談抜きに逆キレするその神経がわからない。なぜ注意されたのか理解できないうちは就活をしないで欲しい。

先日、同僚Aの母親が癌でまだ若くして亡くなった。
そのAに対してBが、「身内が亡くなる時は、お前が生きてく上で何か意味があるから亡くなったんだ」と
斜め上から目線でアドバイスをし始めた。
そこにどんな意味があろうが、母親には生きてて欲しいに決まってるだろうに。
ましてや通夜の席で言う台詞じゃない。

自己啓発系のセミナーに通い、歪んだポジティブ思考で斜め上から話す奴ではあったが、Bの神経がわからん。

スーパーのレジで、店員が、刺身の上に肉のパックとかのせるのが
むかつく。
だって、肉って、パックをされてても
肉汁がたれるときあって
それが、刺身の上にかかったら、お腹壊すでしょ。
明らかに生で食べる野菜とかの上にも
生肉を置く神経が分からない。

思春期から低学年の子供を、（四人でも狭いくらい）2DKに7人も住まわせてる親の神経
その親の祖父母なんかもまた貧乏で家建てる資金援助もない
子供や孫が狭い賃貸にチマチマ住んでて不憫じゃないのかな
全員分の勉強部屋や机もないよね
元ヤンみたいな低学歴ＤＱＮ夫婦って子供にも学歴を求めないのね
あまりに環境悪くてびっくりする

つい先日、いくつか花の種を買って植木鉢に植え、朝夕水やりをしてたんだ。
一番日当たりいいのが玄関先なので、庭の中ほどにある水道からバケツに水汲んでじょうろで水やり。

今日も同じく朝の水やりしようとしたら、父が代わりにやってやると言い出した。
大丈夫、出来ると言ってるのに単なる遠慮と取ったのか、ホースをセットし始めた。
今あるホースではぎりぎり届かないので、先端つまんで勢い付けたのをまく事になる。
まだ芽も揃ってない鉢にそんな事されたら種がどっか流れていってしまう。
それと、毎日一番に鉢の様子を伺うのは種を植えた人間だろjkというのもあり、
再度断った。が、いいからいいから任せなさい、こういうのは慣れてるんだ、と聞かない。
既に根が張り定着した鉢や庭木ならそれでも構わないが、相手はまだ細心の注意が必要な発芽したてのもの。
面倒な水やりやってやるオレ様優しいだろ、という勘違いは非常に迷惑。
しかも、上記の注意点を説明した途端声を荒げてむくれ出す始末。
朝から気分悪いのなんの。

ホント神経分からん。

近所の大家族の末っ子が出来婚したそうだ。
親にその話を聞いて「あの子まだかなり若いよね」と言ったら
「あいつはなーえらいぞ。あの家の兄弟で高校中退しなかったのは、あいつだけだ」
と親父が言っていた。
なんだか「えらい」の基準が分からなくなった。

兄弟げんか、母と親子げんかした時など、
「俺が言えばお互い怒りも引っ込むはず、なんたって俺は父親だからな！」
とばかりに口出ししてくる父親の神経が分からん。

「あーあーもういいじゃないか、な？」
とか入ってくるのだが、そんなされてもお互いまだ気が済んでない。
なので首を横に振ると、俺様が仲介してやったのに何だ!!とばかりにキレ出す。
「じゃあもう勝手にしろ!!」
勝手にしゃしゃり出てきといてなんだこれ。
思い通りにならないからとすぐカッとなるこの男の神経が分からん。