スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
1000円ちょうだい
私が会ったセコケチママの話
保育所の保護者会でしか会ったこと無いママに子どものお迎え時にタカリにあいました。
「1000円ちょうだい?」
唐突だったのでビックリしましたが、私が断ると同時に、そのママが
「1000円ぐらいいいでしょ!ケチ!たった1000円も出せないなんて貧乏なんじゃないの?イイから出しなさいよ!」
と口にしたので私の中でセコケチ認定。
私の足りない頭でどう返そうか悩んだのですが、その場で浮かんだとっさの言い返しがコレ。
私「そうですよね?1000円も出せないなんてケチですよね?わかります。ええ。」
セコケチママ「だったらすぐ出しなs」
私「じゃあ、セコケチママ。1000円ください」
セコケチママ「は?」
私「1000円くださいよ。たった1000円なんでしょ?」
セコケチママ「なんで私が1000e」
私「うわ、1000円ぐらいいじゃないですか。1000円も出せないんですか?貧乏なんですねカワイソー。てか、ケチなんですね!」
セコケチママ地団駄踏んで何か大声で叫びながら去っていきましたが、私的にはスッキリ。
このやり取りを見ていた他のママ達も私のやり取りをすっかり真似する事でセコケチママ撃退に成功したようで、私たちは今日も平和です。
義弟嫁
色々事情もあり、私は専業主婦。
だけど、夫はマメでわりと家事をしてくれる。
それが気に入らない義弟嫁。
あんまりチクチクのたまうので
「わたしぃ○○くんのお姫様だからぁ、家にいるだけでいいのぉ。それが仕事ぉ。ウフフ」と言っておいた。
思う存分ムカつくがいいw
ドイツに帰ったときの話
中学生くらいのときに母親(ドイツ人)とドイツに帰ったときの話。
飛行機はいつもエコノミーだったのですが、そのときはたまたまオーバーブッキングでビジネスにアップグレードされました。
ビジネスクラスには日本人の家族連れがいたのですが、2人の子供が機内を走り回って乗客は迷惑顔。
CAの注意も聞かず、親もまるで放置。
そこでキレたうちのママンが、走ってきた子供に足払いをかけておもいっきり転ばせたんです。
2人とも顔面から床に転んで泣き出す始末。
ママンは子供達に顔を近づけて
「てめーら静かにしねーと飛行機から落とすですよ。死ぬか?」
と凄みました。
子供達は泣きながら親の元へ。
ヘッドフォンをつけながら雑誌を読んでた母親に
「あそこの外人に転ばされた!あの人怖い!死ねって言われた!」とチクりました。
ママンは何事もなかったかのようにドイツ語の本を読むフリ。
子供の母親が
「何バカなこと言ってるの。外人なんだからそんなこと言うわけないでしょ」
と子供の苦情に一切取り合わず。
半べその子供がこちらを振り返ると、ママンは持ってた本を子供に投げつける仕草をしました(笑)
仕事の丁寧な人
うちの会社にAさんって仕事の丁寧な人がいるんだけど、先輩がそのAさんをトロ男。トロ男と呼んで、ことあるごとにからかったりしてたんだけど……
この前、ボーリング大会があって先輩がAさんに向かって
「おい!A!俺にスコアで勝ったら一つだけ言うこと聞いてやるよ!」
って挑発したんだ。
Aさんは困惑してたんだけど、ゲームがスタートしたんだ。
蓋を開けてみたら、Aさん圧勝w
聞いてみたらAさんアマの大会で優勝したこそないもの二位や三位に入るほどの腕だった。
それで俺がニヤニヤしながら先輩に
「言うこと何でも一つきくんですよね?」
って言ったら
「いやあの……Aボーリング上手かったんだなぁ」
とか言い出した。
その時Aさんが
「言うこと一つ聞いてくれるなら○○さんに謝ってください」
って言ったのよ。
これは後から聞いたんだけど○○さんは事務所で働いているお姉さんなんだけど、早く結婚しろよ!女が会社にしがみ付くってやだね=とかって嫌味を言われて泣いた事があるらしい。
先輩は渋々、その人の所に行って謝った。
帰りにAさんと二人になった時に
「あんなことして大丈夫ですかね?明日から絡み酷くなったら言ってくださいね?さりげなくフォローしますから……」
って言ったら笑いながら大丈夫大丈夫!
実はAさん専務の息子さんで次の人事異動で先輩の左遷が決まっているらしい。
来月Aさんの結婚式だから思い出した。
ランドセルクレクレ
近所のママにランドセルクレクレされたことがある。
自分のランドセルは朱色で、20年近く前の田舎には珍しかった。
珍し物好きの母が買ってくれたんだけど、そのせいでいじめられた自分はたまったもんじゃなかったw
で、クレクレしてきたのが「ランドセル変な色pgr」と率先していじめてきた女子の親。
下の子の入学にあわせて何個かお下がりのランドセルが欲しい、1つぐらい珍しいのがあってもいいかなと思って?。
てな感じで集りに来て、母も断るんだけどしつこく食い下がってた。
ちょうど私も家にいたので、部屋から顔だけ出して言っておいた。
「おばちゃん、そのランドセル目立つからさー。下の子ちゃんが背負ってったら、上の子ちゃんみたいな性格悪い馬鹿な子にいじめられて泣いて帰ると思うよー」
おばちゃんすんごい怖い顔で「なんて口が悪い子!」とか「だからいじめられるのよ!」みたいなの叫んでて、ああ 親が親だから子もあんな性格になるんだなと悟った小六の冬。
言い過ぎたし母親には呆れられたけど、絶賛反抗期中だったから謝りもせず。
その後ますますランドセルのことでその子にいじめられたけど、
「あんたの母さん、その変な色のランドセルもらいにきてたじゃん。乞食みたいにさー」
の私の言葉に半泣きになってて、いじめっ子はいじめ返されるのには弱いんだなとも悟ったよ。
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