『優先席』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 3【因果応報・復讐・武勇伝】

『優先席』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 3【因果応報・復讐・武勇伝】
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スカッとする話 まとめ Vol. 3

 

悪いのは万引きしたやつらなのに

 

そういえば中学の頃、同級生に本屋の娘がいたんだが
万引きで警察に突き出された奴らが
「お前の親のせいで希望の高校にいけなくなるかもしれない!
お前が責任とれ!」
と本屋の娘をつるし上げるという
とんでもない騒動があった。

どう考えても悪いのは万引きしたやつらなのに、その親たちも
「たった千円のことなのに子供の将来を潰す気か!」
「我が子と同じ学校に通っているのに生徒を
警察に突き出すなんてその本屋が人でなし。
娘がなにかされても仕方がない」
と校長室で大騒ぎしたそうだ。

すると校長、万引きで捕まった生徒たちに向かって
「わかりました。では皆さん、今からA(一番騒ぐ親、飲食店経営)さんの
お店にいって好きなだけ無銭飲食してきなさい。
Aさんは自分の子供と同じ学校の生徒なら
将来のことを考えて警察にも通報しないし、損をしても気にしないそうですよ」と
言ってのけたのがいまだに伝説になってる。

 

 

訪問販売

 

親父の話しですが
昔布団業者が「イオンマットレス」なるものを訪問販売に来た。
凹凸のあるウレタンマットで
怪しげな機械から線が一本繋がっていてそこを通って
イオンがマットに流れ健康にいいと言うのが業者の歌い文句だった。

親父は商品を見るなり
親父「線が一本?通電させるには+-二本いるけどこれじゃ
通電しないよ?おかしいねぇ?そんで何のイオン?」
業者「は?イオンはイオンですが・・・」
親父「あのねぇイオンってのは
原子が+か-に帯電している状態を表わす言葉であって
イオンって物質があるわけじゃないんだよ。
だから何がイオン化してるのか、それが健康にどういう効果をもたらすか
薬理的に説明して下さい。
だいたい中のウレタンは絶縁体だけど、どうやってイオンを発生させるの?」
業者「いや、その辺私もちょっと・・・」
親父「素人だと思って嘘言っちゃいかんよ、君
とは言えマットそのものは良さそうだな、
機械が効果が無いのは分かったんでマットだけ貰おうか?
いくら負けてくれるんだ?」

親父は半値ほどに値切り普通のマットレス並みの値段で買いました。
あれから10数年・・・実家では未だに親父が使ってます。

 

 

卑しい女

 

もうだいぶ前の話だけど、口癖は「お金がない」「奢って」「ちょうだい」な
卑しい女がいた。飲み会では財布にお金を入れないままやってきて
「お金持ってないし~」と他人に出させてバックレ。
ランチにも勝手についてきて「お金持ってきてない~」と誰かに奢らせ。
1、2回は「え?え?」と策にはまってしまった顔ぶれも、
あまりの図々しさにだんだんと疎遠になっていった。

ランチには見つからないように逃げたり、まいたり。飲み会も情報が漏れないように必死。
もちろん友達なんていなかったけど、勝手に「友達でしょ」とつきまとって
なんとか他人にお金を出させようとする嫌な人だった。
初めて「卑しい」っていう形容詞はこういうときに使うんだなあ…と実感できたような人。

そんなある日、その女が大学の近所の喫茶店で揉めているところに遭遇。
レジの前で泣いてる。
やばい!と思ったときはバッチリ目が合ってしまって、こっちに向かって
うわああ~~ん、みたいに泣きながら抱きつこうとした。避けたけど。

どうやら別のグループにたかるつもりでついてきて「お金ない」をやって
「あっそ」と置き去りにされた所だったらしいw

お店の人に「お知り合いですか?」と聞かれて
「顔は知ってますが友達じゃないので払いません」と言ってUターンしてきた。
なんで、とかひどい、とかわめいてる声を背後に店を出てから、
連れと一緒に大笑いした。あれはスッキリした。
お店の人はいい迷惑だったろうけど、置き去り実行したグループGJ!!と今でも思う。

 

 

隣に座ったオヤジ

 

電車のボックスシート(2人掛けの席が向かい合っている)で、
隣に座ったオヤジが激しくふんぞり返って股を広げきっていたので、
わたし「狭いんですけど」と言ったら、
オヤジ「しょうがないだろう!これ以上どうやってよけるんだ?」
わたし「どうやっても何も、他の人はきちんと座れてるじゃないですか」
オヤジ「女の癖にうるさい!」
わたし「女の癖にって、あなただって女から産まれてきたんじゃないんですか?」
オヤジ「屁理屈を言うな!大体、それが目上の者に対する態度か!」
わたし「目上と年上は違うと思うんですけど。
バカでも死にさえしなけりゃ年はとれますから」
オヤジ「目上も年上も同じだ!年上の言うことは黙って聞け!」
その時、向かい側に座ってた初老の男性が、

「じゃあ俺の言うことなら黙って聞くんだな?」

と一言。
オヤジは返す言葉がなかったらしく、席を立って
次の駅で降りてしまいました。

 

 

優先席

 

電車で帰省していた時のこと。
結構まんべんなく人が座っているくらいの乗車率で、私は優先席付近に立っていたのだが、貧血を起こしてしまい床にしゃがみこんだ。

すると優先席に座っていた老夫婦の片方(おじいさん)が席を譲ってくれた。
私も最初は遠慮したが「わしは健康だけどアンタ具合悪そうだし、優先席はジジババの為だけのもんじゃないよ」と言って下さったし、おばあさんのほうも勧めて下さったので座らせてもらった。貧血が回復したら立つか移動しようと思いながら。

で、しばらく座っていたら、とある停車駅でおばちゃん二人が乗ってきた。
そのおばちゃん、暫く席を探して車内をうろついていたが、生憎満席だったらしくドアの方に戻ってきた。そしてドア付近に立ったまま喋り出したのだがその内容が丸聞こえ。

「あの子老人立たせて座ってるわよ」
「私たちだって立ってるのにねぇ」
「これだから最近の若い子は……」と完全に私に文句を言っている。

なんかいたたまれなくなって立とうとするも、まだ具合が悪くて立てそうにない。

私の様子に気付いたおばあさんが「いいのよ気にしないで」と言って下さるものの肩身の狭い思いをしてたら、おじいさんがキレた。

おじいさんはそのおばちゃん二人に歩み寄って行って
「確かにあの子は若いが、具合が悪いからわしが席を譲ったんだ。あんたら見た所座らなきゃいけないようなトシでも身体でもないだろうが。悪口言ってる暇があったら少し他人のこと考えたらどうだ」
と穏やかだが説得力のある口調で窘めた。

おばちゃん二人、最初は呆然とおじいさんを見ていたが、結局コソコソと車両を移っていった。
戻ってきたおじいさんは、私に「あんなの気にする必要ないからね」と朗らかに笑っていた。

こんな人と結婚できたおばあさんは幸せだと思った。

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